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【ホロライブ】兎田ぺこら初のソロライブ“1st兎田ぺこらいぶ「うさぎ the MEGAMI!!」”の模様を収めたレポートが公開!

2023.12.12 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 カバーは、女性VTuberグループ「ホロライブ」所属・兎田ぺこらの1stソロライブ“1st兎田ぺこらいぶ「うさぎ the MEGAMI!!」”のオフィシャルレポートを公開しました。

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 本イベントは2023年12月6日(水)に「有明アリーナ」にて開催。ゲストとしてホロライブ3期生より不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリンも出演しました。

1st兎田ぺこらいぶ「うさぎ the MEGAMI!!」 オフィシャルレポート

 2023年12月6日。東京・有明アリーナにおいて、ホロライブ3期生の兎田ぺこらが自身初となるソロライブ「1st兎田ぺこらいぶ『うさぎ the MEGAMI!!』」を開催した。

 2023年が兎年であることから、「#全人類兎化計画」をスローガンに掲げて1年間を精力的に駆け抜けてきた彼女にとって、今回のライブはひとつの大きな到達点と言えるものとなる。

 同時に、ホロライブに所属してからの約4年半の集大成、そして未来に向けた大きな一歩としての意味合いも持っていたはずだ。兎田ぺこらの熱い思いを生で受け取ろうと、会場にはたくさんの野うさぎ同盟(ファンネーム)がライブグッズを身にまとった完全兎化状態で駆け付けた。また、ライブの模様は配信も行われ、韓国ではライブビューイングも実施。その記念すべき瞬間を目撃しようと、すべての人が開演の時を待ちわびていた。

 兎田ぺこら自身がライブの注意事項を伝える影アナでひとしきり盛り上がった後、来場者の「ぺこら!」コールに導かれるようにオープニング映像がスタート。全員でのカウントダウンによってライブの幕は上がった。

 1曲目は「ララララビット!!」。「みんなー、ぺこーらの1stライブに来てくれてありぺこ!行くぞ、有明アリーナ!」という煽りに大歓声が巻き起こる。カラフルでポップなステージセット&演出の中でキュートな振り付けとともに吸引力の高い歌声を放っていく彼女の姿はまさに唯一無二のアイドル然とした魅力に溢れている。

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▲M1:ララララビット!!

「祈りなさい。願いなさい。有明アリーナのあんたたちのために今、最強女神ウーサペコラが舞い降りる」という印象的な一言をきっかけに歌唱されたのは「最強女神†ウーサペコラ」。

 レーザーが激しく飛び交う演出と強靭なビートを持つサウンドに合わせて何度も繰り返される「ぺこら」や、「ぺこらの配信は?」の投げかけに「てんさーい!」と答えるといった観客によるコールが女神を崇め奉るひとつの儀式のような一体感を生んでいく。

 曲中に発せられた「あんたたちやるぺこじゃん!」というありがたき一言に会場は爆発的な盛り上がりを見せた。続いて披露されたのは、アニメ「推しの子」劇中歌「サインはB」。カバーではあるものの、歌詞に込められたメッセージは兎田ぺこらのリアルな思いでもあったはずだ。ここでも一糸乱れぬコールによる最高の掛け合いが生まれていた。

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▲M2:最強女神†ウーサペコラ

「あんたたちの声、めちゃめちゃ聞こえたよー! 会場、地響き鳴ってたくらいにすごかった。しょっぱなからみんなにボルテージ、ガツンって上げてもらって。ぺこーらの気持ちもヤバイぺこなんですけど! ほんとに夢みたいぺこだな。ぺこーらがこんなソロライブができるなんて。あんたたちのおかげだね、ほんとにありがとね」

 初ソロライブへの喜びに溢れたテンションの高いMCを経て、続いては2023年の大きな目標のフィナーレを飾る「全人類 兎化計画!」へ。白色に染まった客席が、兎田ぺこらの歌に誘われて軽やかに跳ねまくる。曲の途中、彼女がバズーカを構え、客席に銀テープを発射する演出も。頭上に掲げた両手を左右に揺らしながら<らーらららーらら ぺこーら>と大合唱が巻き起こった光景は、まさに“#全人類兎化計画”の大成功を鮮やかに証明していたのだった。

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▲M4:全人類 兎化計画!

