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キャラの良さみが深くてグラブルを勧めたい話:悪魔戦車の“戦車のほう”ことガイゼンボーガの変化を辿る

2023.11.28 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2023年も終わりに近づき、騎空士の皆様としては“グラブルフェス2023”が楽しみになる今日この頃。今回紹介する『グランブルーファンタジー(グラブル)』の良さみが深いキャラクターは、最終上限解放が実装され、その生い立ちについて新たな情報も開示されたガイゼンボーガです!

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▲SSレア [怒涛の戦車]ガイゼンボーガ(最終上限解放後)

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 当初は“死にたがりのガイゼンボーガ”として厳つい戦闘狂といったイメージがあった彼ですが、アーカルムの転世外伝“THE STAR”をはじめとしたここ最近の出番においてはコメディ色のある活躍も多く、ユーザーにも親しみやすくなった印象です。

 今回はそんな彼について、初心者に向けた“十賢者”の紹介も行いつつ魅力を深堀りしていきたいと思います。

キャラ紹介:ガイゼンボーガ

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▲SSレア [怒涛の戦車]ガイゼンボーガ

年齢 34歳
身長 205cm
種族 ドラフ
趣味 戦争
好き 凱旋祝賀の酒一献
苦手 敗北の地と土の味
声優 てらそままさき
関連ストーリー 謹賀新年!(2022)
HAPPY WHITEDAY! お笑い大会開催!(2022)
元帝国軍人のおじさん(37歳)がサウナを通してととのいの世界をめぐる話
アーカルムの転世外伝“THE STAR”

 

 ガイゼンボーガは、『グラブル』の常設コンテンツ“アーカルムの転世”に登場する重要人物で、同コンテンツにて入手できるトレジャーを集め、対応する星晶獣の召喚石を入手・強化していくことで加入可能な“十賢者”のひとり。

 戦場を蹂躙し怒涛の戦車のような姿から“戦闘狂”の異名を付けられたドラフの男性ですが、壮絶な境遇の中、主人公に対して“ある目的”を果たすべく協力を持ち掛けます。

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*注釈1

 その遍歴や異名、そして精悍ながら深く刻まれた皴と無造作に髭が生えた面構えは周囲に物々しい印象を与えますが、普段の口ぶりは仰々しさこそあるものの聡明さを感じさせるもので、一度関係性を築くことができれば、顔つきとは対照的に話しやすいタイプに感じます。

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*注釈2▲教養も人並み以上にあるようで、ウィットにとんだジョークもお手の物。

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*注釈1▲人を見る目も確かなもので、発言を目にするたびに印象が変わります。

 趣味は戦争と穏やかではないものの、好きなものは凱旋祝賀の酒一献……ということからなのか、主人公の誕生日や団を上げてのお笑い大会にもノリノリで参加するなど、重苦しいだけではない面もある人物です。

 ちなみに、“戦車”のアルカナや“戦闘狂”の異名が与えるイメージとは反対に、ガイゼンボーガの身長は本作に登場する男性のドラフの中ではかなりの小柄(205cm)。……我々の世界に目を向けると、その昔には小型軽量な“豆戦車”なんてものもあったそうですが、意外といえば意外かも?

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*注釈3

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*注釈4

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*注釈2▲お笑いにおいてはボケ・ツッコミの両対応に加えてアドリブも可能。かなりのハイスペックを見せています。

十賢者とは何なのか?

 ガイゼンボーガは“十賢者”のひとりである。という点はすでに紹介した通りですが、まずは彼らの基本的な情報を紹介していきます。

 “十賢者”は、星晶獣“ザ・ワールド”が作った星晶獣“アーカルムシリーズ”と契約した10人を指す総称。……つまりは特定の組織や団体を指すものではないため、共同して行動することはもちろん、賢者同士の交流も一部の例外(兄妹関係のカッツェリーラとハーゼリーラなど)を除いて稀だったりします。

 一方、目的すら各々で異なるものの“ザ・ワールドの配下であるアーカルムシリーズの星晶獣と協力関係にある”、“仲間になって以降は(基本的に)アーカルムの星晶獣ともどもザ・ワールドに反抗している”という点は共通しており、“十天衆”や“十二神将”など本作に登場する他のキャラクターの集まりに対する異色さが際立ちます。

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*注釈1

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*注釈1▲星晶獣“ザ・スター”と親しいとは言いづらい関係にあるガイゼンボーガ。契約した星晶獣との関係も十賢者でそれぞれ異なっており、こちらも印象的です。

 その他の共通点として、アーカルムシリーズの星晶獣と十賢者にはタロットのアルカナがあてはめられており、位置を含めたアルカナの意味が十賢者のアビリティに反映されています(ガイゼンボーガはサポートアビリティに“星の逆位置”、“戦車の正位置”を所持)。

 また、アルカナの意味は賢者たちのそれぞれの物語にも反映されているように思います。ガイゼンボーガの場合だと星の逆位置(失望、絶望など)が過去の孤立した経験や感覚を失った境遇、戦車の正位置(勝利、成功、行動力)が戦場における勝負強さや、“悪魔戦車”としての成功を追い求めて努力する姿と解釈できる部分があり、人となりや物語を考察する助けになるかもしれません。

 ほかにも、同じ十賢者のマリア・テレサは、側近の裏切りでロマ帝国の女帝の座を追われた過去(正義の逆位置があらわす不正、被告)を持ちながら、悲惨な過去を思わせない包容力のある性格(女帝の正位置が意味する包容力)で慕われており、物語へのタロットカードの暗示を思わせます。

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*注釈5▲それぞれのキャラクターには対応するタロットの意味を感じさせる要素も。気に入ったアルカナに対応するキャラクターから仲間にしてみるのもアリかも?

