interview

中澤まさとも&江口拓也&浅沼晋太郎『映画 ギヴン』大人組スペシャル座談会<完全版>

2021.02.26 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2019年に放送されたTVシリーズに引き続き、昨年公開された『映画 ギヴン』。観客動員数と上映劇場数をみるみる増やし、日本のみならず海外でも上映された本作待望のBlu-ray&DVDが、現在好評発売中です。

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 大人組キャストである中山春樹役・中澤まさともさん、梶 秋彦役・江口拓也さん、村田雨月役・浅沼晋太郎さんのお三方に、PASH!独占インタビューを実施!PASH!3月号に掲載された独占インタビューの完全版として、本編を通して感じた想いやBlu-ray&DVD特典の描き下ろし漫画についてまで、たっぷりお話を伺いました!

我ながら、“いいダメ男”が演じられたと思います(笑)

――『映画 ギヴン』は公開以降、観客動員数と上映劇場を増やし、海外でも上映が行われるまでになりました。みなさんにはどんな感想や反響が届きましたか?

中澤:「春樹の恋が叶ってよかったです」や「雨月にも幸せになってほしいと思いました」など、感想を綴ったお手紙を多数いただいたりして、嬉しかったです。また公式Twitterで何かお知らせがあるたび、この地方でも、この国でも上映お願いします!と声が挙がっているのを見かけ、本作が本当に待ち望まれているんだなと肌で感じることができました。

浅沼:僕はBL作品の出演が初めてで、どんな捉え方をされるか気になっていたのですが、多くの方がお手紙で「泣けました」と感想をくださって。ほかにも、アニメをあまり観ないような知り合いからも、「観ました」と連絡をいただいたりしました。男性だったのですが、僕が出ているとは知らずに観たらしく、めちゃめちゃ泣いて帰ったと。同性の方からも感想をいただけるなんて、本当にありがたかったですね。

江口:僕も普段全然アニメを観ないような人からもけっこう感想をもらって、BLファン以外の方にも触れていただけている感覚がありました。BLと銘打ってはいますが、本作には何か気になるものがあるんだろうなと思います。

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――完成した本編をご覧になった感想を改めてお聞かせください。

中澤:実は『舞台 ギヴン』で春樹役を務める須永風汰さんと、一緒に劇場に行ったんです。舞台上演が告知された際にフォローさせていただいたところ、「一緒に映画を観にいきませんか?」とメッセージを頂戴して。すごく嬉しくて、観賞後はどれだけエモかったか語り合いました。「今泣いてるので、僕の顔見ないでください〜!」と言っていて、かわいいなぁ…!と(笑)。それで春樹視点としてですが、やっぱり秋彦から帰るところがない、助けてくれと言われるシーンが特に印象深いです。本当にお前じゃなかったら絶対嫌だよ!と共感してしまいましたし、江口くんのお芝居がまた甘えっ子な感じで! それが腹立つわ、でもかわいいわ(笑)。

江口:我ながら、“いいダメ男”が演じられたなと思いました(笑)。

中澤:あはは、ほんとに!(笑)

江口:秋彦はズルいんですよね。強そうな見た目をしていますけど、弱さもあったり甘えん坊だったりするギャップも魅力的で。演じる際は、僕がパートナーだったとして「こういうことをされたら弱いな」といった要素を散りばめました。ダメだと分かっていても、これは好きになっちゃう!というお芝居ができたんじゃないかなと。

中澤:意識的かどうかは分かりませんが、雨月との関係が第一にあるから、甘えはしても完全には人に寄り添いきらない、依存しきらないように、どこかで必ず一線引いているところが、余計にダメ男感を醸し出すというか。本当に一番好きな相手だったら、秋彦は甘えに甘えるんだもんな〜と思って見ていました。そんな好きな人のカッコいいところしか知らなかった春樹は、それ以外の一面を知っていく姿も描かれています。

