『コードギアス』福山潤さんが『反逆のルルーシュ』STAGE25「ゼロ」でルルーシュが銃をかまえた理由を初めて明かす! 天﨑滉平さん、古川慎さんも登壇の「コードギアス Project “To 20th” イベント」レポートが到着

2025.12.08 <PASH! PLUS>


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 2006年に放送した『コードギアス 反逆のルルーシュ』をはじめとした『コードギアス』シリーズは、2026年で20周年を迎えます。2025年12月7日(日)に、『コードギアス』シリーズ20周年に向けた様々な企画をお披露目するイベント「コードギアス Project “To 20th” イベント」が開催。オフィシャルレポートが到着しました。

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 本イベントには、福山潤さん(ルルーシュ役)、天﨑滉平さん(ロゼ役)、古川慎さん(アッシュ役)が登壇し、ファンやキャストが選ぶ『コードギアス』シリーズのベストシーンや新情報の魅力などを語りました。

「コードギアス Project “To 20th” イベント」オフィシャルレポート

 2025年12月7日(日)、ベルサール新宿グランドにて「コードギアス Project “To 20th”イベント」が開催された。例年、ルルーシュの誕生日である12月5日に合わせて上映会が行われているが、2026 年にシリーズが20周年を迎えることから、今回はスペシャルイベントを実施!ルルーシュ役の福山潤さんに加えて『コードギアス 奪還のロゼ』よりロゼ役の天﨑滉平さん、アッシュ役の古川慎さんが登壇し、スペシャルトークやオリジナル朗読劇など盛りだくさんの内容となった。昼夜2回実施されたイベントの、昼公演を中心に、一部夜公演の模様も交えてお届けする。

 冒頭、C.C.によるスペシャルな音声で来場者への注意事項アナウンスが流れ、ファンに向けて何気ないサプライズからイベント内容への期待が高まる。そのアナウンスを受けてシリーズの歴史を振り返るVTRが流れ、大きな拍手に迎えられて天﨑さん、古川さん、福山さんが登場。福山さんが「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。ここにいる諸君、一緒に全力で楽しもう!」と客席に向けてギアスをかけ、イベントがスタートした。天﨑さんは「みんなー! 盛り上がってるかー?」とロゼの声で呼びかけ、その熱量の高さを感じて満面の笑み。

 そこから「20年前は何をしていたか」という話題になり、アニメ放送開始時26歳だった福山さんは「当時はそんなに注目を浴びるような立場ではなかったので、『コードギアス』で多くの人に知っていただいたという意味で、自分の声優活動はこの作品の前と後で大きな変化があった」と、本作が転機だったことを改めて思い返した。当時中学生だった天﨑さんは、勉強スポーツともに得意だったそうで、福山さんと古川さんからブーイングが飛び、客席は大爆笑。対して高校生だった古川さんは「文化祭でライブをやったあと、全校生徒に珍獣扱いされました」と気になるコメントを残した。

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 まずは天﨑さんと古川さんが福山さんに質問する「おしえて福山先輩!」のコーナー。天﨑さんはアッシュの“弟役”であるロゼを演じたこともあり、弟つながりで「ロロのことをどう思っていますか?」と質問をぶつける。天﨑さん自身、ファンとして観ていた当時はシャーリーが好きだからこそロロを許せなかったが、年齢を重ねた今は許したいと思うようになったという。それを受けて福山さんは「僕からすると、最初はナナリーの座を奪った憎き相手で、口八丁手八丁でたらしこんで手駒になり、最後には助けてもらっちゃった。だから許すとか許さないじゃなくなって、過去は過去というか、変えられないものとしてそれを受け入れてやってきた」と複雑な心境を吐露した。

 続いて古川さんが『奪還のロゼ』で「L.L.として皇サクヤにギアスを与えたときの気持ち」について質問。過去にギアスで不幸にしてしまった人々がいるのに、さらにギアスを与えるのは業が深いと感じたという。福山さんは「僕の気持ちとしては『何しとんねん、お前!おいおいおい』って気持ちですよ!」とツッコミを入れつつも「でも彼のよさって、情にほだされてしまうところじゃないですか。だから、かつての自分みたいだと思っちゃったんじゃないかな」とルルーシュの心情に思いを巡らせた。

 次のコーナーは、事前にファン投票で選ばれた「もう一度みたいあのシーン」の発表。3位は『反逆のルルーシュ』STAGE1「魔神 が 生まれた日」でルルーシュがギアスを授かるシーン。「撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ」という名言も含めたVTRが流れた。2位は『奪還のロゼ』12話「浅緋 -BreakingDawn-」のロゼ(サクヤ)とアッシュの誓いのシーン。アッシュの「呪いじゃない。これは誓いだ」というセリフはシリーズを通しても印象的なシーンで、福山さんが「ここ、俺も好き! だって、ずっと呪いだって言われてきたギアスが、誓いになったんだもん!」と言うと、そのセリフを発した古川さんも大きく頷く。

 天﨑さんもここを自身が選んだベストシーンにあげており、「ここはサクヤを演じる上田麗奈さんと古川さんのみのシーンになる可能性もあったらしいんですけど、途中までロゼとしてこの誓いの場面にいることができてうれしかったです」というエピソードを披露。そして1位は『反逆のルルーシュ R2』FINAL TURN「Re;」のゼロ・レクイエムのシーン。福山さんはナナリー役の名塚佳織さんの演技について「このシーンは名塚がああいうふうに演じてくれたから、成立した」と絶賛した。

