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TVアニメ『FGOバビロニア』ロマニ・アーキマン役・鈴村健一インタビュー

2019.12.28 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 TVアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』よりロマニ・アーキマン役・鈴村健一さんのインタビューをお届け!

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 作品についてはもちろんのこと、藤丸とマシュの旅を見守るロマニ自身の魅力などについてお話を伺いました!

 ※本記事は12月10日発売PASH!1月号に掲載したインタビュー記事を一部抜粋したものです。

鼓舞する役目も持っていて最後の一押しをするのがロマニ

――TVアニメ『FGOバビロニア』の魅力を教えてください。

 もともと『FGO』をプレイして世界観に触れている方たちは、キャラクターの会話劇をゲーム内で感じていますし、「きっとこういう動きや、会話のテンポをしているんだろうな」とイメージしていたかと思います。今まで想像の域だったものが、アニメとして具現化されていることが魅力なのではないかなと。

 こだわりやクオリティーがとても高くて、「なんだこれは!?」と度肝を抜かれたのではないでしょうか。『FGO』は未プレイだったけど、アニメを観てプレイし始めてくれた方もいるようで、アニメがゲームと人をつないでくれていると感じます。

――実際に動いている映像を観ていかがでしたか?

 ワンカットでドローン撮影をしているようなカメラワークを、アニメで行っているという部分にすごく意欲を感じられて、毎話驚かされます。こだわらないと絶対にやらないことだと思います。

 Episode 1のラストで、画面が引いていったら魔獣戦線が広がっているシーンでも、ものすごい奥行きと立体感がありましたね。「これから物語はここで繰り広げられていくんだ」ということを印象付けてくれましたし、「ここで何が起こるんだろう」という期待を煽る場面でした。

――ご自身が演じられるロマニ・アーキマンの魅力はどのようなところにあると思いますか?

 一生懸命なところや、ポジティブであろうとするところがロマニの魅力だと思います。Episode 0では、ロマニとはどういう人間なのかが深く掘り下げられていたし、何が彼をそこまで突き動かすのか、という部分が垣間見えたのではないかと思います。

 すべてのことに、ちゃんと向き合うことで自分の行動理念を昇華している。そこがロマニの素敵なところだし、胸を打つキャラクターなのだと思っています。

――ロマニの可愛いポイントやカッコいいポイントをあげるとしたら?

 少し抜けている、隙がある感じが可愛いですよね。でも、やるべきところではやる。レイシフト先で作戦が行き詰ったときに、不思議と鼓舞する役目を持っているんです。藤丸がその役目を強く持っていますが、最後の一押しをするのがロマニ。

 自分が信じていることは何としてもやり遂げようとする、そこにほかの人を巻き込んでいるのを理解したうえで動いている。そういった、彼自身に理念があることがカッコいい部分です。ただガムシャラにひとつのことに集中するのではなく、実は視野が広いところもロマニのカッコよさのひとつかもしれません。

――そんな様々な面の魅力があるロマニを演じるにあたって、意識されていることはありますか?

 現状には、絶望感や不可逆性があるということ。いつだって絶体絶命で、それを支える最終防衛ラインがロマニな気がしています。奥の奥のほうに絶体絶命を感じながらも、やらなければいけないという部分にうっすら悲哀みたいなものも感じるので、そこを大切にしています。

 藤丸やマシュに現地で大変なことが起きているのは理解していて、それを「分かっているけど、やってくれ」と指示しています。彼がそこを理解しているのを絶対に忘れないようにしています。でないと、ただ指示を出す人になってしまう。

 絶望をどう回避するかに一生懸命で、ポジティブに動こうとすることの原点がなんであるかを意識しています。

――仲間であり保護者のような立場のロマニですが、鈴村さんから観て藤丸とマシュの旅はどのように映りますか?

 「大変なのにどうしてこんなに戦えるんだろう」と思います。でも、「人類がやばい、救えるのは自分たちしかいない」という使命感を抱えているのはとてもヒロイックですよね。行動原理がシンプルなふたりの旅は、空っぽな感じがするというか。だからこそ、旅をするなかでいろんなもので埋まっていって、どんどん人間的になっていく。マシュと藤丸に関係性が生まれたり、物語が進んでいくと成長して見えてくる。旅をとおすことで、ふたりのバックボーンが生まれていっている感じがします。

DATA
■『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』

STAFF:
原作=奈須きのこ/TYPE-MOON
リードキャラクターデザイナー=武内崇
監督=赤井俊文
副監督=黒木美幸
キャラクターデザイン=高瀬智章
サブキャラクターデザイン=岩崎将大
クリーチャーデザイン=河野恵美
プロップデザイン=道下康太
アクションディレクター=河野恵美・大島塔也
テクニカルディレクター=宮原洋平
美術設定=塩澤良憲
美術監督=薄井久代・平柳悟
色彩設計=中島和子
撮影監督=佐久間悠也
3DCG=GEMBA
3Dディレクター=江川久志・篠崎亨
編集=三嶋章紀
音楽=芳賀敬太・川﨑龍
音響監督=岩浪美和
制作=CloverWorks

CAST:
藤丸立香=島﨑信長
マシュ・キリエライト=高橋李依
フォウ=川澄綾子
ロマニ・アーキマン=鈴村健一
レオナルド・ダ・ヴィンチ=坂本真綾
ギルガメッシュ=関 智一
エルキドゥ=小林ゆう
マーリン=櫻井孝宏
アナ=浅川 悠
イシュタル=植田佳奈
シドゥリ=内山夕実
牛若丸=早見沙織
武蔵坊弁慶=稲田 徹
レオニダス一世=三木眞一郎 ほか

Twitter:@FGOAP_ep7
OFFICIAL SITE:https://anime.fate-go.jp/ep7-tv/

ⒸTYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT

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