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アニメ『鬼滅の刃』まだまだ間に合う! 今から視聴するあなたのためにアニメ1期を一気にチェック!

2022.01.02 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 アニメ『鬼滅の刃』は、累計発行部数が1億3000万部を突破した吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)によるコミックスを原作とした作品です。12月5日からは遊郭編の放送が始まっており、その勢いはとどまることを知りません。

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 本記事では、“最近興味が出てきたけど、話の流れが追えていないよ!”、“どんな内容だったかうろ覚えになってきたな……”という人のために、無限列車編までの話の流れやアニメの見どころをざっくり解説していきます。

 なお、PASH+ではアニメ『鬼滅の刃』の難読人名・用語解説記事なども掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

そもそも『鬼滅の刃』はどのような話なのか?

 『鬼滅の刃』は、大正時代の日本を舞台に、家族を鬼に殺された主人公の少年・竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼と化した妹・爾豆子(ねずこ)を人間に戻すために鬼たちと戦う姿を描く、血風剣戟冒険譚です。

 鬼気迫る剣戟アクションや、人だけでなく鬼にも存在する切ない物語、時折描かれるコミカルなシーンが人気を博し、大きな話題となりました。

 2019年にTVアニメ化され、第1期となる『竈門炭治郎 立志編』が放送。2020年10月には映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が公開されました。

『竈門炭治郎 立志編』を一挙振り返り!

 アニメ第1期『竈門炭治郎 立志編』は、“兄妹の絆”、“浅草編”、“鼓屋敷(つづみやしき)編”、“那田蜘蛛山(なたぐもやま)編”、“柱合会議(ちゅうごうかいぎ)・蝶屋敷(ちょうやしき)編”の5つのパートに分けられます。

 本記事ではそれぞれのパートにおける大まかな流れやチェックポイントを紹介していきます。なお、本記事は『竈門炭治郎 立志編』で描写される内容までのネタバレを含んでいるのでご注意ください!

■兄妹の絆(アニメ第1~5話)

 炭治郎が鬼を狩る組織“鬼殺隊(きさつたい)”に入隊するまでを描く物語の“序章”で、期間限定での劇場上映も行われました。

 時は大正時代、炭焼きを営む主人公・竈門炭治郎のつつましくも幸せな日々を送っていました。しかし、家族を鬼に皆殺しにされ、唯一生き残った妹・禰豆子も凶暴な鬼に変異してしまい、彼を取り巻く状況は一変。

 鬼殺隊の剣士・冨岡義勇(とみおかぎゆう)の導きにより、炭治郎は禰豆子を人間に戻し、家族の仇討ちを果たすため、鬼殺隊への入隊を目指すこととなります。2年の修行を積んだ炭治郎は入隊のための試練・最終選別を突破。晴れて鬼殺隊への入隊を成し遂げます。

チェックポイント:『鬼滅の刃』は炭治郎と禰豆子の絆を描く物語でもある

 炭治郎と禰豆子の兄妹の絆は、作品全体においても重要な要素の1つ。炭治郎の禰豆子に対する兄妹愛を感じさせるシーンは序盤から多く存在します。禰豆子を人間に戻すことは鬼殺隊への入隊の動機にも含まれており、鬼の恐ろしさを知ってなお禰豆子に妹として接する姿も深い兄妹愛があってこそでしょう。

 また、鬼となった禰豆子は本来ならば食人衝動に突き動かされて人を襲うはずですが、炭治郎を守るように動いており、強い兄妹の絆を感じさせます。

おまけ:手鬼から割り出す作中年代

 最終選別では“手鬼(ておに)”と呼ばれる鬼と戦闘を行っており、このシーンは“竈門炭治郎 立志編”における最初の山場にして見せ場となっていますが、作中の年代を考察するうえでも重要なシーンとなっています。

 手鬼は“47年前に捕まった”、“元号は慶応だった”と発言しており、本作の舞台が大正時代であること、1話~最終選別まで2年経過したが時代は大正のままであることと照らし合わせると、物語開始時点の年を1912年か1913年まで絞ることができるというわけです。

■浅草編(アニメ第6~10話)

 鬼滅隊に入隊した炭治郎は禰豆子と協力して初任務を達成し、次なる任務の舞台となる東京・浅草へ向かいます。都会の街並みに戸惑う炭治郎ですが、まだ2つ目の任務にもかかわらず非常に重要な人物との遭遇を果たします。

 ひとりは宿敵にして鬼が引き起こす惨劇の元凶・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。浅草での遭遇を機に無惨は炭治郎を強く敵視し、2人の間に因縁が生まれます。

 もうひとりは人の心を取り戻した稀有な鬼・珠世(たまよ)と彼女を慕う鬼・愈史郎(ゆしろう)。彼女たちとの協力関係が確立されたことで、炭治郎は禰豆子を人間に戻す希望を見出します。

チェックポイント:物語の謎が増え始める浅草編

 炭治郎の宿敵にしてすべての鬼の始祖である鬼舞辻無惨。しかし、浅草編での行動は“無関係の市民を鬼にして逃亡”、“刺客として鬼を差し向ける”と非常に慎重……というよりも珠世が評した“臆病者”のそれ。