浅沼:秋彦は本当にズルいですよね。ただ雨月も雨月なりのズルさを持ち合わせています。音楽の面では天才だけれど、それ以外のことが多少欠如している風なんです。例えば脱いだ服を片付けられないとか、コーヒー淹れてと甘えるとか。天才ゆえの孤独もあるでしょうし、周りからの大きな期待を裏切らないための窮屈さもあるでしょうし。それらのストレスから解放してもらえる相手が秋彦、そして自分と似通ったものを感じる相手が真冬なんでしょうね。

江口:浅沼さんのお芝居も相まって、雨月は絶妙な天才さと不器用さが表れていました。秋彦と雨月の関係は、お互い好き合っているはずなのに、近づきすぎると恋愛以外のものがダメになってしまいそう…という部分が、難しくもあり美しくもありますよね。この表現が正しいかは分かりませんが、春樹も雨月もどちらかと言えば女性的だなと感じます。春樹だったら、秋彦への想いを振り切ってからは、スイッチを切り替えたような強さを感じますし。

浅沼:分かる。女性は勘が鋭いと言うじゃないですか? 男子側は何も感じていなくても、「あの子、私の彼氏狙っている!」と察する、なんて話を見たことありますし。雨月も、ライブシーンで春樹を見て「ああ、その男なのか」と気付いていて。もしかしたら音楽家だから、リズム隊であるふたりの息の合い方で分かったのかもしれませんが、あれで察してしまうのがスゴい。そういうところも踏まえて、ふたりは女性的だなと。

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――浅沼さんが雨月のシーンで印象深かったのは?

浅沼:真冬とのシーンです。演じながら、ふと肩の力が抜けるような感覚があって。CMで「音楽だけは残ればいいのに」という雨月の台詞が使われていますが、これは真冬の前で言っている台詞なんですよね。秋彦にすら話さない素直な自分を、真冬の前では出せている。秋彦の前でもそれを出しなよ!とも思うんですけど、そういかないのがこの『ギヴン』という作品で(笑)。結局、雨月は映画の物語以降も、素直にはならないような気がします。彼が唯一素直になるのは、音楽に対してだけ。でもそれが雨月という人なんだろうなと思います。切ないなぁ。幸せになってほしいです。

中澤:雨月と秋彦の恋はすぐ切れてしまいそうな細い糸で、互いの指を一本だけ繋いでいるようなイメージがあります。束縛が強いわけでもなく、かといってお互い触れていないわけでもなく、その関係性が脆いことを知っていながら互いに手放せないような。先ほど江口くんが近づきすぎると恋愛以外がダメになりそうと言っていましたけど、ふたりの出会いの根底には音楽がありましたし、雨月は音楽を愛しているぶん、恋をし続けることで音楽への愛が鈍くなるのが怖かったんだろうなと。秋彦はそんな雨月でもそばにいようと思っていたけど、雨月のほうが耐えられなくなってしまったのかなって。そのくせ、本当に離れたら全部なくなってしまうから、音楽への気持ちが鈍くならないギリギリのところで秋彦を引き止めているうちに、ズルズル手離せなくなってしまったんだと思います。

雨月の「バイバイ」はどう演じようか、熟考したところでした。

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――そのほかに印象的だったシーンやキャラクターはありますか?

浅沼:僕はタケちゃんが、「絶対なんかあった−!」と春樹の異変に気付いてくれるシーンが好きです(笑)。作中のキャラクターたちにとっても、我々視聴者からしても、タケちゃんはホッと息を抜ける世話焼きおばちゃんみたいな存在で、彼がいるシーンは安心して観ていられます。

中澤:僕もタケちゃん大好き! 演じている竹内良太くんのお芝居が、どっしりしているけど柔らかくて、かわいげもあって、すごく安心感を覚えますね。

江口:僕は雨月が秋彦の後ろ姿に向かって、「バイバイ」と言うところ。テストでは浅沼さんが涙ありで演じられていて、それもすごく素敵だったんです。本番テイクでは涙なしのパターンになったんですけど、それはそれでいろいろ想像を掻き立てられますし、両パターン聴けた僕としては、本当にありがとうございます!という気持ちでした(笑)。

