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『ママは小学4年生』って覚えてる? 平成のアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』第4回は『セーラームーン』、『クレしん』など

2018.09.14 <PASH! PLUS>

 平成が終わる前に30年分のTVアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』シリーズ! 今回は平成4年(1992年)のアニメを振り返ります。

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 この年は、幕末の英雄・坂本龍馬をコミカル&シリアスに描いた『お~い!竜馬』、暖かな家庭と美味しそうな料理が登場する『クッキングパパ』、ボーイッシュな主人公・姫ちゃんが“魔法のリボン”を駆使して変身する『姫ちゃんのリボン』、未来の自分の赤ちゃんを小学4年生の女の子が育てる『ママは小学4年生』などが放送されました。

 今回は、数ある平成4年に放送されたTVアニメのうち3作をご紹介します!

「月に代わって、お仕置きよ!」――今も乙女の憧れ『美少女戦士セーラームーン』

 セーラー戦士たちの友情と闘いの日々を描いた『美少女戦士セーラームーン』。武内直子さんの同名漫画が原作で、1992年から1997年にかけてアニメ化され、最近では『美少女戦士セーラームーンCrystal』と題し、原作準拠のストーリーで再アニメ化されています。

 本作の主人公は、中学二年生の女の子・月野うさぎ。ある日、子供にいじめられていた黒猫・ルナを助けたうさぎは、ルナから“セーラー戦士”になれる変身ブローチを託され、“セーラームーン”として悪と戦い、“幻の銀水晶”を探してほしいと頼まれます。

 うさぎの前には同じく“幻の銀水晶”を狙う“ダークキングタム”なる悪の組織が立ちふさがります。使いの妖魔を次々とセーラー戦士の前に送りこむダークキングダム。対するうさぎも水野亜美(セーラーマーキュリー)、火野レイ(セーラーアーズ)、木野まこと(セーラージュピター)、愛野美奈子(セーラーヴィーナス)という美しくも逞しい仲間と出会い、ともに悪を打ち崩していきます。

 本作の見どころの一つは“美しくも強いセーラー戦士たちの闘い”。セーラー服をモチーフにした可愛すぎる衣装、超人離れした身体・戦闘能力、水や風など能力を駆使した闘い……セーラー戦士たちが可憐な姿で悪を亡ぼす姿は、惚れ惚れするほど格好いいですよね……。初めて『セーラームーン』を見た時には「女の子でもヒーローになれるんだ」と、幼心に衝撃を受けたのを覚えています。また、「月に代わって、お仕置きよ!」、「あたしはいつだって平和や正義のためなんかじゃない 愛する人のために仲間のためだけに 戦ってきたの」といった名セリフには痺れまくりました。可愛いのに格好いいって最高じゃん。

 なんと1番最初のシリーズでは、最後にセーラー戦士たちが死んでしまうという衝撃のラストを迎えます(生まれ変わって『R』へと続きますが)。うさぎたちの過去も含め、ストーリーの重さも魅力ポイントですね。個人的には『S』のほたるちゃん周りのお話とか大好きです。

 さらに“タキシード仮面とセーラームーンの関係性”も見逃せません。うさぎのピンチに1輪のバラとともに颯爽と現れるタキシード仮面に、うさぎと同様「タキシード仮面様!」と心つかまれた方も多いのでは? 普通だったら“キザすぎる”と思うセリフもタキシード仮面様なら「格好いい!」と思えてしまう。今見ても不思議な魅力を持つ方だなと思います。しかし心を掴まれてもタキシード仮面様はうさぎちゃんのもの。初恋と失恋を同時に教えてくれた王子様なのでした。

笑って、泣ける。しんちゃんの日常を描いた『クレヨンしんちゃん』

 『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人の同名漫画を原作としたTVアニメ。1992年から現在にかけて放送されている長寿アニメです。今年6月には27年に渡ってしんのすけの声優を務めてきた矢島晶子さんが祝福と感謝の声のなか降板し、二代目しんのすけ役を小林由美子さんが担当することが発表されたことでも話題を集めました。