 続くMCでは“#全人類兎化計画”のために頑張ってきた1年の思いをあらためて語ってくれた兎田ぺこら。その計画はめでたくフィナーレを迎えたが、まだまだライブは終わらない。会場を男子と女子にわけてのコール&レスポンスでは、その声のすごさに「おぉ、すごい!」と感動。

 女子の声の多さに、「え、待って。ぺこーらって実は女の子にモテてるのかな。アレ? うわーーー!」と歓喜するシーンも。その距離感の近い楽しいやり取りにこそ、彼女が多くの人に愛される理由があるのだとあらためて実感した。

 衣装チェンジのために一旦、ステージを下りた兎田ぺこら。その間にこの日のスペシャルゲストであるホロライブ3期生の面々が紹介された後、ゲストパートがスタートした。

 まずは不知火フレアと兎田ぺこらによる「全力ジャンピング!」。続いては白銀ノエルとの「リリカルMonster」。そして宝鐘マリンとの「I‘m your treasure box * あなたはマリンせんちょうをたからばこからみつけた。」が連続で披露された。

 うさ耳をつけて兎化されたゲストメンバーとの息の合ったダンスは3期生の仲の良さが感じられた。また、光に満ち溢れた不知火フレア、ラップ調な歌唱が印象的な白銀ノエル、セクシーさを感じさせる宝鐘マリンと、それぞれのメンバーの色が出た楽曲を披露することによって、自身のオリジナル曲とは一味違った兎田ぺこらの魅力が引き出されていたのも印象的だった。

 ゲストパート後のMCでは4人でのわちゃわちゃとしたトークも展開。今日が自身のソロライブであると全員が言い張る状況を打破しようと、みんなで早口言葉で勝負する流れに。

 観客による判定の結果、不知火フレアのソロライブであることに決定し、「えーちょっと! ぺこーらのライブ終わっちゃうよ!」と焦る兎田ぺこらの姿に会場が大きく沸いた。

 そして、ゲストパートラストは4人全員で、halyosyによるプレジェクトセカイ楽曲「Blessing」を。心を込めた歌声で届けられた。前を向いていくための勇気。<ほらここをじっと見つめてみて/最高の味方が映ってるでしょ?>のフレーズは、兎田ぺこら、不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリン、引いてはホロライブの面々とファンたちとのかけがえのない関係性が凝縮していたように思う。

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▲M8:Blessing

 荘厳で神々しいBGMと映像で始まったライブ後半戦。そこでは、“#全人類兎化計画”を成功へと導いた兎田ぺこらが見せる新たなフェーズ、今回のライブタイトルに紐づけられた世界観へとあらためて突入していく。

 ライブのキービジュアルと同じ女神の衣装を纏い、トレードマークである三つ編みをほどいてストレートヘアとなった兎田ぺこらがまず届けてくれたのは、ミドルバラード「キミと見たい景色」。言葉ひとつひとつを大切にメロディへとのせていく繊細な歌唱は、彼女の新たな魅力を最高の形で伝えてくれていた。

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▲M9:キミと見たい景色

 続く、YOASOBIの「ハルカ」では、歌詞に込められた大切な人への感謝と愛情を、自身とファンとの繋がりに重ね合わせながら感情たっぷりに届ける。

 そして、怪しい鐘の音で幕を開けたピノキオピーの「神っぽいな」では、ミニスカートバージョンの女神衣装を初披露。畳みかけるフレーズをキュートに歌いこなすシンガーとしてのスキルを見せつけつつ、そのシニカルな詞世界を表現してみせた。