戦場から帰ってこられない男

 趣味を“戦争”として、“凱旋祝賀の酒一献”を至上としていたガイゼンボーガですが、その過去はなかなかに壮絶。ある戦地にて見事敵将を討ち取るものの、日頃より恨みを買っていた仲間に見捨てられて砂漠で孤立してしまい、さまよう中で夜空の星に凱旋を願うと星晶獣“ザ・スター”との契約が成立。生還は果たしたものの、すべての感覚を失ってしまいます。

 戦場からの凱旋で得られる達成感を願ったのに、その代償によって感覚を失った彼は、生の実感を得るために自ら戦場での激しい痛みを求める状態に。趣味であり目的だった戦争が、失ったものを求める手段になり変わるという歪んだ状況は、まさしく“星の逆位置”が示す失望と絶望です。

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*注釈1

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*注釈1▲すべての感覚を失ったことをきっかけに戦場から逃れなかったというのに、今度は感覚が戻ったことで戦場を求めるように。想像を絶する体験ですが、それでも正気を保っているのは驚愕の一言。

 騎空団を拠点とするようになってからはある程度の落ち着きを見せている模様ですが、戦いへの執着は捨てきれていない様子。

 正月には、百戦錬磨の傭兵の気分が味わえる観光スポットに佇み、ささやかな戦場気分を味わっており、上手くいかないなりに平和な時間をエンジョイしているようですが、彼の人生に「戦争」以外の趣味が現れる日は来るのでしょうか。コミカルな姿に和まされつつも心配になってしまうところです。

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*注釈4

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*注釈4▲コミカルなシーンですが、戦場への執着が伺える一コマでもあります。

“凱旋祝賀”が好きな男

 過去には“戦闘狂”の烙印を押され、フェイトエピソードの中では狂気のような行動も見せたガイゼンボーガですが、普段の立ち振る舞いを観察すると、真っ当な人間性を備えているようにもうかがえます。

 実際のところ、登場初期から仲間に見捨てられた過去を自らの過去を自嘲(=社交性の低さを顧みている)しており、“主人公を利用する”という社交性がなければ実行できない作戦も行っています。

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*注釈1

 アーカルムの転世外伝“THE STAR”で描かれたお笑いユニット“悪魔戦車”の活動は特に顕著。各地で巡業する様子が伺えるほか、営業NGナシ、芸能界の厳しい上下関係にも理解を示しています。

 当人こそ芸能活動を戦場に重ねているものの、傍から見れば年相応の振る舞いを身に付けたベテランの風格。対人スキルの高さに、戦闘以外のポテンシャルを感じずにはいられません。

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*注釈3

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*注釈3

 好きなものに目を向ければ“凱旋祝賀の酒一献”というものも、ひとりではできないことであり、それを考えると“戦闘狂”のイメージに反して人づきあいがいい一面も納得というところ。

 シルキーバスやお笑い芸人の活動を楽しむ“おもしろおじさん”のような姿は、星に願うことなく、戦車にもならず、戦地に赴く必要がない人生を送った時にあったかもしれない、彼の可能性の一片と言えるかもしれません。

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*注釈6

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*注釈3▲決して平和な生活を楽しめないというわけではない様子。ここだけ見ればとても社交性の高い人物に見えますが……?

ガイゼンボーガの物語は終わっていない!

 2019年の登場に始まり、イベントへの登場に際して意外にも社交的な人間性が明らかにされ、そして最終上限解放の実装によってひとまずは物語に一区切りがついたガイゼンボーガ。

 とはいえ、アーカルムの星晶獣にかかわる者たちの物語が終わったわけではなく、ガイゼンボーガ自身もこれからの人生を思うと物語はまだ道半ばというところ。

 何かと厳ついイメージがありましたが、様々な経験を経て愉快な面があることも知れ渡ったであろうガイゼンボーガ。その生き方から、過去の苦い記憶を思い出す状況に出会うことも少なくはなさそうですが、その際にどんな反応を返すのかが気になるところです。

 最終上限解放のエピソードによって、さらにこの先が気になるキャラクターといえるかもしれません。最終上限解放までの道のりはなかなかに骨が折れますが、気になる人は挑戦してみては?

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*注釈1▲今では忘れ去られて解消されたと思われる疑問。この先、ガイゼンボーガから祝杯を持ち掛けるようなことがあれば見ものというところですが…?

【注釈】
*注釈1:SSレア[怒涛の戦車] ガイゼンボーガ:フェイトエピソードより
*注釈2:シナリオイベント“HAPPY WHITEDAY!(2022/お笑い大会開催!)”より
*注釈3:アーカルムの転世外伝“THE STAR”より
*注釈4:シナリオイベント“謹賀新年!(2022)”より
*注釈5:アーカルムの転世外伝“THE JUSTICE”より
*注釈6:シナリオイベント“元帝国軍人のおじさん(37歳)がサウナを通してととのいの世界をめぐる話”より

※画像はゲーム画面のキャプチャーを含む。
『グランブルーファンタジー』公式サイト
『グランブルーファンタジー』公式X(旧Twitter)
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