anime

『アリスSOS』『カウボーイビバップ』などを振り返り! 平成のアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』第10回

2020.05.03 <PASH! PLUS>

 平成30年分のTVアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』シリーズ! 今回は平成10年(1998年)のアニメを振り返ります。

heisei_ca

 この年は、シュール&ハイテンションコメディ作品『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』、キュートなサイエンスヒロインたちの活躍を描いた『パワーパフガールズ』、走り屋の若者の活躍を描いたカーアクション物語『頭文字D』、平安時代からきた“やんごとなき雅なお子様”との日々を描いた『おじゃる丸』などが放送されました。

 今回は、数ある平成10年に放送されたTVアニメのうち3作をご紹介します!

ハードボイルドで、コメディでもある。多角的な魅力を持つ『カウボーイビバップ』

 『カウボーイビバップ』は、1998年にサンライズ制作のもとTVアニメ化されたオリジナル作品です。

 本作は、軸となる大きなストーリーがありつつも、各話によってシリアスだったり、コメディだったり、人情ものであったりと話のテイストが異なるため、「『カウボーイビバップ』ってどんなアニメ?」と聞かれると、「ハードボイルドで、サスペンスで、コメディで、SFなアニメ」としか答えられない。もしくは、筆者の脆弱な語彙力では“『カウボーイビバップ』というジャンル”であるとしか言えない。

 舞台は2071年の宇宙。オンボロな宇宙船“ビパップ号”に乗って旅する賞金稼ぎのスパイク・スピーゲル、スパイクの相棒・ジェット・ブラック、女性の賞金稼ぎのフェイ・ヴァレンタイン、天才ハッカーのエド、データ犬のアインたちの活躍を描いた物語です。

 宇宙をかけ巡り、大物の賞金首を捕まえることもある彼らですが、同じだけ賠償請求も多く常に貧乏(青椒肉絲の肉を巡って喧嘩を始めることもある)、そして時には金より人情を大切にする……という設定がなんだか親近感がわいてくる。クールだけれど近寄りがたいわけではない、不思議な魅力を持ったメンバーたちです。

 そんな魅力的なキャラクターたちは、発する言葉も魅力的。「過去はどうあれ、未来はあるだろ(byスパイク)」、「男は義理に生きるもんだ(byジェット)」など、発する言葉が粋で格好いい。本作を見ることで、人生で1度は言ってみたいセリフが見つかるはず。

 また、物語を彩る音楽もクール。本作の楽曲は、『攻殻機動隊』、『創聖のアクエリオン』、『マクロス』シリーズなどの楽曲を手掛ける菅野よう子さんが手掛けています。ジャズファンクやブルース、ロックなど実に多彩なジャンルの音楽が使用されており、これがまたハードボイルドな世界観をより粋で格好いいものにしているのです。ぜひ1度は聴いてみてほしい。

この謎解ける? 大人でも苦戦するクイズが出題される『アリスSOS』

 『アリスSOS』は、NHK教育テレビの子供向け番組『天才てれびくん』内で1998年~1999年にかけて放送されたTVアニメです。

 オープニングテーマがピンク・レディーの『S・O・S』のカバーだったことを覚えている方も多いのではないでしょうか? そして、この当時はピンク・レディーの曲だったことを知らず、後々になって「あの曲そうだったのか!」と驚かれた方もいるのではないでしょうか。筆者は驚きました。さらに、OP映像を『時をかける少女』、『サマーウォーズ』などの細田 守監督が手掛けていたことを知り二重で驚きました。

 本作の主人公は、『不思議の国のアリス』を愛読する中学校の男の子・嵯峨野 タカシ。ある日、“神様つき”の古本を手にしたことで、悪魔に攫われたアリスを助けることを神様に頼まれ、仲間たちとともに“不思議の国”へと足を運ぶことになります。

 不思議の国にて、タカシ一行は不思議の国の住人やアリスを誘拐した悪魔の手先たちとクイズで戦うことになるのですが、出題されるクイズがなかなか難しく、大人でもぐぬぬとなるものが多いのです。有名なクイズだと「1から100の中で9は何個使われている?」というものがあるのですが……答えはすんなり導けましたか? あえてここでは答えを記載しませんが、本作はこうしたクイズが数多く出題され、頭の体操にもなるアニメでした。さすが教育テレビで放送されるアニメです。

可愛い衣装に、勇ましいバトル! 乙女心を鷲掴みにされた『カードキャプターさくら』

 『カードキャプターさくら』は、CLAMPの同名漫画を原作としたTVアニメ。1998年にNHK教育テレビに初アニメ化されて以降、幾度も再放送が行われ、今年は約16年振りとなる新作エピソードがアニメ化されるなど長年に渡って愛される人気作です。

 本作は、小学4年生の木之本 桜(さくら)が“カードキャプター”となり、魔術師クロウ・リードが作成した魔法カード“クロウ・カード”が起こした事件を解決しながら、カード回収に奮闘する物語。『カードキャプターさくら』は、『セーラームーン』や『魔法騎士レイアース』などと並び、2000年代を代表する“戦闘美少女アニメ”です。

 『カードキャプターさくら』と言えば、さくらが着用している可愛いバトルコスチュームを思い浮かべる方も少なくないはず。親友・大道寺知世が手作りしている衣装は、バトルのたびに変わる気合の入りよう。お馴染みのフリルたっぷりの赤いワンピース&白い羽の衣装、チャイナ服、ネコ耳、ピエロ風、魔女っ娘風、アリス……毎回変わる衣装はどれも可愛くて、乙女の心を鷲掴みされたものです。知世ちゃんの熱意(またアニメスタッフの熱意)に敬礼ですね……。

 “カードを用いて戦う”というバトルシステムも乙女が憧れた理由の一つ。カードを回収する役目を担うさくらは、集めたカードを使用してバトルすることができるのですが、呪文を唱えて使用するというシステムがこれまた素敵。「ウィンディー!」と唱えると風を起こし、「イリュージョン」と唱えると幻を見せる……こんなの憧れるしかないでしょ……。そして、普段は可愛いさくらちゃんが、ボロボロになりながらも勇ましく戦う姿に釘付けになったものです。

 また、本作はイケメンが登場することでも話題に。代表的なイケメンとしては、さくらの同級生・李小狼、さくらのお兄ちゃん・木之本桃矢、桃矢の親友・月城雪兎の3名。女子の間ではこの“3名だと誰派?”という話題で盛り上がったものです。

 平成10年の日本はどうだった?

 ちなみに平成10年の日本では、長野オリンピック・パラリンピックが開催されたほか、兵庫県と淡路島を結ぶ明石海峡大橋の開通、貴乃花と若乃花の”兄弟横綱”が誕生、日本初の火星探査機“のぞみ”が打ち上げを成功しました。また、SMAPの『夜空ノムコウ』、 Every Little Thingの『Time goes by』、GRAYの『誘惑』などミリオンヒットが続出。CD生産数が日本最高を記録し、CDバブル絶頂期を迎えた年でもあります。

 次回の『平成アニメ備忘録』をお楽しみに!

過去の記事はこちら

第1回(1989年/平成元年)

第2回(1990年/平成2年)

第3回(1991年/平成3年)

第4回(1992年/平成4年)

第5回(1993年/平成5年)

第6回(1994年/平成6年)

第7回(1995年/平成7年)

第8回(1996年/平成8年)

第9回(1997年/平成9年)