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『あんステ』2作目がいよいよ開幕! fine&流星隊集結!!

2017.01.05 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

トリスタが解散の危機…!? これぞ『あんスタ!』なストーリーにも注目


**この先、物語の核心に触れるネタバレや、詳細な演出に関する記述はありませんが、『PASH! PLUS』目線で見たオススメポイントなどの記載が含まれます。予備知識なしで公演を楽しみたい方はご注意ください。**

 

“これぞ『あんさんぶるスターズ!』”
『あんスタ!』とは何かを思い起こさせるストーリー

 前作で、生徒会副会長の蓮巳敬人率いる強豪ユニット・紅月を破った、明星スバルらTrickstarの4人。夢ノ咲学院を牽引する生徒会の一角を破ったことで、「学院に革命を起こす」という4人の決意と勢いは、加速するものと思われました。
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 しかし若き4人が勝利にはしゃぐかたわらで、その手助けをしたUNDEADのリーダー・朔間 零は、ある人物の存在を危惧します。それは学院の生徒会長にして、学院一のユニット・fineを率いる天祥院英智。零の心配は的中し、遂に“皇帝”・英智が動き始めるのでした…。

 生徒会室に呼び立てられたスバルたちTrickstarは、英智より唐突にユニット解散の命を言い渡されます。それと同時に、学校代表ユニットを決定するための新たなるドリフェス「DDD」の開催、そして4人の移籍先ユニットの提案が告げられるのです。スバルは英智の一方的な采配に納得できないと反論しますが、真緒、真、そして北斗の心は次第に離れていってしまい…。

 果たしてTrickstarは本当に解散してしまうのか? 4人の絆は消えてしまうのか? 「DDD」の勝敗の行方は…?

 今回の舞台ではまず第一に、幕が閉じたあと、「そうだ、『あんスタ!』って、こういう作品だった…」と改めて気づかされる物語になっていると感じました。展開は原作を追う形となっていますので、ぜひ予習・復習(特に第四部第七十三~四話あたりから)をしてから、劇場へ足を運ぶことをオススメします。

 また、歌唱する楽曲も前作とは異なる部分が多くあります。ユニットによってはオリジナル楽曲も用意されていますので、そちらもお楽しみに! なお、少しでもライブパートで盛り上がりたい方は、可能な限り発表済みの楽曲を網羅しておいたほうがよいと、強く記させていただきます!(できれば出演全ユニット、難しい場合は、せめて推しユニット/推しキャラクター参加分だけでも…!!)

 もちろんライブシーンでは前作同様、盛り上がれること間違いなしです! ペンライトの準備を忘れず、アイドルたちによるパフォーマンスを思い切り楽しみましょう!!
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 今回も、『あんステ』らしい客席降り、そこからの観客を交えた掛け合いが多々見られました。これらのシーンはアドリブも満載で、舞台の魅力が凝縮されていますのでぜひお楽しみに。前作『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』を知っているからこそ分かるネタやセリフも、そこここに散りばめられています。ぜひこちらも予習、復習してから観劇に行ってはいかがでしょう。

 

トリスタ、UNDEAD、紅月、2winkはパワーアップ!
fine&流星隊の新参加組もユニット色で魅せる

 Trickstarの面々は、前作以上に団結力が増しているように感じました。お芝居の息も合っていて、パフォーマンスもフレッシュかつエネルギッシュです。同じ振付をするなかでも、各々個性が出ているところも魅力的。また何よりも、本作ではTrickstar解散危機が物語の中心となっていますので、後半へ向かうにしたがって苦悩する彼らの姿に胸が締め付けられました。

 新規参加ユニットの1つ、fineは、その王者たるオーラにただただ圧倒させられます。指先の動きまで意識された振付、そして芝居中の所作からも、気品が溢れていました。ライブシーンでは4人の声の響き方が波のように会場中へ広がっていくようで、ダンスは柔らかくしなやかなのが印象的です。
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 前山剛久さん演じる天祥院英智の、温和な笑顔と辛らつな言葉には、権力者としての圧倒的存在感と絶対的恐怖を覚えさせられ、納得の“皇帝”らしさでした。安井一真さん演じる日々樹 渉の“奇人”っぷりもお見事。まるで渉がそのまま画面から出てきたかのようで、随所で笑わせてくれます。星元裕月さん演じる姫宮桃李は、誤解を恐れずに言うならば、まさしく“美少女”。ポージングも原作さながらの美しさでした。野嵜 豊さん演じる伏見弓弦は、キャラクターの完成度が非常に高く、忠実に仕事をこなす執事的な控え方と、パフォーマンス中の華やかさのギャップが素晴らしかったです。

