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本日公開劇場版『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』は宜野座と狡噛、征陸との関係が熱い! 狡噛慎也役・関 智一&宜野座伸元役・野島健児にインタビュー!

2019.01.25 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 『PSYCHO-PASS サイコパス』の新作劇場版シリーズ『PSYCHO-PASS サイコパス SS(Sinners of the System)』が、本日1月25日から順次上映開始!

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 2012年10月にTVアニメ第一期、2014年10月には第二期が放送、2015年1月には劇場版が公開された『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ。4年の沈黙を破り公開される『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』(以下、SS)は、3カ月連続で公開される完全新作劇場版となっています。

 Case.1では宜野座伸元(CV.野島健児)&霜月美佳(CV.佐倉綾音)が、Case.2では須郷徹平(CV.東地宏樹)&征陸智己(CV.有本欽隆)が、そしてCase.3では狡噛慎也(CV.関 智一)がそれぞれフィーチャーされ、過去シリーズでは描かれなかった、キャラクターたちの物語が描かれます。

 今回、メインキャラクターの狡噛慎也役・関 智一さんと宜野座伸元役・野島健児さんに、改めてシリーズの魅力や、新作映画の見どころなどについてお話を伺いました。インタビューの最後には、おふたりの合同サイン色紙のプレゼントフォームもありますので、ぜひ最後までチェックしてください。

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「あえていうなら、終焉に向かっての序章」です

――久しぶりの新作劇場版です。ここまで長く愛される『PSYCHO-PASS サイコパス』が広く注目される魅力は、どういうところにあると思いますか?

野島:僕が想像する以上にファンの期待感があるということなんでしょうね。僕らは演じることに集中してしまうので、作品を客観視するのが難しい部分があって、むしろみなさんがどういうふうに観ているのか聞いてみたいですね。

:斬新な設定と、絵がきれいだというところと、ストーリー性じゃないでしょうか。今現在、日本を代表するアニメクリエイターたちが結集してますから、そこも注目されているかなと。

――シリーズが始まるとき、ここまでの盛り上がりは予想されましたか?

野島:予想はしてませんでしたね。これはヒットするぞって言われてヒットすることってないですよ。

:予想はあたったことないんです。だいたいヒットする作品は、現場での評価が分かれることが多いので。この作品も1話の収録のときに、「なんか複雑な世界観だね、このアニメ」という声もありました。今までの理解で捕らえきれない世界観があると、興味を惹かれるところがあるのかもしれないですね。

野島:一回観るだけじゃ理解できないから何回も観なくちゃいけなくて、何回も観たら圧倒的にヒットする、という流れでしょうか。

:確かに。中毒性がある。

――この劇場版の制作を知ったタイミングとそのときの感想をお願いします。

:3、4年ぐらい前じゃないでしょうか。

野島:僕は関さんから聞いたんですよ。たぶん前作の劇場版を録っているときに、みんなでこの先もあるのかなって話してたら、関さんが「あるみたいだよ、そんな話してたもん」って。じゃあ来年か再来年ですかねって言ってたら4年くらい空いて、あれは冗談だったのかと思ってたら、ほんとにやるらしいぞ、と。

 でも、そこで思ったんです。はたして私たちは出るんでしょうか、と(笑)。霜月メインかもしれないし、もしかしたらもっと先の未来かもしれない。

:主役は世代交代して、別の声優になってるかもしれない。

野島:なんとなく4年前にそんな予想をしていましたが、めでたくはずれました(笑)。でもいいんですよ、なんかちょっと出られれば。どこかに出ていたらうれしいなと思ってたら、意外や意外、がっつり主人公で出ていたので、死亡フラグが立ってるんじゃないかと疑いました(笑)。

 なんかフィーチャーされるとそういう展開があるじゃないですか。怖いな〜と思いながら最後まで読んだんですけど、どうやらそんなことはなくて安心しました。「今回は」ね(笑)。

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――この時期の公開になったことについての感想もお聞かせください。

:僕たちはいつ演じても一緒です。あとは作品のクオリティの維持でしょう。スタッフのスケジュールもありますもんね。作画とか脚本とかで妥協しないで整うまで待ったところがいいんじゃないですか、やっぱり。

野島:そうしたところで熟成されてるから面白いんでしょうね。そういった意味での期待はしてしまいますけど、実は4年空いたっていう感じはしないんです。その間もプロジェクトとして『PSYCHO-PASS サイコパス』に触れる機会は多くあったので。続いていると思っていたら、結果としてアニメは空いていたという感じです。

――アフレコのときはいかがでしたか。

野島:アニメーションとしては久しぶりですね。

:演じてみてしっくりいきました。

野島:その通りです。自然と演じられました。なんででしょうかね。

:特別に作ってないですもんね。普段から。

野島:演じる前に役に入るためのスイッチを入れる人がいるじゃないですか。いろんな人がいますが、僕は本番でモニタの絵が動き始めるまで普通にしています。始める時も普通に、じゃあ、ってやるんですけど関さんは?

