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『ポケットモンスター』山下大輝×冨安大貴総監督、スペシャル対談実現!急成長するゴウの魅力を考察

2021.05.07 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 現在発売中のPASH!5月号にて、TVアニメ『ポケットモンスター』今シリーズでサトシと共に主人公を務めるゴウを特集。 「すべてのポケモンゲット」を目指して急成長するゴウの魅力をひもとくとともに、キャストの山下大輝さん・冨安大貴総監督の対談もお届けしています。

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 今回、そんな対談の一部を特別に公開しちゃいます!

対談インタビュー

――TVアニメ『ポケットモンスター』がスタートし、早くも1年半が経ちましたが、おふたりは今どんなお気持ちですか?

富安 「もう一年半も経ったんだ」というのが、率直なところです。この一年半は新型コロナウイルスの影響で放送を休止した期間がありました。制作上でもスタッフや演者さんのソーシャルディスタンスを取ることが必要になって、いろいろと試行錯誤していました。そういう状況で、山下さんともなかなかお話しする機会をもてずにいたので、今回の対談はすごく嬉しいです。

山下 そうですね。対話が難しい期間ではあったけれど、冨安総監督とは一緒に『ポケんち(ポケモンの家あつまる?)』に出演させていただけたり、『ポケモンGO』でフレンドになって、毎回ギフトを贈り合ったりとか、結構いろんな形でコミュニケーションしてきましたよね!

冨安 それはそうですね(笑)。番組のなかでは現実のストレスがない状態で視聴者のみなさんに楽しんでもらいたいので、今後もサトシやゴウが夢に向かってより加速していくところを描いていきたいと思っています。

山下 僕はこの一年半、あっという間でした。「一年半」と言われて、もうびっくり。 ただ、あっという間だったけど、ギュッと詰まった一年半でもありました。これまでも濃密な仕事をさせてもらってましたが、ゴウを演じてさらにそれが濃くなった。もう、特濃になったって感じです(笑)。

――今回「W主人公」という新しいスタイルを取ることになった経緯や、「ゴウ」の声のイメージなど、総監督にはどんな考えがあったのですか?

冨安 制作サイドには、エンターテイメントのトレンドである「バディもの」をやってみたい、という意図がありました。実は『アニポケ』の歴史的には『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』に登場したヒカリもW主人公という位置づけでした。でも、バトルでポケモンワールドチャンピオンシップスを駆け上がりたいサトシと、すべてのポケモンをゲットしてミュウに向かって進みたいゴウは、バトル&ゲットという『ポケモン』の世界観の二大要素を分担している。真の意味でのW主人公は、今回のゴウが初めてかもしれませんね。

山下 僕は、ゴウ役のオーディション前の資料で初めてゴウの絵を拝見したのですが、 「すごく中性的な顔立ちのかわいらしい子だな」というのが第一印象でした。

冨安 ゴウって、「井の中の蛙」的なキャラから始まるんですよ。根拠のない自信があって、ちょっとオレ様で。そういう性格の子を、気が強そうな少年顔にすると、ちょっと嫌なヤツに見えそうな気がして。受け容れてもらえそうなビジュアルを考えた結果、「中性的な容姿で、表情は勝ち気」というアイディアが浮かんだんです。ゲームフリークの杉森(建)さんにそれをお伝えしたら、イメージ以上の素晴らしいゴウを上げてきてくださった。そのあたりから、ゴウの声についても具体的に考え始めました。 60人以上のサンプルボイスから絞り込ませてもらって、10人くらいをお招きしてオーディションをしたんです。

――一年半が経って、おふたりのなかでゴウの印象は変化していますか?

冨安 ゴウとサトシのふたりは、第2話『サトシとゴウ、ルギアでゴー!』で出会って、すぐ友達になった。W主人公としてすごくバランスが取れていて、良いスタートになりました。ゴウはその後少しずつ成長していって、第32話『セレビィ時を超えた約束』 では、サトシは一切出てこずに、ゴウひとりが主役を務めました。W主人公って、ふたりが並んだ時だけじゃなくて、どちらか一方だけでも主人公になるからW主人公なんだということが、あの話で腑に落ちました。

山下 ゴウって、毎回変化するんです。毎回台本をもらうたび「ああ、ゴウは今回はこんな風に成長していくんだな」って思って、それが楽しみでしょうがない。そうかと思うと、立ち止まることもあって「止まるのもまた成長だよな」って思うときがあります。いろんなことを経験すれば、人は変化するのが当たり前で、でもゴウの根幹には「ミュウにたどりつく」という強い意志が変わらずにある。特に印象的だったのは、第37話の『ただいま、はじめましてアローラ!』ですね。今まではサトシやコハルがいる小さな世界でいばっていたゴウが、アローラで初めて会ったカキに自分の意見をぶつける。あれはサトシと旅をしていなかったら言えなかっただろうし、自分の夢へのプライドを相手にぶつけられるようになったゴウの大きな成長を感じました。

冨安 あのシーンの山下さん、熱が入った良いお芝居でしたよね。漫画家さんがよく 「キャラが自然に動き出す」という言い方をされます。僕らも、原作漫画や小説がないオリジナルのコンテンツなので、その感覚に近くて、かつそこに役者さんが声という情報をインプットしてくれるので、ゴウが自分の意思で走り出しているのを感じます。もちろん制作サイドとしてどこに行きつくかはコントロールしていますが、もしかするとコントロールしきれない部分が出てくるかもしれないです(笑)。

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

冨安 「ミュウにたどりつく」というゴウの夢に向かって、一歩前進するようなエピソードを近々お見せできると思います。冒険のスタートから一年半が経って、彼のギアがもう一段上がるような物語になっていますので、ぜひご期待ください。

山下 今シリーズは、ゴウが「すべてのポケモンをゲットする」という目標を掲げているから、これまでにないほど伝説のポケモンが登場しています。ゴウが次はどんな伝説のポケモンに出会ってゲットするかが楽しみですし、今いるゴウのポケモンたちが進化することも新たなゲットに繋がるので、そこも気になります。ヒバニーはラビフット、エースバーンへ進化してゴウとの絆がさらに深まりました。一方で、メッソンはインテレオンにすごく憧れを抱いている。ポケモンにもポケモンの夢がある。それをゴウがどうやって実現してあげるのかも、今シリーズの大きな見どころだと思うので、楽しみにしていてください!

(※PASH!2021年5月号より抜粋)

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作品情報

■TVアニメ『ポケットモンスター』
テレビ東京系にて毎週金曜18時55分より放送
※一部地域では放送日時が異なる。

公式Twitter(@anipoke_PR):https://twitter.com/anipoke_PR
公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pocketmonster/
毎週月曜日見逃し配信公開: https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pocketmonster/streaming/

 

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