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TVアニメ『おそ松さん』のイベント“フェス松さん’18”をレポート!

2018.08.19 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

デカパン×ダヨーンによる衝撃の朗読劇“おっさんのラブ”など大盛り上がり

 TVアニメ『おそ松さん』 の第2期スペシャルイベント“フェス松さん’18”が本日8月19日に開催された。

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 イベントには豪華キャスト陣が登壇。キャスト同士のトークコーナー、松原秀氏書き下ろしの新作朗読劇“完全新作ろうどく劇!なんでもないこぼれ話集”、キャストが体を張って対決をする企画“ファン感謝デーin フェス松さん”の3つのコーナーが展開された。本記事では、昼の部のレポートをお届けする。

【出演キャスト】
おそ松=櫻井孝宏
カラ松=中村悠一
チョロ松=神谷浩史
一松=福山 潤
十四松=小野大輔
トド松=入野自由
トト子=遠藤 綾
イヤミ=鈴村健一
チビ太=國立 幸
デカパン=上田燿司
ダヨーン=飛田展男
ハタ坊=斎藤桃子

 開演前の諸注意アナウンスはハタ坊が担当。説明ののちに「わかったじょ?」ときかれたファンは「はーい!」と元気な声で応え、すでに会場が温まっていることがわかる。

 オープニングは6つ子の着ぐるみが演じる“着ぐるみ劇”からスタート。今年の夏の暑さにダウンしている面々だが、冷房のリモコンをなくしたらしく、部屋は蒸し風呂状態のよう。誰がリモコンをなくした!?と犯人探しが始まるも、満場一致でおそ松のせいにする兄弟。

 「こんなに暑いと働く気しないよねー」と、働かないことを正当化するニートたちは「たまには休みが必要だよねー」と言うが、彼らはいつもニートだ。そんな彼らに、会場からは笑いが零れる。

 そんなぐだぐだしている5人のもとへ、ギラギラサマーなお面、水着に身を包んだ怪しい来客“サマー仮面”が登場。明らかに異質な存在だが、それを無視し「どこかに行こうか」と話が続く。「夏らしい場所に行こう!」と提案が挙がると、一松は涼しい図書館を提案。しかし日曜日ということで図書館は休館だ。

 次におそ松が「水がたくさんある場所にいこう!」と声を上げる。横ではサマー仮面が、いよいよ自分の思いが伝わったか!とばかりに激しい身振り手振りでアピール。おそ松が「それは…」と言い出したところで、チョロ松がクーラーのリモコンを発見!

 一同はクーラーで部屋を涼しくしよう!と意気揚々とするが、残念ながらリモコンの電池が切れていたことが発覚。そして今度こそおそ松が「海に行こう!」と宣言し、OP着ぐるみショーが終了。OP映像が流れ、イベントが開幕となった。

 OP映像では、第2期1クールOPとともに本日の出演キャスト・キャラクターが次々と紹介されていく。OPが終わると、ファンに盛大な拍手と歓声で迎えられキャスト陣が一斉に登壇。登壇者陣はキャラクターのセリフを読み上げつつ、一言ずつご挨拶。全員が挨拶を終えたところで、キャスト陣は座布団の敷かれた席に移動し、まず初めのトークコーナーへ。

 ここでは、これまでのアニメ放送を振り返って自身の好きなエピソードや制作裏話がトークされた。一松役の福山 潤さんは「2期も全体的にゲストが豪華で、特に“三国志さん”の回で、矢島正明さんがいらしたときはびっくしした(笑)」と語り、おそ松役の櫻井孝宏さんからも「矢島さんがアフレコされている時、僕たちキャストも聞き入ってしまってたよね」とコメント。

 お客さんからの質問に答えるパートでは、制作の様子を聞く質問に対して、トド松役の入野自由さんを筆頭に、ほぼ全キャストが「今回は、台本に“アドリブ”と書かれていることが多くて大変だった(笑)」など、衝撃の制作現場の裏話も話され、会場は大いに盛り上がった。

朗読劇では書き下ろしの小話に笑いが止まらない!

