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『吉野裕行と西山宏太朗のハロプロ研究会』ハロコンの感想戦をお気に入りの自前Tシャツを着込み熱く語らう!

2019.12.28 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 モーニング娘。アンジュルムをはじめとする女性アイドルグループが所属する「ハロー!プロジェクト」(通称:ハロプロ)。ハロプロにハマる女性が急増していることを受けハロプロファンを代表し吉野裕行さんと西山宏太朗さんが「ハロプロ研究会」を発足。ハロプロの魅力をひろめるべくアツく語り尽くします! 今回はHello! Project 2019 SUMMER「beautiful」の感想戦をお届けします。

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素敵な夏の思い出となった「ハロコン」の感想戦をお気に入りの自前Tシャツを着込み熱く語らいます

(この記事はPASH!2019年12月号に掲載されたものです)

――今回はHello! Project 2019 SUMMER「beautiful」の感想戦です。さっそくセットリストを振り返ってみましょう。

西山 今回、初めて中野サンプラザのファミリー席で観たんですけど、こんなに俯瞰した眺めなんですね。すごいパワーを感じて、まずそこに感動しました。しかも、初っ端からメンバー降臨で始まって、こんなに近くでパフォーマンスされて、直視できなかったです正直。2Fにも通路の真横までわださく(和田桜子)ちゃんが来てくれて「うわ〜、美少女…‼」って思ってました。
吉野 同じく2Fのファミリー席で観てたんだけど、ステージで歌うメンバーと客席に降臨するメンバーが入れ替わりになる感じでしたね。

――自分の近くに降臨したメンバーって好きになっちゃいますよね。

西山 気になっちゃいますよね。勝手に縁を感じてしまう。

――序盤は降臨もありつつ、各グループが順番に曲を披露していきました。

西山 BEYOOOOONDSの『文化祭実行委員長の恋』がすごかったです。お芝居が入ってたりバラエティ色が強い曲調なのに、サビのユニゾンも踊りながらなのに全然ブレてなくて。みんな歌が上手ですね。歌唱力がベースにあるからこういうコミカルな曲も歌いこなせるんでしょうか。

――じつは研修生暦が長い、叩き上げのメンバーも多いですからね。

西山 いっちゃん(一岡伶奈)のスッと入ってくるきれいな声がいいなと思いました。色がないのが個性になってて。デビューしてから印象が変わったメンバーのひとりです。

――確かに、髪をばっさり切ってきれいになりました。モーニング娘。ʼ19・Juice=Juice・アンジュルムには新メンバーも入りましたが、どんな印象でしたか?

吉野 新メンバーたちは前半から出てたんだっけ?
西山 ソロの歌割りはなくて全部ユニゾンでしたね。だからかカメラに抜かれるのはなかったです。でも、みんなしっかり付いてきてましたね。各グループに馴染んでたし、全く悪目立ちしてなかったです。

――確かに馴染んでましたね。ほかに前半で印象に残ったメンバーはいますか?

西山 佐々木莉佳子さんは目を引きました。ソロパートでカメラに抜かれた時の表情とか、何か神々しかったですもん。船木 結さんの眼差しにもやられました。ふたりともキメの表情の作り方がすごかったです。

――新メンバーも誰か言及してました。

西山 タコちゃん(工藤由愛)がMCで言ってましたね。「船木さんはいちいちカッコいい」って(笑)。

――その発言、MCの山木梨沙さんに即ツッコまれてましたね。そして、この怒涛の流れからアンジュルムが登場です。

西山 『赤いイヤホン』がすごすぎて震えました。「きたきたきたきたー!」って。前半は各グループごとにカードの切り合いで、次の曲のイントロが鳴るごとに「次はこう来たか~!」と頭を抱える感じで。そんな切磋琢磨のなかに、アンジュルムがすごい勢いで殴り込んできたような、まさに「戦い」でしたね。

――激しい戦いを経て、『ENDLESS SKY』できれいに締める構成でした。結局モーニング娘。ʼ19が持っていくという。

西山 そうなんですよ! いい曲なんだよなあ。

――続いては、ハロコンならではの楽しみのひとつ、シャッフルメドレーです。最初のイエロー選抜から勢いがすごかったですね。

西山 みんなのびのびとパフォーマンスしてて、とにかく楽しかったですね。でも、グループって本当にバランスいいんだなとも思いました。やっぱり同じカラーを担当してるメンバーって、系統が似てる部分あって。

――確かに…。イエロー選抜は、元気者が集まりすぎましたね。

西山 ちょっとうるさいぐらい元気でしたね。岸本さん・船木さんはじめ、みんなオラオラ系で!(笑)シャッフルの一曲ぐらいがちょうどいいかもしれません。

――パープル選抜はかなりバランスよかったですね。

西山 そうですね。かわいい子からクールな子までいて。『ドットビキニ』は川村文乃ちゃんのハマり具合がハンパなかったです。アイドル性が全開でしたね。この曲、何か耳に残るので好きなんですよ。

――懐かしい曲も掘り起こされて。

西山 『My Days for You』はザ・アイドルって感じで、ピンクのメンバーにぴったりハマってましたね。『愛すクリ~ムとMyプリン』は、ここでこんなセクシーな曲来る?って驚きでした。笠原桃奈さんの成長ぶりもすごかった…。まだ16歳とは思えませんね。

――まなかん(稲場愛香)もすごかったし、この曲は濃厚でしたね…。吉野さんはここまで、いかがでしたか?