 配下の鬼に反逆防止の呪いを幾重にもかけていることから、臆病さは病的ともいえるレベルで、その理由が気になるところです。

 また、無惨は炭治郎が身に付けている花札の耳飾りにも反応しており、同じものをつけた剣士と交戦したことがある様子。この戦闘が行われた時代、炭治郎と剣士の関係など、物語を取り巻く謎が増えていく点も浅草編の醍醐味です。

■鼓屋敷編(アニメ第11~14話)

 浅草での戦闘を終えて次の任務に向かう炭治郎。途中で出会った同期の隊員・我妻善逸(あがつまぜんいつ)とともに訪れた山中の屋敷で、かつて十二鬼月(じゅうにきづき)だった鬼・響凱(きょうがい)と猪の頭を被った男・嘴平伊之助(はしびらいのすけ)に遭遇します。

 炭治郎は、善逸とはぐれつつも響凱を何とか撃破。屋敷に潜んでいた他の鬼も善逸と伊之助が倒しており一件落着……と思いきや、禰豆子を討伐対象と認識した伊之助と炭治郎での殴り合いが勃発。炭治郎の勝利によりなんとかその場は収まり、4人はひとまず行動をともにすることとなります。

チェックポイント:人(鬼殺隊)と鬼が入り乱れる混戦!

 “鼓屋敷編”はメインキャラクターの善逸と伊之助が登場するだけでなく、劇中において初めて複数の鬼殺隊剣士が参加する戦闘となっています。炭治郎、善逸、伊之助それぞれの戦い方だけでなく、戦闘中における民間人への対応も違っている点が印象的です。3人ともバッチリ見せ場があるので、好きなキャラがいる人には見逃せないポイントでもあります。

 また、人間と鬼で同族に対するスタンスがはっきりと分かれているところも注目です。人間の登場人物は基本的に助け合うのに対して、鬼たちは他の鬼のことを“同じ獲物を狙う敵”として認識しています(あくまでこの戦闘における認識ですが)。

■那田蜘蛛山編(アニメ第15~21話)

 屋敷での戦いと諍いを済ませ、一時の休息を取っていた炭治郎、善逸、伊之助のもとに下った新たな任務は“那田蜘蛛山で戦う先遣隊の応援”でした。

 しかし、先遣隊が戦っていたのは無惨直属の配下“十二鬼月”の“下弦の伍”である累(るい)とその家族で、4人が到着した時点ですでに先遣隊は全滅寸前。圧倒的な強さを誇る累とその家族の前に、炭治郎たちは死闘を繰り広げることとなります。

 鬼殺隊が誇る最高戦力“柱”である冨岡と胡蝶(こちょう)しのぶの応援もあり、炭治郎たちはなんとか勝利をおさめますが、禰豆子の存在がしのぶに露呈したことをきっかけに、炭治郎と禰豆子はその処遇を巡って“柱合裁判”にかけられることとなってしまいます。

チェックポイント:“竈門炭治郎 立志編”一番の見せ場!

 炭治郎と禰豆子が絆を発揮する下弦の伍・累との戦いは、原作者・吾峠呼世晴さんが「作画、演出、音楽すべてがすごすぎて作者もボロ泣きしました」とコメントするほど。

 炭治郎が戦闘の中で見せる新たな技“ヒノカミ神楽”と戦闘中に禰豆子が使えるようになった血鬼術“爆血(ばっけつ)”の合わせ技は、映像のクオリティはもちろん初披露までのエピソードも必見です!

 また、家に代々伝わる神楽でしかない“ヒノカミ神楽”が戦闘に活用できたことで、無惨が恐れる花札の耳飾りとあわせて炭治郎を取り巻く謎が深まっていくことにも注目です。

■柱合会議・蝶屋敷編(アニメ第22~26話)

 鬼殺隊の当主・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)と柱たちによる“柱合裁判(ちゅうごうさいばん)”により、その処遇を問われる禰豆子と炭治郎。しかし、他でもない産屋敷の容認や人を食べないことを証明した禰豆子により、なんとかその判断は保留となります。

 その後、傷ついた炭治郎、善逸、伊之助はしのぶの屋敷で治療を受けるともに、機能回復訓練を始めますが、その一方で無惨により十二鬼月の下弦が集められ、鬼側にも新たな動きが見え始めるのでした。

チェックポイント:激しい戦闘の箸休め回……ではない!?

 “柱合裁判”により炭治郎と禰豆子の処遇が問われますが、鬼との戦闘がないので“竈門炭治郎 立志編”で唯一心を落ち着けて視聴できるパートと思いきや、今後の展開を匂わせるシーンが盛り込まれています。

 “柱合裁判”においては、炭治郎しか知らないはずの珠世の存在を産屋敷が知っていたり、炭治郎がつねに笑顔を絶やさないしのぶに対して“いつも怒っている匂い”を感じたりと、どちらもその真意が気になるところです。

 無惨が“十二鬼月”の“下弦”を一気に4人も粛清しつつ、残った1人に血を分け与えて強化する場面もしっかり盛り込むなど、“無限列車編”のプロローグとしての役目もしっかり果たしています。

※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正式表記です。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正式表記です。
※鬼舞辻の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記です。
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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