【PASH!＋が開発現場を直撃取材！】『キンプリ』バッグ開発のウラ側（前編）

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【PASH!＋が開発現場を直撃取材！】『キンプリ』バッグ開発のウラ側（前編）

2017.01.28 <PASH! PLUS>

PASH! PLUS

デザインを決めるべく、16回も映画館へ！

——では、バッグが完成するまでの具体的な流れを教えてください。

【１.プランニング】

　まずアイディアをイメージにまとめます。どのシーンをもとにするか、どんなタイプのアイテムなのか——たとえばエレガントかカジュアルかなど。そして、キャラのイメージカラーなども考慮して、私の場合はまずはコラージュを作って大まかなデザインのイメージを決めていきます。

Hさん作のコラージュ。かなり手が込んでます！

　そして、たとえばヒロなら「黄色いバラ」「エレガント」などのキーワードに合ったモチーフ・形状のバッグを考え、実際のバッグのイラストに起こします。お客様のライフスタイルを考えたうえで、使い勝手とキャラの特徴のバランスをデザインに落とし込むのが大変でした。

この段階で、かなり完成品に近いイメージに

　アイデアが自分の中でまとまったら、社内の全スタッフが参加する会議に提出。弊社スタッフは全員アニメ、マンガ、ゲーム好きで、立場や担当を気にせず意見を出し合います。「このキャラのファンはリュックの方が好きなんじゃないか」、「アイテムがタイトルの雰囲気とずれていないか」など、お客様目線で様々な議論が交わされます。その意見をもとに企画やデザインをブラッシュアップしていきます。

　ただ「普段のコーディネートにも使えるこだわりアイテム」が弊社のコンセプトなので、イメージだけで絵型を描いて「これかわいい！」となったとしても、実際に使い勝手が悪かったり、靴であれば履いて歩くのに支障があるようなものはNG。なのでこの段階から並行して、製品の製造を担当するメーカー様と打ち合わせを開始し、ちゃんと製造が可能で実用的かを確認しながら詳しく仕様を決めていきます。

【２．ライセンスの申請～監修】

　企画が固まったら権利元様に商品化の申請をします。もちろんどんな企画でも許諾がいただけるわけではないので、許諾が出るまではちょっとドキドキします。商品化の許諾がおりたら、実際使用する素材や価格、仕様なども考えながらデザインをさらにブラッシュアップします。こうして完成したものを権利元様に監修していただきます。

　この段階での監修は「キャラクターのイメージカラーをこの部分に使用している」「キャラクターモチーフをチャームにしました」など、おすすめポイントとともにデザインの説明をします。これで問題がなければ、いよいよ現物を想定したサンプル作りに突入です。

【３．サンプル製作】

　この段階がものづくりで一番面白くでも難しいところです。いろいろ考えたデザインですが、実際の製品を作ってみると、思っていたより大きすぎたり、「この色は濃すぎるかな」「質感が想像と違うな」などファーストサンプルの段階ではうまくいかないことも多いです。

　なので上がってきたサンプルを、再度社内スタッフみんなでチェックし、「この部分をもう少し小さくしてみたら」「色はもう少しキャラのイメージカラーに近づけられないかな」など意見を出し合います。

　そうしてリテイクを繰り返し、ようやくイメージ通りのサンプルが上がった時の喜びはひとしおです！

大量の生地や色見本から、よりイメージに合ったものを選別。Hさんのこだわりが光る！

【４、サンプル監修～完成】

　ここからはモノづくりの大詰めに入ります。出来上がったサンプルを再び権利元様へ監修に提出。我が子を送り出すような気持ちで監修結果を待ちます。私たちSuperGroupiesの商品は、キャラや作品のモチーフをイメージ化したものなので「これが正解！」というものはなく、監修で様々な修正指示を頂くこともありますが、それらをさらに反映させて、ようやくお客様にお届けする商品の最終形が完成します。

——詳しくありがとうございました！　では、以上の流れの中で、今回特に苦労された点はありますか？

　デザインの方向性を決めるまででしょうか。「オバレ」の３人は、それぞれのイメージカラーがあるのはもちろん、制服やキービジュアルの衣装、私服など、様々な面があったので、どれを生かすか悩みましたね。

——そのなかで、どのようにイメージを固めていったのでしょうか？

　“キャラクターらしさを忘れずに、さり気なく普段のコーディネートに取り入れる”がポイントなので、デザインの方向性を見定めるために、とにかく何度も映画を観ました。確か16回ほど映画館に足を運んだと思います。会社のみんなとも観に行きましたね（笑）。

　そこで本編をしっかり観るのはもちろん、観客のみなさまの服装や持ち物をチェックすることで、ライフスタイルやリアルクローズを想定したり、劇中で反応のよいシーンなどをチェックすることで、その時のキャラクターの魅力や一番響くキーワードを見つけ、デザインに落とし込みました。

◼︎後編は２月４日（土）15時公開予定！　こまか〜いこだわりや、オススメの使い方まで、さらに深く語ります。さらに、エイベックス・ピクチャーズの商品化担当者の方も本商品について語ってくれました！　こちらも盛りだくさんなので、公開をお楽しみに！

Text=PASH！PLUS編集部

DATA
神浜コウジ モデル
価格：11,800円（税別）
横36cm/31cm（底幅/口幅）× 縦26cm × 奥行12cm
持ち手：18cm　　重さ641g
タグ：横5cm × 縦9cm

速水ヒロ モデル
価格：9,800円（税別）
横26cm/22cm（底幅/口幅） × 縦20cm × 奥行12cm
持ち手15cm　
重さ490g
ストラップ123cm/66cm（最長/最短）

仁科カヅキ モデル
価格：11,800円（税別）
横35cm × 縦28cm × 奥行11cm
持ち手：10cm
ストラップ：130cm/67cm（最長/最短）
重さ：890g

受注受付期間：２月19日（日）まで
予約URL：http://www.super-groupies.com/feature/detail.php?id=359

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