吉野 僕は基本、ハロコンでも推ししか見てないんですが。今回だと、ふなっき(船木 結)はハロコン期間に声帯の手術から復帰して、かなり声が変わってて新鮮でしたね。

――ラジオとか聴いてても、すごいクリアな声になってますもんね。あんなにハスキーだったのに。

吉野 意外としゃがれてるのも好きだったんですけどね。それはそれで強い個性でしたから。

――このままだと“キューティーむすぶたん"のコーナーが成立しなくなってしまいますね。続いての『ソラシド~ねえねえ~』のメンツはレッド選抜でした。

西山 今はレッド担当のメンバーって4人しかいないんですね。
吉野 りんちゃん(橋迫 鈴)とか新メンバーは、シャッフルには参加してなかったよね。
西山 山﨑夢羽ちゃんは、気持ちよさそうに歌い上げるなと思って見てました。

――最後のソロパートでは軽くどよめきが起きてましたね。

西山 人数少なめのユニットだから、より印象に残る部分はありますね。
吉野 あと、シャッフルだとここでこんな曲やるの!?っていうのはあるよね。「harmony」公演ではベリキューの曲をシャッフルユニットでやってて、すごく楽しかったです。『蝉』とか久々すぎて覚えてなかったけど。

――『Midnight Temptation』から『蝉』とか、緩急がすごい。

西山 そして『ライバル』から『一丁目ロック!』とか…ここで銀テープが発射されて、コンサート終わってもおかしくないやつです。『でっかい宇宙に愛がある』もやったんですか! しかも小林萌花さんのピアノで!
吉野 ピアノ弾いてたね。『Go Waist』みたいに。

――続いては、恒例のハロプロダンス部です。

吉野 どちらもいつも通りキレッキレで素晴らしかった。
西山 この前、自分が出演したライブで、キャラクターになりきってダンスをする機会があって。ステージの上には当然鏡もないし、指先の繊細な表現まで一挙一動を見せるっていうのは、改めてすごいことなんだと実感しました。

――ダンス部では気になったメンバーいましたか?

吉野 僕は推ししか観ませんから(キッパリ)。ハロコンに入るとついつい推しを増やしてしまいそうになるので、なるべく他の子を見ないようにしてて。これ以上はさすがに追いきれないので…。BEYOOOOONDSの子たちもオッ!と思ったけど、ここで名前と顔が一致するようになると危険だから、なるべく覚えないように。自衛として(笑)。

西山 僕はここでも、佐々木莉佳子さんですかね〜。バキッとした男性的な動きと鋭い眼差しもありつつ、女性らしいかわいい動きもあったりして、すごく惹きつけられました。「ちょっとこれからケンカしてきま〜す☆」みたいな無邪気さもいいですね。

――どんどんカリスマ性高まってますよね。なのに、パフォーマンス以外だとちょっと挙動不審っていう。

西山 ギャップがすごいですよね。なるべく全体をフラットで観てたいのに、ついつい目で追いかけちゃいます。

――話題の曲『眼鏡の男の子』も披露されました。

西山 正式にリリースされてMVも出て、すごく印象が変わりました。最初に『The Girls Live』で観たときは「正直ついていけない…」と思ったんですが、こうやって楽しむものなんだなと理解できました。
吉野 あれは衝撃だったよね。オーディション組の3人が入って役どころも増えて、パワーアップした感じもあるし。

――やっぱりデビューするとみんな変わりますね。

吉野 それはそうだよね。自信も出てくるし、パフォーマンスの機会も増えますから。
西山 ハロコンで観て、初めて『眼鏡の男の子』で泣きそうになりました。眼鏡の男の子に片思いした女の子が、思いが叶わなくて強がってるって…映画を観ているみたいでしたね。夢羽ちゃんの「大したことないじゃん!」の複雑そうな表情もまた切なくて。
吉野 まさに少女マンガの世界観だよね。

――その後ろでは、モーニング娘。ʼ19姉さんがやけに楽しそうに踊ってるという。すごい絵面でしたね。

西山 声優でもそうなんですけど、代役こそめっちゃふざけてやるっていうノリはありますよね。
吉野 確かに。その後の『Fiesta! Fiesta!』では、お客さんもみんなよく声出てたね。

――みなさんコールもしっかりリズムが取れてました。

西山 そういう面では、ファンの人もつんく♂イズムを受け継いでますよね。本当にすごいことです。

――そんなつんく♂さん作詞作曲『青春Night』から、アンジュルムの『夏将軍』です。

吉野『夏将軍』なんてフレーズが、よく出てくるなと。いい言葉選びだね。
西山 やっぱりアンジュルムには「戦い」のイメージが似合いますよね。今回のハロコンで、本当に戦闘力は一番だなと思いました。
吉野 そういう勇ましい言葉が似合うよね。最後は全員で『愛の軍団』で、将軍からの軍団で締めるっていう。やっぱり、ハロコンは「戦い」なのかもしれないね。

――アンジュルムといえば、先日のりなぷ〜卒業に続いて、かななん(中西香菜)も年内の卒業が発表されましたね。

西山 スマイレージ時代から頑張ってくれた2期メンバーの卒コンに、豊洲PITはちょっと狭い気もしますね。まあ急でしたから…。

――今後は、2期で唯一残った竹内朱莉リーダーを、川村文乃サブリーダーが支えていきます。

吉野 ついに2期メンも竹内さんのみに…。ちょっと心配です。まあしっかり者の川村さんもいるし大丈夫かな。アンジュルムでデビューした3期にいいバトンを渡せるよう、さらに進化したアンジュルムを作っていってほしいですね。

(この記事はPASH!2019年12月号に掲載されたものです)

ハロー!プロジェクトのオフィシャルwebサイト:http://www.helloproject.com

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