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映画『ガンダム SEED FREEDOM』ついに本日公開! 福田監督&仲プロデューサーが制作秘話を明かすスタッフトーク上映会のレポートが到着

2024.01.26 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 『機動戦士ガンダム SEED』シリーズ完全新作の劇場版『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』が本日1月26日(金)より全国ロードショー。公開初日・初回スタッフトーク上映会のイベントレポートが到着しました。

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 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は、C.E.(コズミック・イラ)を舞台に、旧来の人類”ナチュラル”と遺伝子調整された新人類”コーディネイター”の間の戦いを描いた『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に続く、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の最新作で、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の戦いのあと、C.E.75の物語を描いた完全新作です。

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開初日・初回スタッフトーク上映会 イベントレポート

 約20年の年月を経て、遂に公開日を迎えた本作を最速で観ようと駆けつけた満員の観客に大きな拍手で迎えられ、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」の福田己津央監督と、仲寿和プロデューサーが登壇。

 本イベントでは上映後も2人のトークショーが楽しめるということで、これから映画を鑑賞するファンへ、一言贈られた。

福田監督:この作品を見てくださる方の顔を思い浮かべながら、ずっと作品を作ってきました。“歴史に残る作品を作ろう”ということではなく「みなさんが楽しんでくれる作品を作りたい」それだけを目指してきました。よろしくお願いします。

仲プロデューサー:完成したものをお客様に観てもらった後、どういう反応をされるのかドキドキしながら日々過ごしてきましたので、ようやく“スッキリできる”という気持ちがあります。でも、やっぱりドキドキもしますので、みなさんの反応を楽しみにしています。

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 そして、時刻は上映2分前に。監督は「この作品を観るために、劇場に何度も足を運んでいただきたい。そして、皆さんが面白かったと言ってくださることを期待します。……みなさんも大人ですよね?」と笑いを誘う場面も。

 そして会場は二人を満場の拍手で送り出し、ついに『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』初回上映が幕を開けた。124分の本編の上映が終了し、会場からは大きな拍手が響く中、福田監督・仲プロデューサーが再登壇。一斉に歓声が上がった。

 最速上映の熱狂冷めやらぬ中、トークイベントがスタート。MCより今の心境を問われると、監督は「よかったでしょうか……?」と会場に不安そうに聞きつつ、「自分が笑わせようと作ったポイントで客席から笑い声が聞こえなかったらどうしようかと思っていました」と率直な気持ちを述べると、会場からは大きな笑い声が。

 仲プロデューサーは「今、ステージに戻って来たときに客席から『サイコー』『おもしろかった』と言ってくれて、本当にうれしく思うとともに、ほっとしました」と会場の熱気を前に笑顔をこぼす。

 初回上映会で観客の皆さんと一緒に見ていた監督は、間近に感じたリアルな観客の反応について、「お客さんが笑ってくれることがとてもうれしかったです。当然嫌な気持ちにするために作っているわけではないので、みなさんに笑ってもらえて、面白かったよ、と聞けるのが一番です」と振り返る。

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 改めて映画化の発表がされてから本日に至るまでについて一番苦労したことついて問われると、「(制作スタッフより)プレゼン映像を見せられた時に、『SEEDっぽくない』と戻したことがありました。矛盾しているけど、自分は『これがSEEDだ』と思われないように、型にはまらないように、平井さん、重田さんともこだわってもきました。」(監督)、「制作スタッフは、自分も含めて学生時代に『SEEDシリーズ』を見ていたという世代が多く、正直『SEED』っぽさの型にはまっていました。それも含め、監督の追い求めるものを掴むためのコミュニケーションの構築に1年くらいかかってしまいました」(仲)と苦労を振り返った。

 そしてここから上映後ということで、本作の内容について触れたエピソードに。キラとラクスの二人の関係がとても印象的に描かれた本作。ラクスのセリフや2人のシーンなど、印象深いシーンが沢山描かれたことに触れながら「彼らのセリフがストレートな表現になっていた点は、みなさんが面白がってくれたらよかったのですが、TVシリーズの『SEED』を思い出すと、こういうのじゃなかったかな? と迷う面もあり、葛藤しながら作りました」(監督)と、制作秘話について明かす。

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 また、キラとラクスだけでなく、他キャラクターの活躍について仲は「『SEEDシリーズ』の魅力はキャラクターの言葉が感情的な点だと思います。アグネスとルナマリアのシーンでも「あの状況で話す内容がそれ!?」という印象も受けましたが、それもSEEDらしいですよね」と、劇中のシーンについても触れた。