 もう1つの新参加ユニット・流星隊は、打って変わって元気いっぱいな全力パフォーマンスに、思わず笑顔にさせられてしまいます。ダンスの振付は“ヒーロー”感にアイドルらしさがうまくマッチしたもので、5人だからこそ魅せられるライブだと感じました。口上&決めポーズも大きな見どころ! 物語の役割的にもまさしくヒーローな立ち位置です。
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 佐伯 亮さん演じる守沢千秋は、とにかくテンションが高くて熱い!! 舞台を駆ける足音まで「守沢千秋だ」と感じさせられます。まさに燃えるハート、太陽の流星レッドです。石井祐輝さん演じる深海奏汰は、原作に近い声音とその独特な雰囲気の出し方が素晴らしいです。ふわっとしているかと思いきや物事の本質を捉えていてドキリとさせられます。前作から続投となる小西成弥さんの南雲鉄虎は、本作でもキレッキレのツッコミです。終始安定したパフォーマンスで魅せてくれ、全員が揃って心なしか嬉しそうに感じられました。村川翔一さん演じる高峯 翠の脱力感や巻き込まれ感も愛らしいです。振付も抜くところは抜いて翠らしく頑張る姿が印象的でした。深澤大河さん演じる仙石 忍は、忍者のごとく身軽な身のこなしが目を引きます。アクロバティックな動きはお見事です。

 また、前作ではKnightsの嵐&泉が舞台の前説を務めていましたが、本作では…!? 流星隊ファンの方は、ぜひ最初から最後まで気を抜かずご覧ください。

 UNDEADのパフォーマンスは、過激さと背徳感がさらに増しているように感じました…! 零が本調子でないときに、それを察して駆け寄る二枚看板・羽風 薫の姿も見られます。これまでの『あんステ』内UNDEAD披露楽曲のなかでも、群を抜いて激しいダンスには、絶対魅了されてしまうはずです。

 2winkはダンスはもちろん、歌声のシンクロ感もアップしている印象を受けました。葵 ひなた& ゆうたによる、「2人で一緒にライブができることが嬉しい」と伝わってくるようなパフォーマンスは大変魅力的でした。ダンス中の笑顔の目配せも素敵です。

 紅月も、前作以上に息が合っている様子。また本作では1作目よりもより踏み込んだ「ユニットを組んでいる仲間」としての紅月の物語が描かれています。小物を使った和風な振付も艶やかで華があります。難易度の高そうな振りや移動も、しっかりこなしていました。神崎颯馬による剣舞も期待です!

 なお本作では、バスケ部や演劇部、海洋生物部といった部活動や、乙狩アドニスと颯馬といった交友関係など、ふとしたところでユニットを越えた関係性も観ることができます。舞台の隅から隅までどうぞお見逃しなく!!

 劇場中を駆け回り、歌って踊ってキラキラ輝く夢ノ咲学院のアイドルたち。その笑顔は観ている者に元気を与え、自然と笑顔にしてくれる力を持っています。彼らの決断と行く末を見届け、そしてそのきらめくパフォーマンスをこれからも全力で応援していきましょう!

 

DATA
『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ ~Take your marks!~』

劇場:
 東京/AiiA 2.5 Theater Tokyo
 大阪/梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
公演日程:
 東京/2017年1月5日(木)~1月15日(日)
 大阪/2017年1月25日(水)~1月29日(日)

チケット価格:
 一般=6,800円(税込)
 プレミアムチケット(パンフレット・限定グッズ付き)=9,800円(全席指定/税込)

*当日券有り(購入希望者多数の場合は抽選)。
*大千秋楽の1月29日(日)には、ライブビューイングの実施有り。

HP:http://www.marv.jp/special/ensemble_stage/
Twitter:@ensemble_stage

STAFF:
 脚本=赤澤ムック
 演出=宇治川まさなり

CAST:
 明星スバル=小澤 廉
 氷鷹北斗=山本一慶
 遊木 真=松村泰一郎
 衣更真緒=谷水 力
 天祥院英智=前山剛久
 日々樹 渉=安井一真
 伏見弓弦=野嵜 豊
 姫宮桃李=星元裕月
 大神晃牙=赤澤遼太郎
 朔間 零=小南光司
 羽風 薫=奥谷知弘
 乙狩アドニス=瑛
 鬼龍紅郎=上田堪大
 蓮巳敬人=小松準弥
 神崎颯馬=樋口裕太
 守沢千秋=佐伯 亮
 深海奏汰=石井祐輝
 南雲鉄虎=小西 成
 高峯 翠=村川翔一
 仙石 忍=深澤大河
 葵ひなた=山中健太
 葵ゆうた=山中翔太

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