アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』“エンドレスエイト”キョンが奢った総額で〇〇が買えちゃう!?

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2022.05.02 <PASH! PLUS>

PASH! PLUS

　皆さんは“夏休み”という言葉を聞いて、どんなことを思い出しますか？　筆者は毎日遊びほうけていたことしか思い出せません（笑）。毎年8月末日は宿題に追われ「このまま夏休みが終わらなければいいのに！」と何度も思いました。

　そんな夢のような出来事がエピソードとして描かれたアニメがあります。そのタイトルは、『涼宮ハルヒの憂鬱（ゆううつ）』。不朽の人気アニメである本作は第1期が2006年4月～7月にかけて全14話が、第2期が2009年4月～10月にかけて新作14話を加えた全28話（再放送14話を含む）が放送されました。

　第2期では“エンドレスエイト“という8月17日～8月31日の15日間が延々とループしてしまうエピソードが描かれたのですが、なんとタイトル通りに8週連続でほぼ同じ話を放送するという前代未聞の手法が敢行され、話題となりました。ちなみに、計8話の“エンドレスエイト”において使い回しはないとのこと。むしろ驚きです。

　夏休みにSOS団は様々な活動を行いますが、涼宮ハルヒは「うーん、こんなんでよかったのかしら」と心残りに感じ、無意識に15日間をループさせてしまいます。そのループの回数はなんと15,532回！（ちなみに、原作小説とは回数が違うそうな。芸コマです）

　そんな中で筆者が気になったのは、喫茶店“珈琲屋夢”で行われる、SOS団の夏休み後半のスケジュールに関するミーティング。キョンはいつものお約束といった流れでハルヒ達に飲み物代を奢るわけですが、このミーティングもしっかりループしていますよね。何回も繰り返されるということは……。

「キョンがループ期間中に喫茶店で奢った合計金額って、莫大な値になるんじゃないの？」

　喫茶店のシーンは8月17日～8月31日の間に必ず2度あるので、ひとまず奢った回数は“2回×ループ回数分”で概算することとします。

　また、喫茶店での注文内容がミーティングごとに異なっている他、伝票が確認できるシーン（計4回存在）では、額面がそれぞれ2,200円、1,910円、1,940円、2,110円となっており、“ループ内では毎回異なる注文を行っている”ということが伺えます。そのため、今回は判明している金額の平均値（2,040円）で概算していきます。

　どうでもいいですが、学生の身には2,000円弱とは結構な金額であるはずですが、この15日間限定とはいえ、週1ペースで奢っているキョン君の心の広さがスゴイです。こんな友だちが欲しかった……。いえ、奢ってほしいわけではなく。

　概算に戻りましょう。2,040円の奢りが2回、15,532ループ分発生するので……。

2,040円×2回×15,532ループ＝6,337万0,560円

　如何でしょうか。塵も積もれば山となる、まさにそんな表現がぴったりですね。ちなみに、キリよく6,000万でgoogle検索を行うと“ローン”、“マンション”などがサジェストされるレベルの金額です。まあ、ループごとに奢ったという事象もリセットされてるでしょうし、逆にシーン以外にも何か奢っている可能性はあるわけですが（笑）。

　そして、キョン達SOS団が過ごした夏休みの日数は

15,532回×15日=232,980日
232,980日÷365=638.3年!!

　本エピソードの話題になると必ずと言っていいほど上がる数字ですが、文字通りエンドレスエイトですね……終わらないお夏休み、誰しもが憧れるシチュエーションですが、さすがにここまで長いともはや苦行と言うほかありません。

　結局これだけのループをさせながらハルヒがやり残したことが唯一ありました。どうやらそれが原因で638年もループしていたようです。

　ループ脱出の決め手はキョンが提案した “皆で残った夏休みの宿題を終わらせる”こと。宿題を先に終わらせるタイプのハルヒにはまったく思い付きもしなかった行為ですが、これで心残りが解消したのか、ループから脱出することができました。

　しかし、9月1日には夏休みに会えなかった友人と再会できたり、文化祭や運動会などのイベント（2学期にある場合ではありますが）を楽しめたりできる考えると、やはり夏休みはエンドレスではないほうがいいかもしれませんね。