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目のやりどころに困るアニメNo.1は『監獄学園』!? 『おそ松さん』『がっこうぐらし!』など平成のアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』第27回

2020.07.19 <PASH! PLUS>

 平成30年分のTVアニメを振り返る『平成アニメ備忘録』シリーズ! 今回は平成27年(2015年)のアニメを振り返ります。

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 この年は、土地神デビューを果たした少女と神様たちのほっこりする日常が描かれた『神様はじめました◎』、世界の平穏を守るため暗躍する“秘密結社ライブラ”の活動をスタイリッシュに描いた『血界戦線』、目のやりどころに困るアニメNo.1!? セクシー描写で攻めに攻めた『監獄学園』、ミュージカルの名門・綾薙学園を舞台にした学園ミュージカルアニメ『スタミュ』、アクマとヴァンパイア、エクソシストの闘いが音楽と合わせて優雅に描かれた『Dance with Devils』などが放送。

 また、“殺せんせー”との暗殺と学びの日々を描いた『暗殺教室』、WIT STUDIO初のオリジナルTVアニメ『ローリング☆ガールズ』、戦嫌いの“純潔”魔女がヨーロッパで怒る戦争を止めるべく奮闘する『純潔のマリア』、霊感を持つ少女と個性豊かな幽霊たちを描いた『レーカン!』、“異性との運命の出会い”に憧れた冒険者が恋に奮闘する『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。

 さらに、オタクだけど超人的な頭脳を持つ青年が先生として教鞭をふるう『電波教師』、人間と吸血鬼の戦いを描くダークファンタジー『終わりのセラフ』、国の存亡をかけた超大作ファンタジー『アルスラーン戦記』、男の中の男・剛田猛男と癒し系女子・大和凜子の純情すぎる恋を描いた『俺物語!!』、“キスした相手の能力をコピーする能力”を用いて“魔女”の女子高生を探す『山田くんと7人の魔女』。

 人が死なないサバイバル作品『青春×機関銃』、『進撃の巨人』のキャラクターが学生に!? 見てるとチーハンが食べたくなる『進撃!巨人中学校』、パンチ1発(ワンパン)で倒してしまう最強ヒーロー・サイタマを描いたギャグ作品『ワンパンマン』などもアニメ化されました。

 今回は、数ある平成27年に放送されたTVアニメのう3作をご紹介します!

下ネタ・パロディなんでもあり! だけどたまに泣かせてくるのがズルい『おそ松さん』

『おそ松さん』は、、赤塚不二夫の漫画『おそ松くん』を原作とした(ブラック)コメディ作品。2015年にTVアニメ第1期、2017年に第2期が放送され、2019年には劇場版の公開が控えています。

 作者・赤塚不二夫の生誕80周年を記念してアニメ化された本作。『おそ松くん』を原作としたTVアニメ化は3度目となりますが、本作は“6つ子が大人に成長したら?”というこれまでにない設定、そして6つ子を演じる豪華キャスト陣が放送前から話題に。

 いざ放送がスタートすると第1話からパロディ、下ネタ、ブラックネタ、時事ネタのオンパレード! 「ここまでやってもいいの!?」とツッコミたくなるレベルでエッジが効いた笑いが盛りだくさんでした。人間“笑っちゃいけない”ネタほど面白かったりしますよね。本作はそんな人間が持つ“理性”に働きかけるような笑いが数多く持ち込まれていました。

 そして、コメディだけじゃないのが『おそ松さん』。一松の兄弟への気持ちに暖かい気持ちになった“エスパーニャンコ(Aパート”カラ松事変“オチのためのフリ回でもある)”、十四松が一途に女の子を思う気持ち&それを見守る6つ子の姿に涙腺が刺激された“恋する十四松”などは『おそ松さん』屈指の感動回。普段下ネタ&おばかな発言ばかりの彼らのギャップに心を掴まれた方も多かったのではないでしょうか?

 また、6つ子の力関係が垣間見える日常シーンも見どころ。誰が灯油を入れに行くかという家族あるあるがコメディたっぷりに描かれた“灯油”、バイトを頑張るトド松をどん底までいじめにかかる(可愛がり?)兄達が登場する“トド松と5人の悪魔”は、兄弟あるある(?)が描かれています。

 いい意味で頭を使わなくとも見れる作品なので、年末年始にまとめてみるのもおすすめ。来年の劇場版公開を前にチェックしてみてはいかがでしょうか?

20年ごしのアニメ化に沸いた! 大妖怪との激闘を描いた『うしおととら』

 『うしおととら』は、藤田和日郎さんによる同名漫画を原作とする怪奇ファンタジー作品。1990年から1996年にかけて『週刊少年サンデー』で連載され、およそ20年の時を経て2015年にアニメ化されました。待ってた!

