90年代のアニメは凄かった!『KAIKANフレーズ』1999年4月スタート

2017.06.25 <PASH! PLUS>

新條まゆ原作。作品内のバンドが実際にデビュー!2.5次元時代を先取りしたアニメ。

連載第38回『KAIKANフレーズ』

1999年4月スタート
『KAIKANフレーズ』

KAIKANフレーズ ― オリジナル・サウンドトラック

※Amazonより

 新條まゆさん原作のコミックスのアニメ化です。原作では、国語が得意な女子高生・雪村愛音(声/榎本温子)がロックバンド・Λucifer(リュシフェル)のボーカリスト・ボーカリスト・大河内咲也(声/松風雅也)と偶然出会い、バンドの作詞を担当することになるところから物語は始まりますが、アニメではバンド結成までの前日譚から描かれています。放送当初、テレビ東京毎週火曜日夜7時という放送枠だったせいか、原作で描かれていた少女漫画としては激しめだった性的な描写は、アニメではあまり描かれませんでした。

 メンバー同士のいざこざで前のバンドを脱退したサン太(声/櫻井孝宏)と雪(声/三木眞一郎)。新たなバンド結成のために奔走していた二人でしたが、あるライブハウスで圧倒的な演奏力を持っているTOWA(声/千葉進歩)を誘います。TOWAはルックスばかりに注目されるバンドの現状に不満を憶えていました。次に雪の女友達が薦めた咲也がホテルのバーで歌うのを聴き、その圧倒的な歌唱力に惚れ込み、セッションに誘います。その頃、高校でバンド活動をしてる敦郎(声/鈴村健一)は、受験に意識が移っていくメンバーに違和感を感じていました。そんな5人がライブハウス・クレイドルに集結。セッションすることになります。そこで意気投合し、新バンド結成を決意しますが、ボーカルの咲也だけは…。

 本作の主人公と言えるバンド「Λucifer」ですが、劇中のバンドが実際のバンドとしてデビューし活動していました。アニメから実在のバンドとして飛び出すという趣向は、昨今流行している2.5次元的な施策を早くも実現していたことになります。OP&EDに登場する実写の男性が、その「Λucifer」のボーカル・MAKOTOでした。劇中歌も彼が歌っていました。1クール目のOP曲こそ大人気バンドGLAYの『サバイバル』でしたが、2クール目の『堕天使BLUE』、3クール目の『Cの微熱』、4クール目の『TOKYO幻想(イリュージョン)』は、そのΛuciferが担当。本作の後半には、ライバルのバンドとしてe.mu(エミュー)というバンドが登場するのですが、こちらは、Λuciferとは逆に、実際にデビューしていたバンドがアニメ(原作マンガを含む)に登場するという趣向でした。

 ちなみに、その実在のバンド・Λuciferですが、ロックバンドとしての人気が高まり、アニメ終了後も活動を続け、武道館ライブを行うなど精力的に活動していました。2003年にいったん解散しますが、2010年の再結成をきっかけに、断続的に活動しています。Λuciferはタイの前国王の三女チュラポーンが熱狂的なファンだったこともあり、現地タイで国賓級扱いのアーティストになっており、その人気ぶりはマイケル・ジャクソン以来だったそうです。

 
1999年4月スタートのアニメにはこんな作品もありました。
『To Heart』
『ベターマン』
『ゴクドーくん漫遊記』
『神八剣伝』
『パワーストーン』
『ムーぽん』
『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』
『アークザラッド』
『ハコいりせがれ』
『イソップワールド』
『十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密-』
『スージーちゃんとマービー』
『エデンズボゥイ』
『カードキャプターさくら(第2期』
『D4プリンセス』
『南海奇皇 -ネオランガ-(第2期)』
『星方天使エンジェルリンクス』
『天使になるもんっ!』
『デュアル!ぱられルンルン物語』
『A.D.POLICE』
『コレクター・ユイ(第1期)』
『∀ガンダム』
『モンスターファーム〜円盤石の秘密〜』
『ぶぶチャチャ』
『魔装機神サイバスター』(5月スタート)
『日本一の男の魂2』(5月スタート)
『SURF SIDE HIGH-SCHOOL』(5月スタート)

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