 書き下ろし生朗読劇のコーナー。さまざまなキャラクターの組み合わせで小話が披露された。

■チョロ松×トト子“海”

 断崖絶壁に立ち「女の子にもてたーい」と叫ぶチョロ松。欲望を海にぶちまけたチョロ松は満足して帰ろうとするが、「男の子に持てたーい」と叫ぶトト子の姿が目に入る。もしやと思い、チョロ松が「デートがしたい!」「キスがしたい!」と次々と願望を叫ぶと、トト子も同じように叫ぶ。チョロ松は気持ちが一致したと感極まってトト子に近づいたが、「シコ松だけは無理!」と殴られてしまうのだった。

■おそ松×一松”アイス”

 居間でため息をつく一松。そこに元気よく帰ってきたおそ松が、デカパンからもらったアイスを差し出す。アイスは6本あるが、冷凍庫が壊れてるし二人で食べちゃおう!というおそ松に、一松は最初は抵抗。しかし、流されるままにアイスを食べることに。

 おそ松が最初に選ぶことになるも、なんと6本中4本を選択。一松がなんで6本を二人で分けるのに3つずつじゃないのか、と突っ込むも、斜め上の自分ルールを持つおそ松は逆ギレし、「一松って変なところがあるよね」と2階に行ってしまう。そして帰ってきた十四松に一松が経緯を説明して同意を求めたが、逆に十四松から、二人でアイスを食べようとしていたことを怒られてしまうのだった。

■イヤミ×十四松×トド松“とりひき”

 満月が輝く夜の波止場で、十四松とイヤミが謎の取引。その内容は、ギャグの持ちネタを交換するというものだ。イヤミは定番の持ちネタ“シェー!”を提供するという。十四松は“ファイナルへラッシュ”、「御意!御意御意!」、「黄泉!黄泉黄泉!」を提供するというが、イヤミは取引に応じないという。

 ショックで泣き崩れる十四松が「ボウェ!」を繰り出すと、イヤミはそれが気に入ったといいついに取引が成立。互い持ちネタを交換し、十四松が「シェー!」、イヤミが「ボウェ!」を連発した。

 二人がにこやかに別れようとすると、第2期でボケを連発して、自称ギャグ担当のトド松が登場。「ホタテでケツをゴシゴシ!」を身を張ってアピールした。しかし、二人に相手にされず、トド松の叫びが波止場に響き渡った。

■デカパン×ダヨーン“おっさんのラブ”

 舞台は学校。デカパンが一生懸命作ったお守りをダヨーンにプレゼントしている。二人の逢瀬を邪魔しにやってきたのはおそ松…ではなくセミ松だ。ミンミンと大きな鳴き声でデカパンとダヨーンの邪魔をしている。デカパンの一世一代の告白(!?)は6匹のやかましいセミ松たちによって阻止されてしまったのだった。

■トド松×十四松×一松×カラ松“お金返して”

 十四松のもとに、今日中に百円を返せと言いにきたトド松。明日までの約束を急に早められた十四松は、そんなの無理だという。しかしトド松は、人様から借りたものを返せないなんて一生童貞だよ、と蔑んだ目を向ける。

 焦った十四松が向かったのは一松のもと。なんと十四松は100円を一松に貸していたようで、それを返してもらいトド松に返済するつもりのようだ。急に夜10時までに返してくれと言われた一松は当然焦るが、十四松は先ほどトド松に言われた言葉を一松に告げる。

 一松はカラ松のもとへ走り、今日の夜8時までに100円を返してくれと要求。カラ松も先の二人と同じように急には無理だと言うが、一松も先ほど十四松に言われた言葉を告げて脅す。

 するとカラ松がトド松のもとへ! なんとトド松自身もカラ松にお金を借りていたのだ。今日の16時までに100円を返せというカラ松に、トド松は甘えながら、そんなの無理~と先ほどの自分を棚に上げた発言。トド松に言いくるめられたカラ松は一松のもとへ交渉に、そして一松は十四松のもとへ…と連鎖的に一松は十四松のもとへ、そして十四松はトド松のもとへ期限の延長を交渉に行くが、トド松が怒り、期限が2時間、1時間、30分、5分、1分、今すぐ、5分前(!?)…と、どんどん時間が早まる無限ループに陥り場が混乱したところで終了に。

 締めは、ところ変わってパチンコ中のおそ松とチョロ松。チョロ松が、3カ月前に貸した2千円を返せと言うと、おそ松は「俺が返したくないから返さない」と斜め上の対応を見せるのだった。

■チビ太、ハタ坊、チョロ松“ケンカ”