:僕も特にはないですね。

野島:ただ、演じる時に役が出てくるんじゃ間に合わないですよね。キャラクターはすぐそこにいるんですよ。

:そうです。います。

野島:関さんを見てると始まった瞬間、あの中にいるって感覚がします。

:そうです。風を感じてます(笑)。

――TVシリーズから演じていて、キャラクターに対する思い入れも深まっているのではありませんか?

:一緒に歩んで追体験してきた感覚はあるので、自分のような自分じゃないような雰囲気はありますけど、「オレのものだ」みたいな過剰な愛はありません。いつ奪われるかわからないですし(笑)。

野島:友達みたいな感じはありますね。ギノさん(宜野座)は。一時期は毎日のように会っていて、ここ何年もアイツと会ってないなと思ってたら町のなかでふとすれ違って、「おお!久しぶり!!」みたいな。いたらいたで楽しいし、いなくなったら寂しさを感じる。そういう感覚ですね。

――難しいセリフに説得力をもたせるために、演じる際に意識していることはありますか。

:言いにくい言葉は本人たちも言いにくいと思うんですよ、きっと。

野島:「シビュラシステム」だってすらすらいえないですよね。

:ホントは略したりしてるんじゃないかと思うんです。人の名前だってあだ名になっていくじゃないですか。

野島:「シビちゃん」とか。

:リアルに考えたら、いつも言ってるからスラスラいえるかというとそうでもないですよ。そこを考えるとなにがリアリティなのか難しいところですね。ただ、確かに言い慣れてるふうな感じがすると説得力あるように聞こえるかな。

野島:意識してはいませんが、関さんクラスになると、ただセリフをいうだけで説得力を感じます。

:そういうところ、ちょっとあります(笑)。

――初めて観る人にここを観てもらいたいところはありますか。

:とにかく絵がきれいです。

野島:不思議なのは、最初の5秒を観ただけで『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界が始まった、と自然と感じられました。監督たちの“『PSYCHO-PASS サイコパス』を作ってるぞ感”というか、世界観ができているんです。斬新な世界観で刺激的だと思うし。順を追った方がストーリーには馴染むと思うので、より楽しみたいと思ったらTVシリーズから観ていただきたいですね。

:とにかく観ておいたほうがいいです、今のうちに。

野島:早めに観ておいた方が。

――この劇場版3作でここに注目、というのはありますか?

野島:関さんがおっしゃってましたけど、ひとつひとつが緻密な歯車になっています。その歯車がどこに続いていくか、ですね。

:3つそれぞれ単独で観てもわからないところも、2つ観るとちょっとわかって、3つ観ておくととっても楽しいという仕掛けがあります。

野島:突出してここを観てほしいというのはないですね。フラットに観てほしいという思いが強いです。

――この3部作ではいろいろなキャラクターのこれまでに描かれなかった面が描かれていましたが、お2人の目からみてここを描かれて嬉しかったなぁというのはありましたか?

:そうですね。最後の狡噛のセリフがうれしかったですね。

野島:ギノさんがちゃんと一歩一歩大人になっている姿は見ていて楽しかったです。

:ほとんどお父さんでしたね。

野島:お父さんのまねっこしてるんですよ。「ちょっと今のはジジくさかったかな」というセリフはあったんですが、ジジくさいといっちゃうあたり、まだジジくさくなってないんですよね。もっと大人になりたいと思って、背伸びしてがんばってるところがとてもかわいい。

 でも、実際成長してるところもいっぱいあります。霜月や周りとの関わりとか、ひとつひとつの仕事を楽しんでいるところが、ずいぶん大人になったなぁと感じました。今までは目の前のことをこなすだけだったと思うんですけど、そこから前に進んでいます。