浅沼:あのシーンはどう演じようか、けっこう考えましたね。画(え)としては涙が溢れているし、でも雨月はきっと秋彦に泣き顔を見られたくないだろうし、泣いていること自体知られたくもないだろうし…。それに「バイバイ」は心の中の声だから、じゃあ声は震わせないほうがいいのか?とか。雨月って、劇中で2度、秋彦のほうに振り返っているんですよ。1度目は写真を撮る秋彦に笑顔を見せているとき、そして2度目がこの「バイバイ」のとき。映画の主題歌の『僕らだけの主題歌』に「今度後ろを振り向くときは 手でも振って 笑いあえたらいいな」という歌詞があるんですけど、来場者特典でキヅナツキ先生が描いてくださったイラストの雨月が、まさにその歌詞のように笑いながら手を振っているんですよ。それを見たとき、思わず震えました。いろんな捉え方ができると思いますが、雨月を演じている僕としてはやっぱり彼に感情移入してしまうので、あの歌詞が可視化されたような感じがして、より泣けました。

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――ではみなさんが、作中で一番グッときたシーンはどこでしょう?

中澤:やっぱり秋彦が春樹に、「お前に言ってもどうにもならない」と言うシーン。あそこが一番しんどかったし、泣けました。それを踏まえた上での、ラストシーンの告白も。また本当にありがたいことに、自分のモノローグ台詞で映画が終わるというのが、僕は本作が初めてで。役者としては、そこが一番感極まったところでした。

浅沼:最初に観たときは、ライブシーン〜秋彦が雨月を追いかけてくるところ。2回目は、秋彦が春樹に告白するところでした。この素直さがあったからこそ秋彦は成長しているし、それがなかったからこそ雨月はああいう幕引きになってしまったのかな…とか考えたりもして。自分が携わっている作品で泣くわけにはいかない!と思っていたのに…うっかり泣いちゃいましたね(笑)。

一同:(笑)。

江口:作り方が卑怯ですもんね。この流れは泣いちゃうわ…っていう。僕は雨月の不器用さというか、言いたくても言えない気持ちに多少なりとも共感できて。僕の場合、天邪鬼な部分があって、そのせいで言いたいことが言えなかったり、ストレートに行動できないことがあるんですね。そういった意味でもライブからの流れはグッとくるし、真冬が「大丈夫」と背中を押してくれるのも刺さります。

中澤:振り返ると、『ギヴン』は本当に共演者のみなさんから刺激を受ける現場でした。矢野(奨吾)くんの線は細いけれど意思はしっかり持っている真冬だったり、(内田)雄馬くんの芯はしっかりしているけれど揺れ動きやすい柔らかな部分もある立夏だったり、江口くんのどっしりしているけど足元がおぼつかない秋彦だったり、浅沼さんの相手に思考を読ませない口調の雨月だったり…。凝縮された人間関係が描かれている作品であるぶん、お芝居やキャラクター像にキャストの方自身が持っているものも見えてきて、みなさんが大胆かつ丁寧にそれぞれの役を演じられている作品だったと感じます。

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こだわりのライブシーンは、大満足の出来に

――『ギヴン』の大きな見どころのひとつであるライブシーン。今回の映画では、劇中歌『夜が明ける』が披露されました。ご覧になった感想はいかがでしたか?

中澤:本物のライブを観ている感覚になりましたね。あそこは音響側もすごく慎重に作られていたところで。途中に秋彦や雨月のモノローグが入るため、ライブ感を損わず、かつモノローグを聴いてもらえるように…という想いがあったと伺いました。別現場で音響監督の菊田(浩巳)さんにお会いした際、「劇場へ観に行きましたよ」と言ったら「ライブシーンはどうだった?」と気にされていたほどでした。

江口:そういった物作りの観点からも、ライブシーンは印象的ですよね。モノローグだからあまり声を張りたくないけど、張らなさすぎると後ろの音楽に負けてしまうし…。いろんなパターンでトライして難しかった部分でしたが、本編では絶妙な仕上がりになっていて、どんどん盛り上がっていく一連の流れに、鳥肌が立ちました。

浅沼:実は僕、何年か前から音楽に憧れを抱いているんです。というのも、長年、主に会話劇を創ってきた僕からすると、ちょうどいいキャパシティって4〜500人が限度で、2000人規模になってくると、どうしても伝わりにくい部分も出てきてしまうんです。でも音楽なら一度に何万人も相手にできるし、言語が違っても、歌詞が分からなくても、あれだけの一体感を生み出せる。音楽って、改めてスゴいなと感じます。ライブシーンからは、他にもいろいろなことに気付かされました。

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――例えばどんなことでしょう?

