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BLドラマCD『蟷螂の檻 1』山下誠一郎、平川大輔、水島大宙、榎木淳弥オフィシャルインタビューが到着

2018.11.29 <PASH! PLUS>

 BLドラマCD『蟷螂の檻 1』 より、山下誠一郎さん、平川大輔さん、水島大宙さん、榎木淳弥さんのオフィシャルインタビューが到着した。

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 使用人・典彦×御曹司・育郎の下克上主従が織り成す、執着と依存の官能時代ロマン『蟷螂の檻』(とうろうのおり)が遂にドラマCD化。収録を終えたばかりのメインキャスト陣へのインタビューをご紹介しよう。

ストーリー

 この男の餌食にされて

 孤独な御曹司に植え付けられた快楽

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 地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎(いくろう)は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈にふるまう育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦(のりひこ)。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て――!?

キャストインタビュー

――ストーリーとキャラクターのご感想をお願いいたします。

山下誠一郎さん(當間育郎役/以下、山下):原作と台本を読ませていただいて、昭和の時代感と、隔絶された村社会というか、ある種閉ざされた狭い世界でのお話というのが一番この作品の個性や肝だなと思いました。今を生きる自分たちからすると、昭和の時代の価値観ってありえないと感じるようなこともあります。認識を変えてみれば救いがあるかもしれないのに、時代の流れのせいか、そういうところに行き着かないもどかしさも感じて。本当にあった時代なのにその時代を知らないからこそ、ちょっと怪奇というか不思議にも見えるので怖いもの見たさで箱を開けるような感覚で台本を読ませていただきました。

 原作を読んだのですが、セリフの言い回しが時代を象徴していて、そういうところは新鮮でロマンを感じてしまいました。自分が今普通にやっていることをそのままやってはこの世界の人間になれないんじゃないかなと思ったので、育郎がその時代を必死に生きようとしているというところをすごく考えて演りました。育郎としては飲まれまい、負けまい、餌になるまいと思っているんですが、知らず知らずのうちに一番近くにいて信頼している人に腹を食い破られている。そういう危うさとエロティシズムが言語化できなくて「あ゛あ゛あ゛ー」っていう感じなんです(笑)。そこがこの作品の魅力なんだなと思ったので、聴いている皆さんがCDを聴いたときに「あ゛あ゛あ゛ー」ってなってもらえれば一番いいなと思います。

平川大輔さん(深山典彦役/以下、平川):うまい言葉が見つからないんですけど、ストーリーが重たいというのとも違うし重苦しいというのもちょっと違うし、ドロドロ……も違うような。なんとも言葉では表現しにくい作品というのが第一印象でした。全体的に漂うダークな感じが聴いている方に迫ってくるような世界観ではないかと思います。原作を読ませていただいているときにも思ったんですけれど、何かがヒタヒタと近寄ってくるというんでしょうか、そういう感じがあって。気が付くと自分のすぐ真後ろとか耳元にいてザワッとしそうな、そんな雰囲気を感じる作品だったので、それが出せたらいいなと思いつつ今回臨ませていただいたつもりです。

 キャラクターに関しては、原作の最新刊の帯に“サイコパス攻め”と書かれていたんですけれども(笑)。現場でそれを見て「おおっ!?」と驚きました(笑)。典彦は原作に描かれている表情をそのまま信じてはいけないし、セリフで書かれている文言をその通りの気持ちで言っていいわけでもなく……という、とっても難しいキャラクターですね。育郎に対して本当はどういう風に思っているのか、この先どうしたいのかというのを、この段階ではまだ全部は見せていないし出していないでしょうから。「なんだか分からないけど不気味ね」という部分がところどころに出せたらいいなと思いながらやらせていただいたつもりです。今回は自分が今までやらせていただいた役のなかでも、思った以上に低い音を使わせていただいています。その音で感情があるようなないような、という演技で喋るとどういう風に皆さんのお耳に届くのか、楽しみでもありちょっとドキドキでもあります。

