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声優×ヴィジュアル系バンドがコラボした異色プロジェクト!『FlyME project』4つの注目ポイント

2018.05.02 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2015年1月に始動した『FlyME project(フライミープロジェクト』は、豪華男性声優陣とヴィジュアル系とがコラボレーションし、DRINK ME(ドリンクミー)、MEDICODE(メディコード)という2つのバンドの声優・作曲者として活動するプロジェクトです。

 声優×ヴィジュアル系バンドというこれまでにありそうでなかった異色のプロジェクト。本記事では、『FlyME project』が一体どんなプロジェクトなのかを“4つの注目ポイント”に絞って解説していきます!

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本格的過ぎるバンド設定に注目!

 FlyME projectには、キャッチーな楽曲&ヴィジュアルのDRINK ME(ドリンクミー)、ダークなサウンドとヴィジュアルのMEDICODE(メディコード)というヴィジュアル・音楽性ともに異なるバンドが登場。両バンドは同じ事務所に所属しており、事務所はお互いを競い合わせるために同時期にCDリリースを決行することになります。

・DRINK ME(ドリンクミー)

 Vo.嵐太朗(らんたろう)、Gt.渦潮(うずしお)、Ba.夕凪(ゆうなぎ)、Dr.電(でん)による“オサレ系”ヴィジュアル系バンド。渦潮を中心に結成。ポップでキャッチーな楽曲を得意としています。嵐太朗のエネルギッシュ&パワフルな歌声は、鬱屈とした気持ちを晴らしてくれるエネルギーが感じられます。また、楽曲だけでなく派手なヴィジュアルも印象的で、ビビッドなカラーが映えるバンドです。

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・MEDICODE(メディコード)

 Vo.翳(くもり)、Gt.蝉丸(せみまる)、Ba.蜂谷(はちや)、DJ.テントによる“コテオサ系”ヴィジュアル系バンド。蝉丸を中心に結成。心の葛藤や痛みをダークなサウンドで描いているバンドです。DRINK MEとは対照的に黒を基調としたヴィジュアルは、“簡単には触れさせない”とでも言わんばかりの冷たさを醸し出しています。

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 ストーリー設定のリアリティーもさることながら、バンド設定も「本当にこんなバンドいそう」と思えるリアルさが本作の魅力でもあります。そして、対照的な2組のバンドが時にすれ違い、時に音を重ねる様には思わず胸が熱くなります……!

キャラクター同士の関係性に注目!

 同時期にデビューしたDRINK MEとMEDICODE。実はDRINK MEの嵐太朗以外のメンバーは、MEDICODEの翳をヴォーカルに据え活動していました。しかし翳は脱退し、新たにMEDICODEを結成。渦潮、夕凪、電は新たに嵐太朗を迎えDRINK MEを結成したというバックボーンがあるのです。

 同時期にCDデビューというだけでもその関係性を意識してしまいますが、元メンバー同士が同事務所に属しているというのも注目ポイントの1つ。ヴィジュアル系の世界では、元メンバー同士が別バンドを結成し、対バンで再会するということも珍しくありませんが、“どうして翳が脱退したのか”、“なぜ同じ事務所に所属しているのか”といった経緯が気になります……。

 新しくヴォーカルを迎えたDRINK ME、ヴォーカルを中心にメンバーが集ったMEDICODE。楽曲やヴィジュアルだけでなく、始まりの時点から対照的な2組のバンドがどのように活動し、どのような楽曲を届けてくれるかが今後の注目ポイントです。

 ちなみに、両バンドともにメンバー同士が家族のように仲が良いのだとか。これまでにリリースされた楽曲にはメンバー同士の姿が描かれたエピソードも収録されています。

豪華声優陣が“ヴィジュアル系”に染まる姿に注目!

 FlyME projectは、豪華声優陣が起用されているのも注目ポイント! Vo.嵐太朗役は山下大輝さん、Gt.渦潮役は増田俊樹さん、Ba.夕凪役は細谷佳正さん、Dr.電役は梶 裕貴さん。そして、“MEDICODE”は、Vo.翳役に斉藤壮馬さん、Gt.蝉丸役に梅原裕一郎さん、Ba.蜂谷役に江口拓也さん、DJ.テント役に山谷祥生さんが起用されています。

 このなかでも注目したいのはVo.嵐太朗役の山下大輝さん&Vo.翳役の斉藤壮馬さん。ヴィジュアル系バンドのヴォーカルという役柄であることから、これまでにリリースされた楽曲ではお2人がシャウトやむせび泣くような歌声を披露しています。キャラクターソングとは異なるヴィジュアル系らしい歌声は必聴です!

楽曲制作を現役のヴィジュアル系バンドが手掛けていることに注目!

 FlyME projectは男性声優×ヴィジュアル系バンドのコラボプロジェクト。これまで両バンドの楽曲は、現役のヴィジュアル系バンドが手掛けています。

 DRINK MEの第1弾シングル『わくドキ☆ワンダーランド』、『メロンソーダ急上昇↑↑↑』は、摩天楼オペラのキーボード・彩雨(あやめ)さんが作曲を担当。DRINK MEのポップでカラフルな世界観を構築しました。そんなイメージをガラリと変える第2弾シングル『The New World』、『EAT EAT EAT』を手掛けたのはA9(エーナイン)のギタリスト・ヒロトさんです。

 摩天楼オペラはTVアニメ『オレん家のフロ事情』、A9は『遊戯王5D’s』の主題歌を手掛けていたことでご存知の方も多いのでは? 摩天楼オペラはシンフォニックかつ重厚なロックサウンド×デジタルサウンドを得意としたバンドであり、A9はDRINK MEのオサレな雰囲気とマッチする楽曲から重厚なロックサウンドまでを手掛けるバンドです。

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 対して、MEDICODEの第1弾シングル『CARMA』はLM.Cのギタリスト・Aiji(アイジ)さん、『HOLLOW』はNIGHTMAREのギタリスト・咲人(さきと)さんが担当。第2弾シングル『GABBY』、『ROSA』はDIAURA(ディオーラ)のギタリスト・佳衣(けい)さんが担当しています。

 LM.CはTVアニメ『家庭教師ヒットマンREBORN!』、NIGHTMAREはTVアニメ『DEATH NOTE』や『魔人探偵脳噛ネウロ』の主題歌を手掛けていることでご存知の方も多いのではないでしょうか? DIAURAはTVアニメのタイアップはこれまでにないものの、壮大な世界観を描く楽曲はアニメーションとの親和性は高い……と筆者は思っています!

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 現役のヴィジュアル系バンドが作曲した楽曲が、“ヴィジュアル系らしくない”訳ありません。ヴィジュアル系ならではの骨太なドラムス&ベース、高らかに響くギターソロ……ここにヴォーカルの歌声が重なることで本格的なヴィジュアル系サウンドを実現しています。とはいえ、ヴィジュアル系にこれまで触れたことがないという方にとっては聴きやすい展開の楽曲ばかりなので、これを機に楽曲を聴いてみては? 公式サイトでは、“Discography”にて両バンドの楽曲視聴が可能です。

FlyME projectの今後に注目!

 『FlyME project』は、まだまだま始動したばかりのプロジェクト。今後、どのような活動を行っていくのかこれからも注目していきたいと思います!

公式サイト:http://flymepro.com/
公式Twitter:@FlyMEproject
グッズ通販サイト:http://x-po.jp/

©EXIT TUNES/Xarts

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