 さらに、冒頭の主題歌「FREEDOM」から始まるアクションシーンや、艦隊戦など迫力の映像満載のアクションシーンについても「3Dのモビルスーツの戦闘シーンはかなりの物量になりました。これは初めての数で、その戦闘シーンをお客さんに楽しんでいただければ幸いです」(仲)と、こだわりのシーンに自信を見せた。

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 さらに本作を彩る音楽についての話題に。西川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」や、See-Sawによるエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」など長年「ガンダムSEEDシリーズ」の音楽を支えてきたアーティストに加え、公開前は未解禁だった挿入歌「望郷」を中島美嘉が務めていることが明らかに。

 同楽曲は、主題歌「FREEDOM」に続き、作詞・作曲・編曲を小室哲哉が手掛けていることを公表すると、会場は驚きの拍手に包まれる。さらに本作でもファンが涙するこの楽曲ラインナップについて、監督は「音楽の力というのは大きいですよね。特に西川さんは公私ともに長い期間本当に『ガンダムSEEDシリーズ』を応援してくださっていました」と西川貴教に感謝を述べつつ、「小室さんとはじめてお話しさせてもらった時、今回の作品のテーマにすごく共感してくれたんですよ。数日たったら小室さんが『もう一曲作りたい』とおっしゃってくれて、挿入歌が上がってきました」と衝撃の裏話を明かすと、仲は「びっくりしちゃいましたよね。これ本当の話ですよ」と楽曲決定に関する思い出を振り返った。

 さらに、会場のファンにマイクを渡す、まさかの“質問会”も開催され、深夜3時を過ぎても興奮冷めやらぬ会場であったが、最後に代表して監督がご挨拶。

福田監督:およそ20年間、たくさんのファンに支えてもらっただけでもうれしいですが、さらに『SEED』を見たいという声が上がることが何よりもうれしいことです

 とSEEDファンへ熱いメッセージを送った。

劇場版『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』作品概要

【公開表記】
2024年1月26日(金)全国ロードショー
【配給表記】
バンダイナムコフィルムワークス
松竹
【スタッフ】
企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
監督:福田己津央
脚本:両澤千晶、後藤リウ、福田己津央
キャラクターデザイン:平井久司
メカニカルデザイン:大河原邦男、山根公利、宮武一貴、阿久津潤一、新谷学、禅芝、射尾卓弥、大河広行
メカニカルアニメーションディレクター:重田智
色彩設計:長尾朱美
美術監督:池田繁美、丸山由紀子
CGディレクター:佐藤光裕、櫛田健介、藤江智洋
モニターワークス:田村あず紗、影山慈郎
撮影監督:葛山剛士、豊岡茂紀
編集:野尻由紀子
音響監督:藤野貞義
音楽:佐橋俊彦
製作:バンダイナムコフィルムワークス
配給:バンダイナムコフィルムワークス、松竹
主題歌:「FREEDOM」 西川貴教 with t.komuro
エンディングテーマ:「去り際のロマンティクス」 See-Saw
【キャスト】
キラ・ヤマト:保志総一朗
ラクス・クライン:田中理恵
アスラン・ザラ:石田彰
カガリ・ユラ・アスハ:森なな子
シン・アスカ:鈴村健一
ルナマリア・ホーク:坂本真綾
メイリン・ホーク:折笠富美子
マリュー・ラミアス:三石琴乃
ムウ・ラ・フラガ:子安武人
イザーク・ジュール:関智一
ディアッカ・エルスマン:笹沼晃
アグネス・ギーベンラート:桑島法子
トーヤ・マシマ:佐倉綾音
アレクセレイ・コノエ:大塚芳忠
アルバート・ハインライン:福山潤
ヒルダ・ハーケン:根谷美智子
ヘルベルト・フォン・ラインハルト:楠大典
マーズ・シメオン:諏訪部順一
アウラ・マハ・ハイバル:田村ゆかり
オルフェ・ラム・タオ:下野紘
シュラ・サーペンタイン:中村悠一
イングリット・トラドール:上坂すみれ
リデラード・トラドール:福圓美里
ダニエル・ハルパー:松岡禎丞
リュー・シェンチアン:利根健太朗
グリフィン・アルバレスト:森崎ウィン

劇場版『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』公式サイト
劇場版『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』公式X(旧Twitter)
(C)創通・サンライズ

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