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――お父さんの征陸は『Case.2』の主人公ですね。

:ほんとかっこよかったですよ。哀愁漂う正義漢で。

野島:よもや征陸さんが主人公として活躍するとは思いませんでした。

:なんか時代劇みたいですよね。征陸さばきみたいな。最後にいい感じに名裁きで、悪い奴を倒しておしまい。

野島:いろんなアニメーション作品にいろんなキャラクターが出てくるけど、このポジションでここまで描かれるってとっても珍しいと思うんです。でも、それだけ描かれるだけの存在だったんだというのを感じられました。

:狡噛は直接の絡みはなくて電話でちょっと意見交換をしただけでした。でも、なんか事件解決に一役買ってる感じになってたんで、労せず功だけいただいたみたいでよかったですね(笑)。

野島:昔は『Case.2』で描かれているとおり、お父さんに対して厳しく接するところしかなくて、もうちょっと優しくしてあげればいいのに相変わらず不器用なギノさんだなと思って、とても微笑ましいです。

 一方でそんなこともわかっているお父さんは、また怒られちゃったな、とか思ってるんでしょうね。そのお父さんの存在の大きさだったり、見落としていたことだとか、幸せになってほしいとか言われてたこととか、そんな大切さを失ってから実感してきたんでしょうね。だからそこを自分の中にとりもどしたくてお父さんの真似をしてるんだな、と思うと、そこがなんかすごく息子だって感じますね。

 『Case.2』で仲が悪いシーンを演じるのは、懐かしいという感覚でした。演じながら自分のなかで通ってきた感情の回路、久しぶりにその回路を通る感情を体験してしびれたというか、鳥肌がたったというか。久しぶりの街にいったというか生まれ育った街に久しぶりにいったような感覚でしたね。

――宜野座が劇中で狡噛を「親友」と呼んでいるのですが、これについて感じるものはありましたか。

野島:宜野座は狡噛に会ってみたい思いの強さから、言いたくなってしまったんじゃないでしょうか。もともと一緒にいる親友のような同僚でしたし、自分が変わるきっかけを与えてくれた、尊敬できる相手でした。

 自分よりも未来に向かって恐れずに進んでいく狡噛は憧れの存在にも思えるんですけど、あえて親友という言い方をしてるかもしれません。自分も彼に近づきたいという想いなんじゃないでしょうか。

:アニメで描かれているより前、アニメ以外で演じていますけどけっこう仲いいんですよ。執行官と監視官になりましたけど、内心は替わってないと思います。

野島:親友ってそんなもんですよね。5年10年会わなくても親友は親友。

――しばらくはまだ会うことはないふたりですが、再会できたらなんと声をかけると思いますか。

:普通に「おはようございます。今日もお願いします」。

野島:ここに来るまでにそれぞれのなかで消化してると思いたいですよね。

:前より仲良くなる可能性があると思いませんか? お互いにいろいろと苦労して大人になって。

野島:前よりもっといい関係になれるかも。

――今回の3部作はシリーズのなかでどういう位置づけになると思いますか?

:あえていうなら、終焉に向かっての序章みたいな感じです。

野島:ひとつひとつ宿題をこなしている感じがします。

:終焉が描かれるかは置いておいてですよ。でも描こうという前提のもとに一個大きな歯車が動いた感じですね。

――最後に読者へのメッセージをお願いします。

:みなさんの待ちに待っていたあの『PSYCHO-PASS サイコパス』が再び、いや三度帰って参りました。きっとこれからもみなさんに楽しんでいただけるような展開が待っていると思いますので、ぜひよろしくお願いします。

野島:今まで『PSYCHO-PASS サイコパス』を観続けてくださり、ありがとうございます。今まで観てこられた方は、この3部作を観ないとファンといえないんじゃないですかね。わたしは赦しません(笑)。ぜひ観ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

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サイン色紙プレゼント

 狡噛慎也役・関 智一さんと宜野座伸元役・野島健児さんのサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント! プレゼントへの応募は、下記の応募フォームから必要事項を記入するだけ。『PSYCHO-PASS サイコパス』やキャスト陣への応援メッセージも自由にご記入ください♪

※当選の発表は発送をもって替えさせていただきます。

★締め切りは2019年2月1日(金)の23:59。お早めにご応募ください!★

ご応募はこちらから!