 チビ太とハタ坊がどちらの背が高いか口論中。チビ太は二人の身長はほとんど一緒だから一緒でいいと言うが、ハタ坊は旗の分も入れたら自分のほうが背が高いと主張。ハタ坊は、旗は自分のアイデンティティだから旗を抜くわけにはいかないという。チビ太が、それなら自分の毛の部分を入れろと言うと、それはだめだと言うハタ坊。ふたりの口論は終わりが見えなくなっていき…ついにチビ太が仲裁をチョロ松に求めたが、チョロ松は「どうでもいい」とバッサリ切った。

■カラ松“サマー仮面 in フェス松”

 「待たせたな!サマー仮面ガールズ!!&ボーイズ!!」と、サマー仮面に扮したカラ松が登場。サマー仮面が場に集った全キャラクターたちに「サマーの暑さにやられてるのか!情けないぞ!」というと、みんなから「ばーかばーか!」となじられてしまう。

 必殺“サマーフラッシュ!”を繰り出すと、ステージがぎらぎらと輝く。するとサマー仮面の力で全員が南の島へ(フェス松衣装)。観客に「ナイスサマー!」「グッドサマー!」「2万サマー!」「パーフェクトサマー」とコール&レスポンス。そしてオチもなくサマー仮面のステージは終了となった。

“ファン感謝DAY in フェス松さん18”は運動会状態!

 キャストが体を張って対決をするゲームコーナーへ。ここでは、おそろいのジャージを着た6つ子のキャスト陣と着ぐるみの6つ子が対決することになる。勝者には現金10万がプレゼント!

 昼の部ではキャストチームVS着ぐるみチームに分かれ、ダンス対決、グルグルバットハグ、長縄飛びなど運動会さながらの種目を全員が体を張って挑戦し場内を沸かせた。

 十四松役の小野大輔さんは、着ぐるみの十四松と対決をした後、肩を組んだり、一緒にステージを駆け回るなど終始楽しそうに動き回り、イベントでしか見れない貴重なシーンに会場からは大きな歓声が上がりる。

 また、おそ松役の櫻井孝宏さんとチョロ松役の神谷浩史さんが、グルグルバットハグ(バットで6回まわって、両者駆け寄ってハグするまでの秒数をきそう競技)に挑戦。櫻井さんが舞台でフラフラと倒れこむ中、神谷さんが櫻井さんを見つけてハグ! 櫻井さんは「全然動けなかった(笑)俺はここにいるよ~浩史~って待ってた(笑)」、神谷さんは「もっと近くに来てると思ってたのだけど、動けてなかったんだね(笑)」と仲の良いチームプレーを披露した。

 また、長縄飛びは恒例(?)の勝ったチームに“2000万ポイント贈呈”の対決となり、着ぐるみチームと6つ子キャストチームが長縄飛びに挑戦!各チーム2回づつ挑戦し、キャストチームが27回も連続で飛び見事勝利を収めた。

新作劇場版が発表!

 昼の部の最後では、『おそ松さん』初となる完全新作劇場版長編作品、劇場版『えいがのおそ松さん』が、2019年春に全国公開することが発表され、嬉しいサプライズに会場の熱気は最高潮に。

 長男、おそ松役を務める櫻井孝宏さんは、「2期ができることになったのも、こうしてお客さんの応援があってこそでした。そして、今度は映画になるということで、またみんなに会えるという約束ができて、本当にうれしいです!これからも応援、よろしくお願いします!」と喜びと意気込みをコメント。

 2019年春に公開が決定した『えいがのおそ松さん』の情報に、鳴りやまない拍手の中、イベントの大トリは『イヤミ音頭』ということで、イヤミ役、鈴村健一さんを中心にキャスト、会場一丸となって盛り上がり、イベントは終了となった。

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DATA
■劇場版『えいがのおそ松さん』
公式サイト:http://osomatsusan.com/eiga/
公式Twitter:@osomatsu_movie

公開日:2019年春全国ロードショー
配給:松竹

STAFF:
原作=『おそ松くん』 赤塚不二夫/「週刊少年サンデー」(1962年~1969年)他で連載
監督=藤田陽一
脚本=松原 秀
キャラクターデザイン=浅野直之
アニメーション制作=studioぴえろ

CAST:
おそ松=櫻井孝宏
カラ松=中村悠一
チョロ松=神谷浩史
一松=福山 潤
十四松=小野大輔
トド松=入野自由
トト子=遠藤 綾
イヤミ=鈴村健一
チビ太=國立 幸
デカパン=上田燿司
ダヨーン=飛田展男
ハタ坊=斎藤桃子
松造=井上和彦
松代=くじら
ほか

©赤塚不二夫/えいがのおそ松さん製作委員会 2019

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