 本作は、主人公の少年・蒼月 潮と伝説の槍“獣の槍”で封印されたいた伝説の大妖怪・とらが、人に仇なす妖怪との激闘が描かれています。当初は、偶発的に襲ってくる妖怪を退治していたうしお達でしたが、終盤にかけて長きにわたる宿命・世界を亡ぼすといわれる大妖怪“白面の者”との決戦へと繋がっていたことが判明するなど、クライマックスに向けて大きな盛り上がりをみせます。次第に激化する闘い、傷ついていくうしお達、変わりゆく日常への緊迫感にはドキドキさせられ、毎回「やめてくれー!(でも見たい)」と葛藤していたことを覚えています。

 また、個人的にはキャラクターに息を吹き込む声優陣の演技が、2015年に見たTVアニメのなかで一番「熱すぎるだろ……」と思った作品です。主人公・潮を演じた畠仲 佑さんの叫びの演技は「声帯大丈夫なのかな」と思うほどの激情が込められていて、毎回画面に釘付けにされました。とらを演じたの小山力也さんが見せてくれた、普段とは違う方向の演技も飄々としているとらにマッチしていて、「文句なしにとらだ!」とテンションが上がりました。

 そして、白面の者を演じた林原めぐみさん。“邪悪の化身”である白面の者のおぞましい雰囲気をアニメ化できるのかな?と思っていたのですが、初めて林原さんが演じる白面の者の声を聴いた時にあまりの恐ろしさに鳥肌がたったことを覚えています。ふっと息を吐く音だけで恐怖を感じたのは初めての経験でした。

ほのぼの学園もの? いいえ“学園サバイバル作品”でした『がっこうぐらし!』

 『がっこうぐらし!』は、原作:海法紀光、作画:千葉サドルによる同名漫画を原作とする学園作品。2015年、色々な意味で視聴者を驚愕された作品として記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?

 女子高生の丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、直樹美紀、若狭悠里、そして教師の佐倉 慈は、“巡ヶ丘学院高等学校”にて暮らしていました。資料室に布団を敷き、共に暮らす犬・太郎丸に顔をなめられつつ目覚めた由紀。部室の時計が8時を過ぎていることに気付き、「遅刻だ!」と急いで準備に取り掛かる姿はなんともほほえましいものです。着替えを終え、一目散に“学園生活部”の部室を目指した由紀は、胡桃、美紀に迎えられ、一緒にミートスパゲッティをいただきます。

 可愛い女の子たち、一度は経験してみたい“学校暮らし”、可愛いペット、優しい先生、楽しい授業、放課後は和気あいあいと部活動。絵に書いたような“平和な日常”が描かれており、第1話Aパートを見て「今期の日常枠は『がっこうぐらし!』だな」と思った方も多いはず。私もそうでした。

 物語の終盤、それまで「これぞ青春!」と言わんばかりに青々と描かれていた背景は、どす黒い赤に染められ、キャラクターたちの表情もどことなくシリアスなものに。極めつけは破られた窓、血に染まった制服、校庭を埋め尽くす“ゾンビ”の姿……。1話にして「作風変わった?」と面白くないツッコミを入れてしまったくらいには、急激な変化をとげた『がっこうぐらし!』。

 原作を読んでいた方はご存知だったかもしれませんが、本作は“ゾンビに占拠された世界で生き残った女子高生たちが学校で暮らすしかなかった”世界を描いた作品だったのです。また、Aパートでは可愛い女子高生として描かれていた由紀たちですが、“がっこうぐらし”を続けるうちに心に陰を落としていることが判明します。

 壊れてしまった日常、過ぎ去っていく普通の生活、綻んでいく彼女たちの心……きっと予想しなかった展開があなたを待ち受けているはず!

平成27年の日本はどうだった?

 ちなみに平成27年の日本では、とにかく明るい安村の「安心して下さい、穿いてますよ」やラグビー日本代表・五郎丸 歩選手の「五郎丸ポーズ」、「ドローン」、「爆買い」、「トリプルスリー」などが流行語にノミネートされました。平成27年にもなると懐かしいというよりも、「これあの年の出来事かぁ」としみじみしてしまいますね。

 また、クマムシの『あったかいんだからぁ♪』、浦島太郎(桐谷健太)の『海の声』、竹原ピストルの『よー、そこの若いの』などが流行しました。さらに、『刀剣乱舞 -ONLINE-』がサービス開始したのもこの年の出来事。刀に興味を持つ女子が急増し、“刀剣女子”なんて言葉も誕生しました。

 ちなみに、『Fate/Grand Order』、『アイドリッシュセブン』がサービス開始したのもこの年! 年末年始、課金がはかどりがちですが、ご利用は計画的に!

 次回の『平成アニメ備忘録』をお楽しみに!