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『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』公開日

■Case.1 罪と罰:2019年1月25日(金)より公開

【ストーリー】
「今回は、私の事件ってことでいいですよね、センパイ」

 2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。
 その運転手は青森にある潜在犯隔離施設 〈サンクチュアリ〉の心理カウンセラー・夜坂泉だった。しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。
 そこで待っていたのは、〈偽りの楽園〉だった。

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CAST:
宜野座伸元=野島健児
霜月美佳=佐倉綾音
夜坂 泉=弓場沙織
久々利武弥=平井祥恵
辻飼羌香=岡寛 恵
松来ロジオン=小山力也
玄沢愛子=斉藤貴美子
能登耕二=多田野曜平
烏間明=中川慶一
常守 朱=花澤香菜
須郷徹平=東地宏樹
雛河 翔=櫻井孝宏
六合塚弥生=伊藤 静
唐之杜志恩=沢城みゆき

STAFF:
SSストーリー原案・監督:塩谷直義
脚本:吉上 亮
総作画監督:中村 悟
作画監督:新野量太、古川良太、鈴木俊二、森田史、中村悟、諸貫哲朗
演出:黒川智之、下司泰弘
撮影監督:荒井栄児
3D:サブリメイション
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、阿部 恒
シリーズ原案:虚淵 玄
キャラクター原案:天野 明
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝映像事業部

■Case.2 First Guardian:2019年2月15日(金)より公開

【ストーリー】
「“フットスタンプ作戦”……あそこで、本当はいったいなにがあったんですか!」

 常守 朱が公安局刑事課一係に配属される前の2112年夏、沖縄。国防軍第15統合任務部隊に所属する須郷徹平は、優秀なパイロットとして軍事作戦に参加していた。
 三ヶ月後、無人の武装ドローンが東京・国防省を攻撃する事件が発生する。事件調査のため、国防軍基地を訪れた刑事課一係執行官・征陸智己は、須郷とともに事件の真相に迫る。

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CAST:
須郷徹平=東地宏樹
征陸智己=有本欽隆
青柳璃彩=浅野真澄
大友逸樹=てらそままさき
大友 燐=大原さやか
狡噛慎也=関 智一
宜野座伸元=野島健児
縢 秀星=石田 彰
六合塚弥生=伊藤 静
唐之杜志恩=沢城みゆき
花城フレデリカ=本田貴子
常守 朱=花澤香菜
霜月美佳=佐倉綾音

STAFF:
SSストーリー原案・監督:塩谷直義
脚本:深見 真
総作画監督:阿部 恒
作画監督:中村深雪、古川良太、阿部 恒、諸貫哲朗
演出:下司泰弘
撮影監督:荒井栄児
3D:I.G 3D
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、阿部 恒
シリーズ原案:虚淵 玄
キャラクター原案:天野 明
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝映像事業部

■Case.3 恩讐の彼方に__:2019年3月8日(金)より公開

【ストーリー】
「わたしの、先生になってもらえませんか」

 2116年に起きた東南アジア連合・SEAUnでの事件後、狡噛慎也は放浪の旅を続けていた。
 南アジアの小国で、狡噛は武装ゲリラに襲われている難民を乗せたバスを救う。その中には、テンジンと名乗るひとりの少女がいた。かたき討ちのために戦い方を学びたいと狡噛に懇願するテンジン。
 出口のない世界の縁辺で、復讐を望む少女と復讐を終えた男が見届ける、この世界の様相とは…。

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CAST:
狡噛慎也=関 智一
テンジン・ワンチュク=諸星すみれ
花城フレデリカ=本田貴子
キンレイ・ドルジ=志村知幸
ギレルモ・ガルシア=磯部勉
ツェリン・グルン=高木 渉
ジャン=マルセル・ベルモンド=鶴岡 聡

STAFF:
SSストーリー原案・監督:塩谷直義
脚本:深見 真
総作画監督:恩田尚之、阿部 恒、中村 悟
作画監督:中村深雪、古川良太、竹内知海、古川尚哉、市川美帆、黄瀬和哉、阿部 恒、諸貫哲朗、新野量太、中村 悟
演出:河野利幸、遠藤広隆
撮影監督:荒井栄児
3D:サブリメイション
色彩設計:上野詠美子
美術監督:草森秀一
音響監督:岩浪美和
音楽:菅野祐悟
キャラクターデザイン:恩田尚之、浅野恭司、阿部 恒
シリーズ原案:虚淵 玄
キャラクター原案:天野 明
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝映像事業部

©サイコパス製作委員会

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