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▲M11:神っぽいな

 そして無数のCO2が立ち上る中、ライブでこそ威力を発揮するキラーチューン「昇天直前Love it LIVE」でクライマックスへと突入。

 ステージを所狭しと駆け回り、コブシを突き上げ、ぴょんぴょん飛び跳ね、“うりゃおい!”のコールで圧巻のステージが生まれていく。タイトル通り、野うさぎ同盟たちは昇天直前へと誘われた。

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▲M12:昇天直前Love it LIVE

「今回のソロライブのテーマは女神で。ぺこーらが全人類を兎化しちゃって、その先、その上に行ける存在って何かあるかなと思ったら、もう神様しかないよなって。女神ウーサペコラを降臨させたわけだけど、いつもと違うこのストレートな髪、かわいい?」

 そんなMCの中では、客席からの声に応えて様々なポーズを披露してくれた兎田ぺこら。「次の曲で最後なの。ぺこーらも寂しいよ。みんなとまだまだ居たいけど、次が最後です。ぺこーらにとってとても大事な1曲になってます」という言葉を引き継いで本編ラストとして「ぺこらんだむぶれいん!」が歌われた。

 アッパーな曲調の中で、大変なことも巻き起こる日々を生き抜くためのヒントが兎田ぺこらならではの表現で刻まれていく。水色に染まる有明アリーナに溢れかえった笑顔。それは、彼女からのメッセージが真っ直ぐに響いたことを鮮やかに証明していたように思う。

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▲M13:ぺこらんだむぶれいん!

観客の熱い思いに導かれて始まったアンコール。

これは私の物語

楽しく、目まぐるしい日々

仲間と歩み続けた道

皆を照らす存在になるための新しい舞台

これまでの全てを記しながら

冒険は続いていく。

私は記録する。

振り返らず、進むために。

 そんなモノローグを経て、ライブTシャツを着た兎田ぺこらが登場。「いいわけバニー」を元気いっぱいにパフォーマンスしていく。キャッチーなサウンドとキュートなボーカリゼーションによって再び熱量を高めていく会場。

 それをさらに加速させるべく投下されたのはsupercellの「君の知らない物語」だ。星空の映像を背負い、目の前にも白色のペンライトの光がまるで星のように瞬いている。そこに響き渡る歌声がエモーショナルな景色を描き出していった。

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▲M14:いいわけバニー

 その後、「口下手だから」とこの日のためにしたためてきたという手紙を読み上げてくれた兎田ぺこら。そこには、これまでの充実した活動のこと、その中で手に入れたたくさんの成長、歌うことやライブへの思い、ツラかったこと、悲しかったこと、未来への思い、そして野うさぎ同盟たちへの感謝が飾らない言葉で綴られていた。

 溢れてくる涙に何度も声を詰まらせながら届けられた、想いのこもった言葉たち。多くの人たちに愛される兎田ぺこらの人間性がリアルに滲み出ていた。見逃した人はぜひアーカイブ映像で、自身の目で、耳で受け取って欲しい。

 アンコールラストは、これまでの歩みを噛みしめながら、未来に思いを馳せて歌われた「兎座ストーリー」。有明アリーナでの輝いた1stソロライブは、野うさぎ同盟たちと掴んだ奇跡だ。だが、もちろん兎田ぺこらの物語はここからも力強く続いていく。そんなことを強く実感させられるエンディングとなった。

「来年も全力で行くから絶対についてきてぺこだよ!」

 最後に告げられたそんな言葉を胸に刻み付けて帰路につく野うさぎ同盟たちの足取りは、まさにうさぎのような軽やかさだった。あらためて言おう。兎田ぺこらによる“#全人類兎化計画”、完了!

 そして「うさぎ the MEGAMI!!」は記録される。振り返らず、進むために。

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▲M16:兎座ストーリー

取材・文/もりひでゆき
写真/Takashi Konuma

(C) 2016 COVER Corp.

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