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平成5年は『スラムダンク』『3丁目のタマ』などが放送開始! 平成のアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』第5回

2020.04.04 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 平成30年分のTVアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』シリーズ! 今回は平成5年(1993年)のアニメを振り返ります。

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 この年は、『ガンダム』TVアニメシリーズ4作目となる『機動戦士Vガンダム』、天下一のサムライを目指す少年・刃の闘いの日々を描いた『剣勇伝説YAIBA』、田仲俊彦(トシ)のサッカー人生を描いた『蒼き伝説シュート!』などが放送されました。

 今回は、数ある平成5年に放送されたTVアニメのうち3作をご紹介します!

そうさ100%勇気!今年25周年を迎える『忍たま乱太郎』

 現在もNHK放送にて放送中のTVアニメ『忍たま乱太郎』は、1993年に放送をスタート。今年で25周年を迎えます。

 本作は、忍術学園という忍術を学ぶための学園が舞台。忍術学園は、現代の小学校と同じく1年生から6年生までが通っており、主人公・乱太郎は忍術学園の1年生です。

 乱太郎は、家族をなくしたためアルバイトで学費を稼ぐ・きり丸、お金持ちで食いしん坊なしんべヱといった同級生や、学園一のハンサムな先生・土井半助、言葉を失うほどの女装を披露する先生・山田伝蔵、学園長・大川平次渦正、「ヘムヘム」という独特な鳴き声が印象的な忍犬・ヘムヘムら個性豊かな登場人物に囲まれ、一人前の忍者になるべく勉強の日々を送っていきます。

 ちなみに、忍犬・ヘムヘムは原作である『落第忍者乱太郎』には登場しない、アニメオリジナルキャラクターであることをご存知でしたか? 学園長の相棒として、また忍術学園に通う生徒たちの良き友として、そして視聴者には愛されるキャラクターとして登場しているヘムヘムが、原作登場していないのはちょっと驚きですよね。

 そんな本作の見どころは、手裏剣や忍術など“忍者ならではの世界を描いていること”も魅力的ですが、個人的には“ちょっぴり冷めたシュールなギャグ”であると思っています。乱太郎たちの年齢は10歳なのですが、10歳がゆえの素直なリアクションがなんだかシュールでじわじわと笑えるのです。

 また、放送当時~現在にかけて主題歌の『勇気100%』は、1993年に“光GENJI”がリリースして以降、現在に至るまでジャニーズ事務所の後輩グループが歌い継いでいます。「子供の時『勇気100%』って誰が歌っていた?」と尋ねられると、おおよその年齢がバレてしまう。筆者は“Ya-Ya-yah”でした。

「バスケがしたいです……」――バスケットボールアニメの金字塔『SLAM DUNK(スラムダンク)』

 バスケットボールアニメの金字塔『SLAM DUNK(スラムダンク)』。1993年から1996年にかけてTVアニメ化され、バスケットボールの人口の競技人口が急増、バスケを人気スポーツに押し上げるなど“社会現象”を起こした作品です。本作と出会ったことで「バスケを始めました!」、「興味を持ちました」という方も多いのではないでしょうか?

 『スラムダンク』と言えば、安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」、三井 寿の「安西先生……!! バスケがしたいです……」、桜木花道の「天才とは99%の才能と1%の努力」、赤木剛憲(ゴリ)の「リバウンドを制するものは試合(ゲーム)を制す」などなど、数えきれないほどの名言が登場。きっと『スラムダンク』を知らない人でさえ聞いたことがある名言ばかりですし、知っている人には……多くは語る必要はありませんね!

 本作の見どころは、やっぱり白熱の試合シーン! どんな逆境にもめげず、ひたすらに“勝利”を目指してコートを走る少年たちの姿は“胸が熱くなる”の一言に尽きます。『スラムダンク』が好きな方は、きっと思い出深い試合の一つや二つあるのではないでしょうか。

 個人的に思い出深い試合は“陵南戦”。桜木が自分の無力さを実感し悔しがる姿、“メガネくん”こと木暮の3Pシュート、三井がスタミナ切れで倒れてしまい不良になりバスケから離れていた時間を涙ながらに後悔するシーン……選手の心理や試合の流れが変わる瞬間の空気を味わうことができる最高の試合だと思っています。誰がシュートを決めるのか、どこで逆転されるのか。全ての展開を知っているのになんど見ても「まじか!」とワクワクしてしまいます。

 バスケを体験したことがある人もない人も、バスケならではの熱を感じられるのが『スラムダンク』! 最終回に満足しているはずなのに、いまだに続編早く出ないかなと思ってしまいます(笑)。

今年でキャラクター誕生から35周年を迎える『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』

 TVアニメ『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』は、ソニー・クリエイティブプロダクツのキャラクター“タマ&フレンズ”からの派生作品。今年キャラクター誕生から35周年を迎えることを記念して、再放送が行われているほか、公式サイトでは『うちタマ?!』と称し、『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』の擬人化キャラクターが公開されています。公式で擬人化にはタマげたぜ。

 本作は、3丁目に住む岡本たけしの飼い猫・タマとその仲間の猫や犬の日常を描いた作品。可愛らしい猫や犬たちの日常、ほのぼのとした雰囲気の作風で子供を中心に幅広い年齢層から人気を集めました。子供の頃、タマたちが描かれた文房具や人形を持っていた方もいるのではないでしょうか? 我が家にはタマたちが描かれた食器がありましたし、小学校の漢字ドリルや計算ドリルの表紙が『うちタマ』だったことがあります。懐かしい……。

 基本的には子供向けのエピソードを描いている本作ですが、時たま大人でもトラウマ級のエピソードが登場することも。命をテーマに描かれた“まつりばやし”というエピソードは、怖いけれど考えさせられる……色んな意味で『うちタマ』を印象付けられました。感覚としては初めて『火垂るの墓』を見た時のような感じです。

 2015年には“『うちのタマ知りませんか?』検索してはいけない トラウマ回 一挙上映!”と称してトラウマ会が放送されたこともありました。ちょっぴり不思議で大人なエピソードばかりですが、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょう?

平成5年の日本はどうだった?

 ちなみに平成5年の日本では、 福岡ドームが完成したほか、日本のプロサッカーリーグである“Jリーグ”が開始。また、サッカー日本代表が対イラク戦で、ロスタイムにて失点を許しW杯への出場を逃した“ドーハの悲劇”もこの年の出来事です。

 次回の『平成アニメ備忘録』をお楽しみに!

過去の記事はこちら

第1回(1989年/平成元年)

第2回(1990年/平成2年)

第3回(1991年/平成3年)

第4回(1992年/平成4年)

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