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アニメ『スパイファミリー』東国の経済はインフレ? デフレ? 劇中の物価が日本円でいくらか調べてみた

2022.06.16 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2022年春アニメでひと際人気の『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』。本作は、“もし家族にそれぞれ秘密があるとしたら?”というテーマのホームコメディ。

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 本作の舞台は架空の国・東人民共和国(東国、オスタニア OSTANIA)。かつて冷戦時代の東西ドイツやイギリスがモデルで、原作の遠藤達哉先生曰く時代背景は1960~70年代くらいを想定しているとのこと。

 ちなみに、お金に関する描写も存在しており、通貨単位は1D(ダルク)=100P(ペント)。貨幣価値はコミックス第6巻の内容によると300Dで約10万円とのこと。ここまでしっかりと描写されていると、やはりこの世界の商品の相場などが気になります。

 ということで、2022年5月28日放映時点までのアニメに登場した商品の値札を画面でチェック! 日本円に換算した価格を調べてみました。

『スパイファミリー』東人民共和国の商品価格

※為替レートは少数点以下切り捨て
※商品価格は少数点以下四捨五入

【為替レート】
300D=10万円(約)
1D=333円(約)

【第1話】
ロイドの読む新聞の広告にあるスクールバッグ:186.25D=6万2,021円
露店で販売されているスパイウォーズのポスタ-:1D=333円

【第2話】
ロイドとアーニャが買い物をした、スーパ-DLIDのお菓子コーナーより
キャンディー:1.79D=596円
ピーナッツ:2.75D=916円
クッキーチョコレート:2.98D=992円
ポテトスティック:2.98D=992円
ミニマフィン:2.98D=992円
西側から盗まれた美術品78点総額:300万D=9億9,900万円

【第6話】
アーニャの入学祝い(?)の“おしろでたすけられごっこ”より
アンティーク家具レンタル:8,000D=266万4,000円
お城のレンタル:35,000D=1,165万5,000円

【第8話】
ユーリのプレゼントのワイン:200D=6万6,600円
ユーリのプレゼントのワイン(値上がり後):300D=9万9,900円

 かなり断片的ですが、何となく『スパイファミリー』の世界が伝わったでしょうか? なお、現実の為替相場(2022年6月1日)は米ドルが128.93円、ユーロが138.29円、イギリスポンドが162.55円。結構な円安のようですね……。

 ちなみに、お城のレンタルはなんと現実でも可能です。イギリス最大の淡水湖・ネス湖の畔に建つ“アルドリー キャッスル”は、19世紀のスコットランド地方貴族の屋敷を改装した古城ホテルです。料金は2日間の貸切りで20,000ポンド(2017年2月時点)、日本円にして325万1,000円となっています。劇中の“おしろでたすけられごっこ”の費用と比べると非常に安上がりですね。まあ、お城と家具のレンタル料金しか計算していないわけですが……。

 その他の例だと、通販サイトにおけるさや付ピーナッツの価格は1kg710~1072円。我々の世界と一概に比較できませんが、少なくともお菓子などの価格は日本と近いのかもしれません。アーニャのかわいさの前では任務や価格など関係なしに買い与えてしまいそうですけどね!

 『スパイファミリー』の“わくわく……っ!!”が止まらないストーリーがこれからも続いて行きそうです。まだ観てない方も、ちょっと興味がある方も、ロジャー家の秘密に触れてみては如何でしょうか?

参考文献及び資料

集英社ジャンプコミックス『SPY×FAMILY』
アニメ『SPY×FAMILY』公式サイト
ウィキペディア:『SPY×FAMILY』
楽天市場:中国産 殻付落花生『ナッツ&ビーンズ』
Yahoo!ファイナンス:英ポンド/円
VOGE:“ヨーロッパのお城を一棟借り! プリンセス気分を満喫する古城ステイ”

※画像は公式サイトをキャプチャーしたもの。
(C) 遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

文・内海健(よしもとライターズアカデミーウエスト)

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