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TVアニメ『斉木楠雄のΨ難』神谷浩史さん、野島健児さんインタビュー「ついに楠雄が動いてしゃべります!」

2018.12.27 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 TVアニメ『斉木楠雄のΨ難 完結編』が年末特別番組として、テレビ東京系列にて12月28日(金)7時35分~8時30分に放送される。

 現在発売中のPASH!1月号では斉木楠雄役・神谷浩史さん、 斉木空助役・野島健児さんのインタビューを掲載中です。明日の放送に先駆け一部を公開!

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 年の瀬の忙しいなか、やれやれ、世界を巻き込む兄弟喧嘩…? アフレコを終えたばかりの、兄・空助役の野島健児さんと、弟・楠雄役の神谷浩史さんに、事の真相を直撃!

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――今回、完結編の制作が決まったときのお気持ちからお聞かせください。

神谷 すごく嬉しかったですね。原作のエピソードをあますところなく映像化したいと思っても、なかなか実現できないことも多いじゃないですか。でも、この作品はいろいろな事情がうまく噛み合って。こうして完結編までアニメ化することができるのも、みなさんが望んでくださったことが一番大きいと思うんです。なので、ファンのみなさんには感謝の言葉しかありません。

野島 完結編をやるらしいと聞いてはいたものの、どんな形でやるんだろうと思っていたら、前後編の年末特別番組ということで。この作品を1時間観ることは、果たしてできるのか!? どんな集中力で観ればいいんだろう?と心配ではありました(笑)。でも、今回もきっと『斉木楠雄のΨ難』ならではの、時間を感じさせない濃密な内容をお届けできるんじゃないかなと思います。

――『斉木』は一般的なアニメ作品に比べ、毎回セリフの量が2〜3倍ありますよね。

神谷 薄々感づいてはいましたけど…。

野島 …知りたくなかったですよね(笑)。

神谷 たしかに30分アニメにしては台本チェックにすごく時間がかかるし、チェック用のDVDを観てても、「あれ?機械の調子変かな?」って思うほど早送りみたいになってるから、おかしいなとは思ってたんですけど(笑)。

野島 僕も今だからぶっちゃけるけど、初めて収録に参加した日、実はチェックがすべて終わってない状態で本番に臨んだんだよね。家で台本をチェックしてすぐにスタジオに入って、自分のなかで役作りが温かいまま収録できるっていうタイミングを逆算して台本を読み始めたんです。

 でも、想像を超えるセリフ量で準備が終わらなくて…。あってはならないことなんだけど、正直後半は集中力だけで乗り切りました(笑)。でも、前半の勢いを保てたので、いい意味でのナマ感を出せたのでよかったなと。神谷さんは初めての収録のときはどうだった?

神谷 もう思い出せないけど、いま第1話を見直すとまだテンポが遅いなって思うんですよ。第2期に入ってからどんどん速くなっているので。第2期は桜井監督がペースメーカーとして壊れてたんでしょう(笑)。

野島 あはは、なるほど。生バンドでだんだんリズムが走っていって、元のペースが分からないまま進んでいっちゃうみたいな感じだ。

神谷 そうそう。

野島 セリフを言葉として聞いていると間に合わないから、相手の音色を聴いて合わせていく、音楽のセッションに近いところはあるかもしれないね。

――完結編では楠雄と空助の関係も見どころになりそうですが、この兄弟についておふたりはどう思いますか?

野島 あんなに戦ったり酷いことや無茶をできるのは、結局兄弟だからなんでしょうね。もしあれが他人だったら、完全に決裂して終わりじゃないですか。

神谷 そうだよね。だって空助がやっていることってほとんど犯罪だから。

野島 あはははは。

神谷 空助がやったことで特にヤバイと思ったのが、村のお年寄りにパワードスーツを着せた話。介護を装って完全に自分の手足として使っているあたりは、本気でヤバかった。

野島 きっと、彼なりの正義感ですよ。これからの高齢化社会をどうしていこうかという、社会へのアンチテーゼなんじゃないかなと(笑)。

――空助の楠雄への執着も相当ヤバイですよね。

野島 空助って楠雄に一番に認めてもらいたいという、承認欲求がすごく強いじゃないですか。それで戦いを挑むのは歪んだ表現だと思うけど、愛しているし、愛してほしいという思いの現れだと思います。

