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『宇宙戦艦ヤマト2202』小野大輔、神谷浩史による特別対談が公開「(キーマンは)もはやもうひとりの主人公」

2019.02.25 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 3月1日に公開される劇場版『宇宙戦艦ヤマト2202』第七章“新星篇”の上映に向けて、本作の魅力を掘り下げる特別配信番組“愛の宣伝会議 第七章”の配信が決定。本日2月25日(月)18時より配信スタートした。

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 第六章までの振り返りはもちろん第七章“新星篇”についても、ここだけの話が熱く語られる。さらに、第1回・2回配信では古代進役の小野大輔とアベルト・デスラー役の山寺宏一による特別対談をお届け。そして、第七章の上映を記念して、小野大輔とクラウス・キーマン役の神谷浩史による特別対談が公開。いよいよ完結を迎える本作について、今の心情やこれまでの振り返りなどが語られた。

特別番組「愛の宣伝会議 第七章」配信開始

■出演者
羽原信義(監督)、福井晴敏(シリーズ構成)、小林治(アニメライター)
MC:中村繪里子(桐生美影役)
第1回・2回配信特別対談
小野大輔(古代進役)、山寺宏一(アベルト・デスラー役))

■配信スケジュール
2月25日(月)配信:第1回「シリーズ作品には復習が必要だ!編」
2月26日(火)配信:第2回「シリーズ作品には復習が必要だ!part2編」
2月27日(水)配信:第3回「やっぱり我々には公開収録が必要だ!」
2月28日(木)配信:第4回「第七章上映直前緊急企画!今だからやっておきたい上映前整理手続!編」
3月8日(金)配信:第5回「ガトランティスにも愛が必要だ!編」
3月15日(金)配信:第6回「最終決戦には、愛と縁が必要だ!編」

古代進役・小野大輔×キーマン役・神谷浩史 第七章上映記念特別対談

 3月1日(金)からの『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第七章“新星篇”<最終章>の上映に向けて、古代進役 小野大輔さんとクラウス・キーマン役の神谷浩史さんによる対談をお届け。

──まずは第七章「新星篇」の台本を読んだ時の感想からお聞かせください。

小野:福井(晴敏)さんにはずっと「古代と雪の愛が試されますよ」と言われ続けてここまで来たんです。最後の台本を読んだとき、本当に辛い旅でしたが、それが報われた感覚というか、ここまで来れてよかったという想いがありましたね。

神谷:僕はキャラクターの立場から作品を紐解いていくんですが、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下、『2202』)という作品は、色々な意味で人の想いを積みすぎたがゆえに、にっちもさっちもいかなくなった艦の話。それはどうしようもない部分もありますが、なんとも煮え切らないなという印象が強かった。テレサの謎めいた言葉に翻弄される人たちの話にも見えたんです。でもこの第七章までたどり着いてみると、その矛盾は矛盾として、人の迷いであるとか、向かうべき方向、自分たちの進むべき未来に対して、きちんと答えを出している。改めて物語を創った、福井(晴敏)さん、岡(秀樹)さん、それを作品としてまとめた羽原(信義)監督はすごいと感じました。

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──古代とキーマン、演じられるお二人から見た印象をお聞かせ下さい。

神谷:最初、キーマンにとっては、古代と利害関係が一致していたんですよね。古代にはもっと大きな使命、ヤマトを無事に航海させないといけないという役割があって、それはキーマンが果たさなければならない使命にとっても必要なことだった。彼もヤマトに乗っているわけですから。だから助言めいたことを古代に言ってみたり、助け合っているように見える構図だったと思います。

小野:最初は駐在武官としてヤマトに乗り込んでいるだけなんですけど、だんだんとヤマトのクルーになっていくというのが、すごく面白かった。キーマンは、いろんなものを背負っている。最初はそれを表に出すキャラクターではなかったんですよね。

神谷:やはりデスラーとの邂逅が大きな山場になったと思います。それまでは、どちらかというと蚊帳の外にいる感じ。ヤマトが危機に直面しても、どこか達観しているような部分もあって、ある意味で役割を演じているだけの「退屈な」キャラクターだったんですよ。

小野:そこは自分の過去や出自にああいう哀しさがあるから、周囲の人々を冷静に観られるのかなと思ってました。

神谷:デスラーと出会ってからは、いままでの予定調和なキャラクターではいられない。キーマン自身に判断が委ねられていく。気持ちにもブレというか動きが生じて、そうしたところは演じていながら、すごく楽しかったんです。

小野:ひとことで言うと「ずるいな」と感じましたね(笑)。どんどん人間性というか泥臭さが出てきて、もはやもうひとりの主人公じゃないか、と。

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──いよいよ最終章となる、第七章の見どころを教えていただけますか?

神谷:キーマンの目線で言うと、自分の果たさなければならない使命とヤマトの運命、そのどちらを選ぶのか? という点だと思います。そのふたつの間で引き裂かれてしまった彼が、最終的に何を成すのか。そこは大きなポイントになりますね。

小野:ファンの方も、古代たちが命を賭して戦うようなシーンがあるだろうと予想はしていると思います。第七章は総力戦になります。旧作『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』もそうでした。ただこれは、今の時代に即した『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』です。最後の最後には、だから「新星篇」なのかと感じてもらえると思いますね。

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──それでは、その第七章を見るファンに向けて、おふたりからメッセージをお願いします。

神谷:最高の技術、スタッフで『宇宙戦艦ヤマト』を現代に蘇らせた『2202』が、完結を迎える。とても見事なラストだと思いました。その一大イベントにぜひ参加してください。

小野:『2199』からヤマトと共に旅をしてきて、ここまで来ることができた。そのご褒美をもらった気分になりましたね。ここまで旅をしてきてよかったと思いました。皆さんにも、ぜひ見届けほしいですね。

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DATA
■『宇宙戦艦ヤマト2202』

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第七章“新星篇”<最終章>
2019年3月1日より全国35館にて期間限定劇場上映開始
上映劇場にて3月1日より特別限定版Blu-ray最速先行販売!
デジタルセル版同時配信スタート

STAFF:
製作総指揮=西﨑彰司
原作=西﨑義展
監督=羽原信義
シリーズ構成=福井晴敏
副監督=小林誠
キャラクターデザイン=結城信輝
音楽=宮川彬良・宮川泰
アニメーション制作=XEBEC
製作=宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

CAST:
古代 進=小野大輔
森 雪=桑島法子
島 大介=鈴村健一
真田志郎=大塚芳忠
キーマン=神谷浩史
サーベラー=甲斐田裕子
ズォーダー=手塚秀彰
テレサ=神田沙也加
沖田十三=菅生隆之

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト 2202 製作委員会

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