小野大輔&鈴村健一対談『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

2017.02.22 <PASH! PLUS>

舞台は前作から3年後、『さらば』をモチーフとした『2199』の続編が再発進

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会

 前作『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章の劇場上映から約5年。新作『ヤマト』が『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』として、2017年2月25日(土)よりいよいよ劇場上映されます。
 今回PASH! PLUSでは、主人公である古代 進役の小野大輔さんと、その友人で島 大介役の鈴村健一さんの対談インタビューを実施! キャラクターや作品に対する熱い想いを語っていただきました。『ヤマト』ファンの方も、これから『ヤマト』を知る方も必読です!!


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Profile●小野大輔(おの・だいすけ) フリー。主な出演作:『劇場版 黒執事 Book of the Atlantic』セバスチャン・ミカエリス役、『小林さんちのメイドラゴン』ファフニール役 ほか

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Profile●鈴村健一(すずむら・けんいち) インテンション所属。主な出演作:『銀魂』シリーズ 沖田総悟役、『黒子のバスケ LAST GAME』紫原 敦役 ほか

 


「2人の関係性にジーンと来てしまいました」(小野)
「古代と島は“2人で1人のキャラクター”かなって」(鈴村)


――まずは2年ぶりの『ヤマト』始動に対するお気持ちを教えてください。

小野:実は、前作の『宇宙戦艦ヤマト2199』で、旅を終えたという達成感とやりきったという満足感があったんです。なので今回この『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』が始まるに当たっては、率直に言うと「何のために旅をするんだろう…?」とすごく不思議な気分になりました。「今度は何のために戦うんだろう? 何のために船に乗るんだろう?」といった疑問が浮かんできたんです。でも、『ヤマト』がまた始まること自体はとても嬉しかったので、本当に不思議な気持ちでしたね。

鈴村:僕はいよいよきたな…というのが正直なところでした。前作の『2199』が始まったときから、僕の周りの『ヤマト』ファンはすでに「『さらば』(※本作のモチーフとなっている1978年劇場公開の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』)はいつやるんだ?」と言っていたんです。まだ『2199』始まったばっかりですけど!?っていう(笑)。そのときやはり作品の期待値も注目度もすごく高いことを実感しました。なので、やっと周りに「始まります」と言えるなあと、単純に嬉しかったですね。
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――小野さんが演じている古代 進、鈴村さんが演じている島 大介、お互いのキャラクターの魅力について聞かせてください。

小野:島は航海長ですが、実務的な意味でも精神的な意味でも、この人がいないと船が進まない存在です。彼は周りをよく見ていて、その時々で最善の言動をとることができる人なんですね。物事を俯瞰で捕えていますし、船の中での自分の立場も熟考した上でそこにいてくれるんです。だから安心します、島がいてくれると。

鈴村:古代にはものすごく強い正義感がありますよね。自分で決めたことを最後まで貫き通す、行使する、そういう力強さがあって、とてつもないヒーローだなと思います。でもそんな古代に対して島がいることで、バランスが取れているところもあって。古代と島って、2人合わせれば理想の人間だと思うんですよね。古代の打開していく力と、島の上手に調整する力…彼らは言うなれば、『ヤマト』を象徴する“2人で1人のキャラクター”ではないでしょうか。これで島が主人公になると、リアルに寄りすぎちゃって全然違う物語ができると思うんですよ(笑)。古代ってそういう意味では、破天荒ではありますが、あの決断力が今の世の中でもちゃんとヒーローとして映る、主人公然としたいいキャラクターですよね。それから古代は島にとって、やっぱり頼りになる存在、というのが一番大きいと思います。島にはない決断力を持っているのは、本人から見ても憧れている部分だと思いますしね。誰しもそうだと思うのですが、人にはこうしたいっていう自分が理想とするものが必ずあるんですよね。そして生きていれば必ず決断する場面が出てくるわけですけど、なかなかそうした決断ができないのも、また人であって。島もそういう意味ではすごく凡庸で普通の人。だからこそ、波乱万丈でヒロイックな人生を送っている古代みたいな人に対しては大きな憧れを抱いているでしょうし、ああなりたいという羨望もあるんじゃないかなと思っています。

小野:第一章後半の第二話のなかに、島が古代を諭すシーンがあるじゃないですか。前作から3年後の世界ですけど2人の関係性は変わっていないんだと感じられて、「あーやっぱり島と古代だな」って、僕は早くも二話目にしてジーンときてしまいました。まさに親友ですよね。

鈴村:島があそこでああ言えるってことは、相当深い間柄だよね。あの場面を見て、改めて古代と島はすごく素敵な関係だなと思いました。…まあただね、今回大胆に『さらば』がアレンジされる可能性があるとすれば、島が船に乗らないって可能性もゼロではないんでね。

小野:おっ、なるほど…?(笑)

鈴村:なので今のうちに取材で「島、乗ります!」って言っとこうかなと思います(笑)。そうすると制作陣も「鈴村さん乗るって言ったから、島も乗らないとダメです!」ってなるかなって。でもあれで乗らないことになったら相当すごいことが起こると思うけど。たとえば「今日から俺はガミラスだ!」みたいな(笑)。

小野:あっはっは(笑)。乗る、乗る、島も乗りますよ!