神谷 楠雄はそんな空助を面倒な人だと思ってるんでしょうね。でも、楠雄も悪いんですよ。空助は天才ではありますが、頑張って楠雄に超能力の制御装置を作ってくれたわけじゃないですか。楠雄も感謝の気持ちを持っているはずなのにそれを伝えない。

 「お兄ちゃんありがとね、俺これがないと生きていけないからさ」って言えたらよかったのに、楠雄は持っていない人の気持ちが分からないからそうはならない。家族だからという甘えもあったんでしょうけど、その結果があの大変な兄弟関係に発展したと思うと、悲しいところですよね。

――深いですね。

神谷 空助も負けると分かっているのに戦いを挑んで、その過程を楽しんでいる悪質なところがあって。彼も相当にひねくれているので、どっちもどっちというか。他人から見れば、「素直じゃないからね」の一言で済む関係なんだけど。

野島 そのわりに、頼り合っているところもあったり。

神谷 複雑ですね。だからこそ、完結編でもふたりのことが描かれたりするんでしょうけど。

――最後に放送を待つ読者へメッセージをお願いします。

野島 空助はどのくらい出ているんだろうという心配もあったんですけど、思っていた以上にめちゃくちゃ出させていただいて、僕としてはお腹いっぱいでした。観てくださるみなさんも間違いなく楽しんでいただける内容になっていると思います! 

 物語のテンポが速いので、ぜひ、まばたきしない能力を身につけて観ていただけましたら(笑)、最後にはきっと涙することでしょう。感動できる部分もありますが、何より大いに楽しんでいただけたら嬉しいです。長く大事に作品を楽しんでくださり、ありがとうございました!

神谷 ついにTVアニメのほうも完結を迎えます。今回初めてご覧になる方は、なんだこれ?と言っているうちにどんどん物語が進んでしまうのでハードルが高いかもしれません。でも、冒頭でこれまでのエピソードを振り返ったり、キャラクターを紹介するシーンもあるので、この作品がどんなものかご理解いただけると思います。とはいえギャグアニメですので、とにかく何も考えず、楽しんでいただければとも思います。

 そして完結編の見どころとしては、ついに楠雄が動いてしゃべります。何を言ってるんだこの人は?と思うかもしれませんが、言葉どおりです(笑)。その真相は本編を観てお楽しみください。きっとビックリすると思いますよ。

(※PASH!2019年1月号より抜粋)

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PASH! 2019年 01 月号 [雑誌]

DATA

■テレビアニメ『斉木楠雄のΨ難』完結編
公式サイト:http://www.saikikusuo.com
あにてれ番組HP:http://ani.tv/saikikusuo
公式Twitter:@saikikusuo_PR

ON AIR:12月28日(金)朝7時35分~8時30分
テレビ東京系列にて年末特別番組として放送決定!

STAFF:
原作=麻生周一(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督=桜井弘明
キャラクターデザイン=音地正行
音楽=斉木ックラバー
アニメーション制作=EGG FIRM×J.C.STAFF
制作=小学館集英社プロダクション 
製作=PK学園F

CAST:
斉木楠雄=神谷浩史          
燃堂力=小野大輔
海藤瞬=島﨑信長
灰呂杵志=日野聡
鳥束零太=花江夏樹
照橋心美=茅野愛衣
夢原知予=田村ゆかり
目良千里=内田真礼
窪谷須亜蓮=細谷佳正
明智透真=梶裕貴
相ト命=喜多村英梨
斉木國春=岩田光央
斉木久留美=愛河里花子
斉木空助=野島健児
                      
三上愛子=相沢梨紗

<↓PK学園テニス部・三上愛子(みかみあいこ)>

©麻生周一/集英社・PK学園2
©麻生周一/集英社・PK学園2 ©DEARSTAGE

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