浅沼:一概に「一体感」と言っても、聴いている人の想いはバラバラであるということですね。明るい曲を聴いて悲しくなっている人もいれば、バラードを聴きながら、内心とんでもなく盛り上がっている人もいる。当たり前のことではあるけれど、再認識させられましたね。あとは、ステージに立っている人が楽しそうに振る舞っていても、もしかしたらその日、自分にとって大切な人を亡くしていたり、とてつもなく辛い目にあって消えちゃいたいと思っているかもしれない。それでもステージに立たなければいけない。でも…そういう想いって、微かなりともそのときの表現に乗るのかな?と感じたんです。僕らもこの先何か悲しいことがあったとき、パフォーマンスにはそれを乗せないようにしようとしていても、自然と乗っちゃうのかもしれない…悩ましいことですけどね。そういった「想い」に関するあれやこれやを、たくさん気付かせてくれたライブシーンでしたね。

『ギヴン』の音楽から得た刺激と、それぞれが抱く制作活動への想い

――みなさんは音楽のお仕事もされていますが、本作の音楽面から何か刺激を受けたことはありますか?

中澤:センチミリメンタルの温詞さんの書かれる歌詞が、心や体の傷を持つ辛さや難しさを訥々(とつとつ)と言葉にした上で、それでも時は進んでいくし、明確な答えはないけれど、その傷をも大切にして前に進むよ、というエネルギーを持っていて。こうやって誰かに寄り添える歌が作れるものなんだ、と感じました。僕も作詞することがあるので、次は自分の心のもう一段階奥底を見つめてみてもいいかもしれないなと。もしくは反対に、もっとエンターテインメントの方向に振り切ってもいいかも、とも思えて。歌詞の可能性を感じることができました。

江口:僕の音楽活動は、秋彦たち「ギヴン」がやっていることとは全然違って。言ってしまうと、「お祭りパーティだ! いえーい!」みたいな感じなんですよ(笑)。

一同:(笑)。

江口:というのも、自分の魂や生まれてきた証で誰かの心を振るわせるような、すごい音楽をやっている方はたくさんいらっしゃるから。僕はそっちじゃなくて、とにかく会場に来てくれた人が楽しんでくれれば、それで良くない?という感じの、例えるなら飲み会のように楽しめる音楽が作れればいいなと思っています。

浅沼:僕が創ってる芝居もそうです。

江口:そうなんですか!?

浅沼:舞台って、どこか高尚なものと捉えられがちなのか、何かしらのテーマやメッセージがなくてはならない、観る側もそれらを受け取らなければいけないと思われる方がけっこういらっしゃるんです。でも僕は、「なんだか分からないけど楽しかった! カッコよかった!笑った!」っていう演劇の楽しみ方があってもいいんじゃないかな?と思っていて。遊園地でジェットコースターに乗るとき、そのアトラクションの意味やテーマについていちいち考える人なんていないじゃないですか? 「あー楽しかった!」で終わる。伝えたいことや訴えたいことがなくても、それを受け取ることができなくても、何か心が動いた。それでいいと思うんです。僕はそういう、遊園地みたいな舞台を創りたいと思ってます。

――そんな想いをお持ちだったんですね。

浅沼:バンド「ギヴン」は、今は自分たちのための音楽をしているじゃないですか。でもいつかそれが、人を楽しませることがメインになってきたときに、先ほども話したように、たとえどれだけ辛くても笑っていなければいけなくなる瞬間が訪れるかもしれない。そこでどう音楽を表現していくのかが、楽しみでもあり、彼らの課題なのかなと思います。特に真冬は、感情にすごく左右されるタイプだから。