水島大宙さん(當間蘭蔵役/以下、水島):まだ情報化社会でもなく、女性があまり社会進出していない時代の地方のお話で、小さな世界で生きています。その中でサスペンス的な要素があって、人それぞれの心の闇や欲が表に出たり隠れたり。原作の読者やCDを聴いてくださる方には分かるかもしれないですけど、作中の当人たちにはお互い分からない、心に秘めているものがあるんです。それぞれ強い欲があるけれど、その欲も傷ついてできたものもあるし、ただ単によこしまだからというものもある。結局人間は自分の気持ちに従って生きていくんだなっていうのを垣間見たり、そのせいでうまくいかないことが生じたりもします。一家の主が絶対の権力を持っていたり、今の時代にはない座敷牢だとか、そういうシチュエーションの中でのお話なので、もしかしたら今の若い子たちにとっては、もはや時代劇と同じくらい文化的に遠い時代の話に感じるんじゃないかなと思います。キャラクターを演じる側としてはその時代をちゃんと反映できるようなものを作り上げたいなと思うんです。今の時代風ではなくセピア色のような世界観の中でのお芝居というのがちゃんと表れているといいなと思います。

 ただ、蘭蔵くんはいろいろあったせいで言葉を満足に話すことが出来ず、とにかくすごく難しい、デリケートな役どころでした。本人はすごく素直に感情を出しているんですけれど、聴いている人にとって蘭蔵くんに対しての謎が多く残ってほしいなと思ったので、分かりやすい感情を出さないようにしています。そういうところのバランスがちゃんと作品に溶け込んでいたらいいなと思いながら演じさせていただきました。

榎木淳弥さん(西浦健一役/以下、榎木):今回演じさせていただいた西浦は、混血な上に望まれて生まれてきた子供ではなかったという境遇で、家族からも生まれ育った村の人々からも疎外されて生きてきた人物です。音響監督さんからのディレクションでも、村人たちに対しての接し方を怯えているというか自信がないというか、あんまり心が開けてない感じで演じてほしいとのお話だったので、なるべくその部分を意識して演じさせていただきました。

 昭和の古い時代、さらに閉鎖的な雰囲気が漂う物語で、テンションを上げる……ということはほとんどなく、ずっとローで走っている感じで演じています。こういうドロドロした雰囲気が好きな人にはたまらない作品になっていると思います。西浦としては、この続きでいろいろと大変なことになるので、そのあたりも演じられるよう、是非皆さんにこのCDを聞いていただきたいと思います。

――収録のご感想をお願いいたします。

山下:僕個人としてはキャストの人数が多いほど座組も一体感を増すと思うんです。自分だけじゃなくいろんな役の人が喋っていく中で、声を聞いてより世界に入り込めたというか、説得力が自分の中に増してきたなと思います。結構重たいシーンやセリフも多いので、そのたびに自分で「あ、今しかめっ面だ」と思いながらやっていました。作品の重さがいい意味で育郎のフラストレーションに変換できたので助かったなと。そして現場が押し黙っていく中で差入れの甘いお菓子に救われました。非常に。あと水島さんの濃いジョークとか平川さんいじりに大変救われました(笑)。緩むときは緩んで締めるときは締めるというのができて、居心地よく最後までやれたなと思うのでホッとしました。

平川:キャラクター数が多い作品なので演者さんもたくさんいらっしゃいましたね。最初は楽しくスタートしたんですけれども、収録が始まったらみるみる皆さん押し黙っていくという感じになりました。ただそんな中、大宙が場を盛り上げてくれたり、僕をいじめたり(笑)。いろいろしてくれて僕的には自分の中でモチベーションを保ちながらやれたので大宙くんに感謝してます。

水島:僕がすごく現場を盛り上げたみたいになっているんですが(笑)。緊張感のある作品のときは現場全体が緊張していることもあるんですが、僕はわりとそうでもなくて。そもそも蘭蔵としてたくさんおしゃべりできるわけでもなかったので、録音されてないときにしゃべってましたね(笑)。平川さんと久しぶりに現場が一緒だったので、たくさんいじりました(笑)。平川さんって誰も触れないだけで、僕の中ではいじり要素がたくさんあるんですよ。それで平川さんと僕が会話をしてるのが皆に聞こえて、「和やかになってくれたらいいなー」なんて。常に心がけていたというわけではないですけれど、無用な緊張はほぐしたほうがいいし、そういうのを先輩主導でできればいいなという考えもありました。現場としてはすごく収録しやすかったなと思います。

 ただ自分の収録の番になるとなかなか難しくて。蘭蔵は伝えたい気持ちやリアクションはあるんですけど会話としては成り立たなくて、自分が見て感じたままの行動をするんです。お芝居の組み立て方を考えたときに「ひとつの音を出すことで何かを伝えようとしている」というところを大事にしたくて、何度も音響監督さんに細かく聞いてしまいました。原作の世界観やキャラクターのバランスをなるべく損なわないようにと心がけていたので。だから心根は一緒なんですよ、マイク前に立っているときもそうじゃないときも純粋無垢でいたんです(笑)。純粋にただ平川さんをいじってただけなんです。平川さんは首を捻ってらっしゃいますけど(笑)。