鈴村:まあ乗るとは思うんですけど(笑)、どう乗るかに注目していただきたいなと思います! …これで乗らなかったら、この記事を読んで後から笑ってください(笑)。
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「次世代へ『ヤマト』を伝えていきたい」(小野)
「今回も『絶対大丈夫』って確信してます」(鈴村)


――再び『ヤマト』に参加することへのプレッシャーはありましたか?

小野:『2202』が決まったときのプレッシャーは、実はなかったんですよね。歴史を背負わなきゃいけないということが、今回はそこまでプレッシャーにはなっていなくて。むしろ、次の世代に伝えていくために僕らはまた新しい『ヤマト』を表現しなければ、っていう使命感のほうが大きかったです。それこそ『2199』のときは、ずいぶんプレッシャーをかけられましたから…(笑)。

鈴村:そうだね、やっぱりあっちのほうがプレッシャーは感じたな。それに『2199』はさ、世論もあったから。言葉を選ばず言えば、「『ヤマト』のリメイクって、そんなのやって大丈夫…?」って、正直なところ不安感が大きかったんですよ。でも僕は「見てろよ…!!」って思っていて。上映後にそうした評価が一転してひっくり返ったことを、今でもすごく覚えてます。それがあったから、今回も「絶対大丈夫だ」って思ってるんです。

小野:うん、そうですね。むしろ、さっき話したように「何を描くんだろう、どんなふうに描くんだろう」っていうワクワク感が大きいです。純粋に今は、新作アニメに挑むときのような、「面白い『ヤマト』にしていこう」っていう気持ちが強くあります。

鈴村:現場もすごくリラックスしてるよね。これは作品の流れ上そうなのかなとも思います。『2199』のときは、スタジオがまさにヤマトに乗っているという感じですごかったんですよ。地球滅亡をかけて僕らは旅してるってほんとに錯覚するくらい、使命を帯びてるなってムードで。だから今は、無事地球は救われてリラックスできてるんだと思うんですけど。でも逆に、虚無感だったり不安感だったりも感じていますね。この『2202』でもやはり一筋縄ではいかなくて、古代たちは「それでも地球は救われなかった」と急激にリアリティを突きつけられます。こうしたストーリーは今の社会にも通じるものがあって、共感性が高いのではないでしょうか。「ヤマトイズム」がしっかり感じられる、本作の見どころの1つだと思います。

小野:地球が一枚岩じゃなさそうだ、ってところが特に不穏ですよね。しかもガミラスと同盟を結んでるなんて、これまでだったら考えられないですよ! あの旅のことを考えると、なんで!?って思うし。あとね、ガトランティスがめちゃめちゃ強そう。『星巡る方舟』(※2014年公開の前作『2199』サイドストーリー)のときも、大友龍三郎さんがやられていたガトランティスのゴラン・ダガームがものすごく強くて。僕、音響監督の吉田(知弘)さんに「これ勝てそうにないです」って、一瞬弱音を吐いたくらいだったんですよ(笑)。ガトランティスにも確固たる信念があって、「愛」という言葉がキーワードになってくるんですけど、すごく芯があるんですよね。なんだったら今はかえって地球のほうが混乱していて、アンドロメダという新造戦艦が出てきたり、波動砲を使ってしまったりとゴチャゴチャしている。だからこそこれから先どうなるんだ…っていうドキドキやワクワクを感じていて、現場がすごく楽しいです。あと、若手キャスト陣がすごく楽しそうにしているのが印象的ですね。みんな『ヤマト』のことが好きで、「プラモ買いました」とか話していたりして。彼らは新しい『ヤマト』ということで、僕ら以上にプレッシャーを感じていたと思うんです。でもそれを「ヤマト楽しいです」とポジティブに変えてくれているというか。そうやって若い彼らが楽に、しかも役柄っぽくスタジオにいてくれるので、僕らも楽しいです。その一方でベテランの方々は気負うことなくいてくださるし。

鈴村:そうだね。それでいてマイク前に立つとすごいもんな。佐渡酒造役の千葉(繁)さんとか、ほんと平気な顔してすごい芝居するからね。

小野:ほんとに。キャストのバランスも素晴らしいなと、改めて今思ってます。
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