江口:バンド内にカップルが2組いるので、いつ壊れてもおかしくないところが怖いですよね(笑)。でもカップルに変化があってもバンド活動を続けていけるのであれば、彼らが一皮剥けたということになるんでしょうし。なんて言いつつ、『ギヴン』で描かれているように、誰かへストレートに好きだ!と言えるのって、すごいことだなとしみじみ思います。

浅沼:ほんとにすごいパワーだよね。僕も最近、「好きなものは好きって言おう」と言うようにしているんです。そう言えない世界は辛いなって。もちろん好き嫌いがあるのは当たり前ですし、今はSNSで“嫌い”を発信する人も多い時代です。でも、“好き”という気持ちはいろんなエネルギーになっていくんだよ!と思います。

涙が出るほど素敵すぎる“雨月後日談”は、Blu-ray&DVDの特典で!

――発売中のBlu-ray&DVDには、劇場入場特典のリーフレットのほか、雨月のその後を描いたキヅナツキ先生描き下ろし漫画も封入されています。お読みになっての感想や、おすすめポイントを教えてください!

中澤:こうなってほしいと思っていたとおりの雨月がいました。蛹から美しく羽化しようとしているんだなと予感させてくれる、涙が出るほど素敵な後日談です。今の雨月なら、最強の音楽家になれると思う。だって、秋彦とのこれまでの思い出も手を離した痛みも、すべて「大丈夫」に変えられているんですもん。ますます今後のギヴンと雨月、5人の活躍が見てみたくなりました。

浅沼:やっぱり雨月はこういう人だよなと納得しましたね。最後の台詞なんて、まさにそう。『夜が明ける』の歌詞にある「大丈夫」って、誰しもが誰かにそう言ってもらえるのを待っている言葉じゃないかなと思っていて。僕らって大丈夫じゃないときも、つい大丈夫って言ってしまいがちです。でも人から「大丈夫」と言ってもらえたり、「大丈夫?」と聞いてもらえると、すごく力になる。終わりのようで終わりじゃないんだよと感じさせられました。ぜひ描き下ろし漫画までご覧ください。

江口:彼らの人生はまだ続いていくし、こう生きていきたいなと思わされる、素敵な描き下ろしでした。ただ…リーフレットの秋彦の扱いが、めちゃくちゃひどくて!(笑) みんなから春樹が「秋彦はやめておけ!」とボロクソに言われ、公式にダメ男認定されていてそれも楽しかったです。

一同:(笑)。

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――もしみなさんが人生の先輩として、ご自身の役柄にアドバイスを送れるとしたら、どんな言葉を伝えたいでしょう?

中澤:あなたの性分だからこれからも秋彦の世話をするんでしょうけど、秋彦のだらしないところがあったら尻を叩いてもいいし、もっと甘えてもいいと思うよ! 秋彦はあれでけっこう誠実な人だから、ちゃんと甘えてお願いできたら、なんでもやってくれると思うから。

江口:特に言うことはないですね。だって彼には器用さや生きていく上での逞しさがあるし、なんだかんだストレートに動くことができている人だから。あとは当たって砕けて、砕けちったものを拾い集めて、また当たって砕けての繰り返しなんじゃないかな。石橋を叩いて渡るタイプでもないでしょうしね。プライベート抜きにすれば、バンド全体が見れていて、自分勝手でもなく、人間関係を形成していく上でサポートできる人ですし、そのバランス感覚は素晴らしいと思うので、あとは楽しく生きてほしいです。

浅沼:あなたは天才なんだから、人とはテンポもリズムも違うということを認識したほうがいいです。とかく天才は、自分が降りることをしない人が多いので、あなたの思っているタイミングだと、早かったり遅かったりする。それさえ理解できればいいんじゃないかなと思います。『素直になれ』と言ったところでそうはならないと思うので、そのことだけでも頭に置いておいてくれるだけで、変わるんじゃないでしょうか。

――最後にファンの方々へ、メッセージをお願いいたします!

