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『ユーリ!!! on ICE』久保ミツロウインタビュー(前編)「見どころは お色気 です!」

2016.10.06 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

作り手のスケート愛と決意の詰まった作品

昨日第一話が放送され、早くも話題超沸騰中の男子フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』。原案・ネーム(脚本原案)・キャラクター原案を務める久保ミツロウさんに、作品への熱い思いを語っていただきました。

 

——久保さんはどのような経緯で『ユーリ!!! on ICE』を制作されることになったのでしょうか?

 もともと山本監督がフィギュアスケートがお好きで、ずっと男子フィギュアのアニメをやりたいと言っていたんですが、なかなか実現できず…。好きすぎて「早くフィギュアスケートものをやらなきゃ死ぬ!」と思っていたそうです(笑)。ようやく企画が通ることになったのは、2014年のソチオリンピックで世間的にフィギュアスケートへの関心が高まった頃。当時、私もラジオ番組でゆる〜くフィギュアスケートの話題を取り上げていて。それを山本監督が聴いてくださったのがきっかけでお声がけいただきました。その時点ですでに『ユーリ!!! on ICE』の原型になるあらすじやキャラクターが決まっていて、私が『モテキ』の実写映画でネームを描き下ろしたように、オリジナルアニメとして関わってほしいというお話でした。

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——企画について、どんな印象をお持ちになりましたか?

 山本監督にお会いして「信頼できるオタクの人だ」という印象を受けましたし(笑)、スケートの世界をここまで熱く案内してくれる存在がいるのは頼もしいなと。それにフィギュアスケートをいっぱい取材できるというワクワク感もあって、すぐにお引き受けしました。それで水面下でアニメ化のための取材やロケハンを進めていたんですが、2014年の全日本選手権で町田 樹さんが引退を表明して。そのときに「あ、この作品を絶対に成功させなきゃ」と思ったんです。私はまだ応援し始めたばかりですごく楽しい世界だけれど、長く努力してきた選手がどんどん辞めていってしまう世界でもあるんだ、と。それがすごく寂しく思えてしまって。その選手が活躍した証は映像や写真、自分自身の思い出としてしか残せない。でもマンガやアニメなら、表面的なものだけではなく、その時々のいろんな想いを取り込めるんじゃないか…。当時、「町田 樹大好きだー!!」という応援バナーを持った私がTVに映ってしまったのですが(笑)、特定の選手だけではなく、スケート界全体を応援したいと思っています。その気持ちを込めて、『ユーリ!!! on ICE』を多くの人に届けたい。私の力だけで描いている作品じゃないんですけど、届けることに責任を持ちたい。それくらいの覚悟で向き合っています。

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——読者に向けてメッセージをお願いします。

 私たちがフィギュアスケートからもらった新鮮な気持ちや感動を、この作品に少しでも多く詰め込められたらと思っています。見どころは“お色気”です! 実際のスケーターも素晴らしい色気を持っているので、美少女アニメに負けないくらいのお色気に、清潔感も持たせて描きたいなと。スポーツ競技から伝わるお色気のドキドキ感を、みなさんにも一緒に楽しんでもらいたいですね。
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(PASH!10月号より) text=脇 美智子(サンプラント)

インタビューの続きは10/8発売のPASH!11月号で! 引き続き、キャストに関してや各キャラの解説など、より熱い&深〜いお話をしてくれました☆

 

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