90年代のアニメは凄かった!『はれときどきぶた』1997年7月スタート

2017.05.07 <PASH! PLUS>

ワタナベシンイチ初監督作品!

連載第31回『はれときどきぶた』

1997年7月スタート
『はれときどきぶた』

TVアニメーション はれときどきぶた DVD BOX
※Amazonより

 後に『おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ 』(2006年)や『ヤマトナデシコ七変化 』(2006年-2007年)の監督を務めることになる、ワタナベシンイチさんの監督デビュー作です。原作は矢玉四郎さん。1980年に出版された同名の児童文学作品です。「はれぶたシリーズ」として、2013年まで発行されています。

 主人公は小学校3年生の畠山則安(声/南央美)。ある日、彼が日記に書いた恥ずかし話を母親たちに読まれショックを受けます。「それならウソを書いてやる」と、「明日の天気ははれ、ときどきぶた…」と日記に書きます。すると次の日、空一面ぶたの海になり、本当に豚が振ってきて…。驚いた則安は慌てて日記に書いたぶたを消しますが、1匹だけ子ぶたのはれぶた(声/かないみか)が残ってしまい…。

 このアニメでは、原作の荒唐無稽な要素をベースにしながらも、その内容を大きく変えて、ハイテンション&シュールな演出となっています。監督がモデルのナベシン(声/ 結城比呂)、武蔵小金井くん(声/塩屋翼)、矢玉アナ(声/渡辺美佐)といったオリジナルキャラクターも多数登場していました。このハイテンションな作風でワタナベ監督の評判が急上昇。後に「ナベシンワールド」と呼ばれるようになります。

 製作がアニプレックスの前身SPEビジュアルワークスだったこともあり、豪華ミュージシャンがOP&EDを担当。

1話〜17話 OP『強気なふたり』 歌/吉村由美(PUFFY)
  〃   ED『ただいま』 歌/大貫亜美(PUFFY)
18話〜36話 OP『カレって時々ブタ』 歌/TSUNAMI
  〃    ED『ヒコーキ雲』 歌/フラワーカンパニーズ
37話〜60話 OP『BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい〜』 歌/ゴスペラーズ
  〃    ED『あッ豚だ! 〜一日ゆかいにいきるうた〜 』 歌/デリシャス・ビッグ

 特に、ゴスペラーズが歌った『BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい〜』は作詞/阿久悠、作曲/筒美京平と超ヒットメーカーが参加していました。

 ちなみに、実はこのTVアニメからさかのぼること9年。1988年に同名のアニメ映画が公開されています(製作は学習研究社とオープロダクション)。キャストもTVアニメ版とはちがっていて、主人公の畠山則安は、浪川大輔さんが演じていたそうです。現在、入手困難になっているようですが、約30年前に浪川さんが演じている少年役、ぜひ一度聴いてみたいですね。

1997年7月スタートのアニメにはこんな作品もありました。
『みすて♡ないでデイジー』
『忍ペンまん丸』
『あずみマンマ・ミーア』
『TVで発見!!たまごっち』
『烈火の炎』
『夢のクレヨン王国』(9月スタート)
『音楽ファンタジー・ゆめ(第3期)』(9月スタート)
『マスターモスキートン’99』(9月スタート)