榎木:最初現場に入ったときは、皆さん和やかに会話していたんですけど、ストーリーが進むにつれて口数が減っていって(笑)。内容に比例して現場の空気感も変わってきたというのが面白かったですね。あとは基本的にドラマCDって自分のセリフと相手のセリフが被らないように収録することが多いんです。今回は被ってもいいということで、自然な流れで会話できて、よりやりやすいはずなんですが、普段被らないようにしようとしているので逆にそれが難しくなってしまって。慣れって怖いなということに改めて気付かされる収録でした。

――ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。

山下:まだ1巻ということで、育郎的には消化不良というか果たして救いはあるのか、誰にも救いがないのか。そのバランスがうまく取れてるなと思いました。原作を読んでいたファンの方が思っていた世界にどれだけ近づけたかが気になりますが、多分納得のいくものになっていると思います。ぜひいろんな人に、気軽に薦めるにはちょっと覚悟がいる深い作品なんですが(笑)。最後まで聴いていただいて自分の思ったこと、感想を大事にしていただきたいです。原作は2巻、3巻と続いているので、ぜひそちらも楽しみにしつつ、1巻のCDを聞いて続きのお話は声を想像して読んでいただければなと思います。

 現場で2巻、3巻を読ませていただいたんですが、やるとするならば覚悟がいるなと……。ちょっと怖いんですよね、3巻は特に(笑)。経験したことのないものが来るというか、現場に胃薬がほしいなあという感じです。でもそのときに今よりももっとこの世界観と育郎を表現できるように頑張ろうという気持ちにもなりました。ちょっとしたライフワークになればいいなと思ってこれからも頑張りますので、まずは第1巻よろしくお願い致します。

平川:原作をお持ちで既に読んでいらっしゃる方、まだこれから原作を読まれる方もいらっしゃると思うんですけれども、ぜひドラマCDを聴く前に原作を読んでいただきたいです。そして原作の作品世界をまず本を開いて感じていただいた後にドラマCDだけで聴いていただければと。ご自身の中で同じだなと思う場所、ちょっと違うなと思う場所などいろいろあると思いますが、一度ドラマCDの世界に浸ってみてください。そのあと今度は原作を読みながらドラマCDを聴いていただくと、またそれぞれで違った印象や発見があると思います。それぐらい一筋縄ではいかない、奥の深い作品になっていると思いますので、ぜひ何度も聴いたり読んだりして、何重もの楽しみ方をしていただければと思います。全てがここから始まり、今後に繋がっていく第1巻、よろしくお願いします。

水島:この作品はミステリー官能小説の音声化みたいな重たい空気がある作品なので、そういうのがたまらない方にはぜひオススメしたいですね。今回が1巻ということなんですけれど、一言で表すと『救われない感』ですかね。どんどんどんどん追い詰められて堕ちていく人たちを見るのがたまらないという方にぜひ聴いていただきたいと思いますし、そういうのに触れたことがない人にもこういうものなんだよって聴いていただくのにもいい作品だと思います。今後の作品の展開をたのしみにしつつ、まずは1巻をじっくり聴いていただけたらと思います。よろしくお願いします。

榎木:西浦は次の巻ですごいことになっています。僕はそこをぜひともやってみたいし聴いてほしいので、ぜひ1巻を買っていただいて気に入ったらいろんな人に広めていただいて、続編を作れるように応援していただけると嬉しいです。まずは1巻をじっくり聴いてください。よろしくお願いします。

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音声CM公開中!

■BLCDコレクション 蟷螂の檻1
発売日:2019年1月25日発売予定べ 価格:3,240円(税込)
発売元・販売元:株式会社ムービック
品番:MOBL- 1034
JANコード:4549743169729

CAST:
當間育郎=山下誠一郎
深山典彦=平川大輔
當間蘭蔵=水島大宙
西浦健一=榎木淳弥
ほか

原作:彩景でりこ(祥伝社 on BLUE comics刊行)

◆アニメイト特典:おしゃべりCD(出演:山下誠一郎&平川大輔)

©彩景でりこ/祥伝社 on BLUE comics

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