浅沼:僕自身、繰り返し鑑賞して初めて気付かされることが多かったので、みなさんも何度も観て新発見をしていただき、キヅ先生や僕らにそれを教えてくださると嬉しいです。音楽ってズルいなって思ったから言いますけど、「僕らの芝居だけは残ればいいのに」。…って、それはカッコよく言いすぎだな(笑)。とてもありふれた感情のすれ違いやぶつかり合いが描かれていますので、BL作品に触れたことがない方にもおすすめしていただきたいです。

江口:生きる上で大切なことが散りばめられた、バイブルになりうる作品だと思います。60分という長さも気軽に視聴でき、人にも勧めやすいのでは。ぜひもっと『ギヴン』の輪を広げていただけたら嬉しいです。

中澤:まずはこれまで『映画 ギヴン』を応援してくださり、ありがとうございました。多くの方がこの作品を愛してくださっているのを目にし、本当に感謝の気持ちが尽きません。映画公開の2020年は大変な一年になりましたが、本作がみなさんにとって蝶になり空を飛ぶためのエネルギーになれば嬉しいですし、僕自身これを大きなエネルギーにして、さらにいろんな場所へ行けたらなと思っています。ぜひ繰り返しご覧いただき、明日少し元気になるための活力にしてください!

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中澤まさともさん&江口拓也さん&浅沼晋太郎さんのサイン入りオフィシャルファンブックプレゼント!

 『映画 ギヴン』中山春樹役・中澤まさともさん、梶 秋彦役・江口拓也さん、村田雨月役・浅沼晋太郎さんのサイン入りオフィシャルファンブックを1名様にプレゼント。

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 応募方法は、PASH!公式Twitterアカウント(@magazine_pash)をフォローして、対象のツイートをリツイートするだけ。

※当選者の方にDMにてPASH!編集部よりご連絡差し上げます。当選のご連絡を差し上げるまで、フォローは外さないようにお願いいたします。
※営利を目的及び第三者に転売することを目的とした応募は禁止いたします。

応募期間:2021年2月26日(金)~3月5日(金)23:59

商品情報

■『映画 ギヴン』Blu-ray&DVD
発売日:2021年2月3日(水)
完全生産限定版(本編ディスク+特典ディスク)
Blu-ray 価格:7,000円+税 ANZX-14014
DVD 価格:6,000円+税 ANZB-14014

完全生産限定版特典:
・キヅナツキ 描き下ろし三方背ケース
・オリジナル・サウンドトラックCD
・設定資料集
・特製ブックレット(キヅナツキ 入場特典リーフレット&描き下ろし漫画掲載)
・イラストカード
・特典映像(予告&CM集/特別映像[期間限定で劇場上映された特別映像のキャストトークを収録])※特別映像にライブパートは収録されていません。

字幕:バリアフリー日本語字幕(本編のみ)

※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合があります。

作品情報

【STAFF】
原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」連載中)
監督:山口ひかる
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:大沢美奈
総作画監督:永田陽菜・二宮奈那子
美術設定:綱頭瑛子
美術監督:岡本綾乃・大西達朗
色彩設計:加口大朗
撮影監督:芹澤直樹
CG監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーションプロデューサー:比嘉勇二・秋田信人
アニメーション制作:Lerche

主題歌:センチミリメンタル「僕らだけの主題歌」/配給:アニプレックス

【CAST】
佐藤真冬:矢野奨吾
上ノ山立夏:内田雄馬
中山春樹:中澤まさとも
梶 秋彦:江口拓也
村田雨月:浅沼晋太郎

TVアニメ『ギヴン』Blu-ray&DVD、全4巻にて好評発売中!
FOD、dアニメストア、Netflix、U-NEXT、アニメ放題、ひかりTVにて配信中!

公式ホームページ:given-anime.com
公式ツイッターアカウント:@given_anime

オフィシャルファンブック情報

■アニメ『ギヴン』オフィシャルファンブック memory of
定価:2,200円+税(2,420円/税込)
判型:B5

©キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

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