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『ユーリ!!! on ICE』豊永利行&内山昂輝Wユーリ対談!!!

2016.11.16 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

ユリオには、勇利とヴィクトルを引き離さなければ、という思いがある

2人の”ユーリ”を演じている豊永さんと内山さん。和気あいあいとしたムードのなか、お互いの役柄についてなどたっぷりと語っていただきました!

──勇利とユリオは、お互いの存在をどのように捉えているでしょう?

豊永 多分勇利は、ユリオのことはそこまで…。

内山 あまり気にしていないかもしれません。

豊永 うん、何も思ってない感じがしますね。勇利は、ヴィクトルが自分のところに来てくれたことに対しての気持ちや印象のほうが強いはずなので。ユリオのほうが、ヴィクトルを取られたって気分だから、突っかかってグイグイ来てる。勇利としては「そんなこと言われても…」っていう感じですよね。ヴィクトルのこともこっちからお願いしたわけではないし、と思っていると思います。

内山 ユリオとしては、ヴィクトルという、自分にすごく大きなものを与えてくれるはずだった人を奪われてしまった、という意識が強いと思います。それからユリオは、このジュニアからのいい流れのまま大活躍しないと、あるいは選手としてのいい時期を逃してしまうかもしれない、という焦りがある。それに、勝生勇利が花開いてしまったら、驚異的な存在になってしまうんじゃないかと恐れている。そういうこともあって、彼には勇利とヴィクトルを引き離さなければ、という思いがあることを意識して演じています。
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勇利にとってのヴィクトルは豊永さんにとってのジャッキー!?

──勇利とユリオ、2人にとってヴィクトルはどんな存在なんでしょう?

豊永 勇利にとっては、神様みたいな存在なんじゃないですかね。ただただ憧れの人。僕はジャッキー・チェンさんに憧れていたので、多分そういうことなんだろうなと。

内山 なるほど、ジャッキー・チェンがいきなり豊永さんのところに来て、「アクション教えてやるよ」と。

豊永 …みたいなことだと思うんですよ。「えー! ダメダメ、俺の部屋ジャッキーのポスターいっぱい貼ってある〜!!」っていう。言ってみれば。

内山 ちょっと違うかな(笑)。

豊永 多分違うかもしれない(笑)。俺、別にアクションやってたわけじゃないし!

内山 ある程度のアクションスターじゃないと(笑)。

豊永 そうだよね。ちょっと僕は勇利くんのレベルまで達してませんけど(笑)。まあでも似たような感覚なんだろうと思っていて。多分最初は勇利くんも舞い上がっていたと思うんですけど、話が進むほど、ヴィクトルが選手生命を投げ打ってまでコーチになることで、勇利を見る周りの目が変わってくることを、彼は心配し出すんじゃないかな。だから、ただの憧れの人っていうだけじゃもうダメなんだ、と考えるのではないかなと思います。

──好きなキャラを教えてください。

豊永 俺はもう間違いなくポポーヴィッチ! いや〜、彼の真髄にはね、ぜひ期待してほしい!(笑)

内山 愛されキャラになるんでしょうね。羽多野(渉)さんもいいですよね。

豊永 そうそう! 彼、とても不憫なんですよ。それがはたから見てて面白い! これは別にディスるわけでもなんでもなく、真剣に悲しんでいる人や驚いている人、ビビっている人って、関係ない人から見ると、単純にちょっと面白いことがあるじゃないですか。

内山 視点の違いで、喜劇にも悲劇にもなるというやつですね。

豊永 その感じを彼は見事に体現してくれているんです。彼の気持ちもよく分かるし、だからとにかく面白い。

内山 僕はけっこう南 健次郎が好き。彼は勇利に憧れているじゃないですか? それで昔の自分を恥じる勇利に活を入れる。その感じがとてもいいなと思いましたね。

豊永 勇利は南くんにとってのヴィクトルみたいな存在だったんでしょうね。
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──印象的なシーンはどこでしょう?

内山 僕は第1話の、勇利のこれまでの人生の回想が好きですね。あの短い時間のなかでいくつかの時代を描いているところがすごくよくて。とても印象的だし、かなり好きです。

豊永 僕は第2話で、勇利がテンパって部屋のポスターを隠したりしたあとに、布団の中で「ヴィクトルがいて、しすぎてドキドキしてるんだ」と気づく瞬間とかが、すごく勇利らしいなと感じます。あとは、真利姉ちゃんの妄想に出てくるタカオって誰やねん!とか(笑)。一瞬しか出てこないけど、タカオすごい気になる。あとは「温泉 on ICE」前日の夜中に、ミナコ先生に教えてほしいことがあるって振付を試行錯誤するところとか、第4話の海辺でヴィクトルと並んで話すところとかも、勇利らしくて印象的です。

内山 矢島(晶子)さんが演じられているスケオタ3姉妹が面白いです。あれは絵で動いていてもいいですよね。

豊永 あの3姉妹は面白い。まず「1人目を録ります」って録って、次2人目、3人目と、矢島さんは3回録るんですよ。たまに絵が線画だったり絵コンテのままだったりすると、もう清水音響監督もどれが誰だか分からないという(笑)。でも「3人とも同じでいいです」とディレクションされても、矢島さんのなかではちゃんと3人が違うようで、芝居をちょっとずつ変えていることに毎回感動しています。
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Text=鈴木 杏(ヴァーンフリート)

©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE製作委員会

 

インタビュー全文は、発売中のPASH!12月号で!

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