 本作は、埼玉県春日部市を舞台に主人公・野原しんのすけと野原一家の周囲の人間とのドタバタな日々を描いたコメディー作品。野原しんのすけこと“しんちゃん”の超に超を重ねたマイペース&ポジティブぶりは、時に視聴者を笑わせ、泣かせてくれます。また、“ケツだけ星人”や“ぞうさん”といった5歳児ならではのギャグは、平成を代表するギャグの一つだと個人的には思います。

 そんな『クレヨンしんちゃん』は、“家族の暖かさ”を感じられる作品でもあります。劇場版作品になってしまいますが『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲』、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ! 戦国大合戦』は、後世に語り継がれるべき名作。しんのすけと野原一家が離れてしまうことで描かれるストーリーでは、“家族とは何か?”、“過去と未来とは何か?”を考えさせられます。最近の映画だと『クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』もオススメです。

 これを書いていて気付いたのですが『オトナ帝国の逆襲』は、20世紀と21世紀の交錯が描かれた作品でした。同作は時代区画による変化を描いている作品ではありますが、平成から新たな元号に代わろうとしている今、同作を見ることで「時代の変化を感じられる気がするな」とふと思いました。なので早速借りに行こうと思います(コレを読んだ人がオトナ帝国を見たくなる呪い)。

主人公が亡くなる衝撃の幕開け!イケメンキャラも数多く登場する『幽☆遊☆白書』

 最後にご紹介するのは、主人公・浦飯幽助とその仲間の冒険を描いた『幽☆遊☆白書』。冨樫義博による同名作品のアニメ化で、1992年から1995年まで放送されました。また、2017年にTVアニメ化25周年を迎えたことを記念して、過去作品の再放送が行われたほか、『幽☆遊☆白書 25th Anniversary Blu-ray BOX』が順次発売中です。

 『幽☆遊☆白書』は、主人公である浦飯幽助が死亡してしまうところから物語が始まるという、衝撃の展開から幕を開けます。この後、生き返るための試練を受けることになるのですが、初めて目にしたときは「嘘だろ!」と驚いたのを覚えています。“主人公は最後まで死なない”というセオリーを覆された瞬間でした(『ドラゴンボール』では世代交代をしていますが…)。

 本作は人間界、魔界、霊界と3つの世界を舞台に展開され、それぞれの舞台で様々なキャラクターが登場します。そのなかでも、女性人気が高いキャラクターとして知られるのは、“蔵馬”と“飛影”の2人。中世的な見た目と温和(時々残酷)な性格の蔵馬と、クール(残忍ともいう)だけど時として優しい一面も見せるようになった飛影に、初恋を奪われた方も少なくないのでは?

 なお現在発売中の『「幽☆遊☆白書」25th Anniversary Blu-ray BOX』10月26日に発売される魔界編には、蔵馬と飛影の出会いを描いた幻の外伝“TWO SHOTS”が新作アニメーションとして収録されます。この当時、蔵馬と飛影に心奪われた経験がある方は、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。

平成4年の日本はどうだった?

 ちなみに平成4年の日本では、 日清食品の“日清ラ王”、任天堂の『スーパーマリオカート』、ソニーの“ミニディスク(MD)”が誕生。TBS『ずっとあなたが好きだった』が放送され、“冬彦さん”が流行語を受賞したのもこの年の出来事です。冬彦さんを超えるマザコン男性キャラクターっているんでしょうか? また、冬季オリンピックがフランス(アルベールヴィル)、夏季オリンピックがスペイン(バルセロナ)で開催。冬季大会と夏季大会が同年に開催されたのは、この年が最後となりました。

 次回の『平成アニメ備忘録』をお楽しみに!

過去の記事はこちら

第1回(1989年/平成元年)

第2回(1990年/平成2年)

第3回(1991年/平成3年)

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