 また古川さんは、ファン投票でも8位に入った『反逆のルルーシュ』STAGE25「ゼロ」で、ルルーシュとスザクが互いに銃口を向けるシーンを選んだ。「またスザクと手を取り合いたいルルーシュと、絶対に許さないスザクの感情のぶつかり合いがたまらなくて、あんな芝居をできるようになりたいってずっと思っています」と熱い思いを語る。すると、福山さんが「『ここから先のことはお前には関係ない!』の“関係ない”というセリフで、ルルーシュのプライドがずたずたになっちゃったんです」と、ここでルルーシュが銃をかまえた理由を初めて明かした。

 ちなみに福山さんが選んだのは『反逆のルルーシュ R2』TURN11「想いの力」で、シャーリーのアドバイスから天子の処遇を決めるシーン。上映されると客席から笑い声があがった。ランキング外ではあったものの、ルルーシュの17歳らしい部分が見られるシーンで、こういったコミカルなところも本作の魅力だと語った。キャスト3人やファンが選んだベストシーンの完全版は、公式YouTubeチャンネルで後日公開予定とのこと。

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 続いては、本日のために書き下ろしたコメディ朗読劇『3年L組ルルーシュ先生』。白衣に身を包んだルルーシュ先生が、生徒のロゼとアッシュのお悩み相談にのるという、福山さんが「どんな顔してやればいいんだ(笑)」と思わずツッコミをいれるような内容が繰り広げられた。福山さんとしては、かつてのドラマCDシリーズなどでお馴染みのテイストだったが、『奪還のロゼ』キャストの天﨑さんと古川さんはこういったぶっ飛んだコメディは初めてだそう。「もっとやりたいです!」と天﨑さん。

 後半戦に突入し、ルルーシュの誕生日をみんなで祝ったあとは、バンダイナムコフィルムワークスの谷口廣次朗プロデューサーも加わって、スマートフォン向けゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』のコーナーへ。9月に実装された『奪還』編ではロゼやアッシュが正式に参加。収録について天﨑さんは「アニメのシーン1つひとつが頭の中に再生されて、当時の気持ちまで思い出せるというか……自分の中に『奪還のロゼ』が染み込んでいるのを感じました」と振り返った。そして、ファンがもっとも気になるのは「ルート・エンタングル」と題し、「あのキャラが違う選択や行動をしていたら、こう変わっていたかもしれない」という“IF”の物語を展開するという情報だろう。

 谷口プロデューサーからは、「例えばあのキャラが死ななかったら……」といった物語が見られるかもしれないという衝撃の発言も飛び出し、福山さんが「ちょっと待って! それを演じるの? L.L.ならまだしも、もう1回戻るの!?」と頭を抱えてしまう一幕もあった。谷口プロデューサーが「逃がすわけないでしょう」と笑うと、客席から応援するように大きな拍手が巻き起こった。

 怒涛の十大発表コーナーでは、来年1月に上演される「ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士』2」や、20周年を記念した企画展の開催、『新機動戦記ガンダム W』とのコラボによるコミカライズ企画、『奪還のロゼ』の HG シリーズでの第1弾「Zi-アポロ」、第2弾「Zi-アルテミス」のプラモデル化決定など、情報が盛りだくさん。そのラストに、来年 7 月の『奪還のロゼ』TV放送が発表されると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。

 イベントも終わりが近づき、もう1つのオリジナル朗読劇「これまでの道、これからの道」が上演された。依頼の途中で不思議な場所に迷い込んだロゼとアッシュが、ゼロに討たれたあとのルルーシュに邂逅するという、感動的な内容だ。そして最後は、1人ずつシリーズファンへメッセージを届けていく。

 天﨑さんは「『奪還のロゼ』としても、TV放送が決定したというとってもうれしいお知らせをみなさんにすることができて、いい日になりました。20周年の『コードギアス』シリーズを引き続きよろしくお願いします!」とコメントし、「このイベントってまだ前夜祭みたいなものなんですよ。来年はこれ以上にみなさんの度肝を抜くような何かが待ってると思います。谷口プロデユーサーのことなので(笑)」と古川さんは今後の展開に期待を寄せた。

 そして福山さんは「『コードギアス』が何かというのは正直わからないんですが、みなさんが毎回驚いて楽しめるというのが、重要なファクターなんじゃないかなと。20周年という節目の前ですが、ぜひこれからの楽しみをみなさんと一緒に享受できれば幸いです」と語った。最後は福山さんが「来年は『コードギアス』シリーズを全力で楽しめ!」とギアスをかけて、会場が「イエス、ユア・マジェスティ!」とひとつになり、アニバーサリーの始まりを告げるイベントを締めくくった。その後、退場のアナウンスを告げるのは枢木スザク、最後まで嬉しいサプライズであった。

 そして、夜公演では締めの「イエス、ユア・マジェスティ」の後、登壇者たちの退場とともに、突如音楽が鳴り響く。そのまま新作『コードギアス 星追いのアスパル』のPVが会場に流れ、会場は驚きに包まれた。そこで新作のビジュアル、スタッフの情報が初披露。最後の最後、突然のサプライズに大歓声が沸き起こり、夜公演は幕を閉じた。

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