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『十二大戦』EDテーマ『化身の獣』を歌うDo As Infinityにインタビュー!

2017.12.06 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 2017年10月より放送中のテレビアニメ『十二大戦』のEDテーマを担当するDo As Infinityにインタビューを実施!

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 12月6日にリリースされる『化身の獣』の制作秘話やテレビアニメ『十二大戦』への印象、そしてアニメへの熱い思いを語っていただきました。『化身の獣』のスリリングな雰囲気とはまた違う、ナチュラルな伴 都美子さんとユニークな大渡 亮さんとのギャップもお楽しみください♪

 記事の最後では、抽選で1名様に伴さんと大渡さんの寄せ書きサイン色紙のプレゼントフォームがあります!

『化身の獣』にまつわるお話はもちろん、大渡さんのアニメトークもさく裂!

――Do As Infinityの新曲『化身の獣』が2017年10月放送のテレビアニメ『十二大戦』のEDテーマに決定したときはどんな思いでしたか?

ヴォーカル・伴 都美子さん(以下、伴):アニメは日本の誇るべきカルチャーですし、アニメを楽しむ人たちにも私たちの楽曲を聴いてもらえるきっかけになったのはとても良かったなと思いました。

――『化身の獣』はサウンドプロデュースを澤野弘之さんが担当しています。Do As Infinityとのコラボレーションは今回で3度目となりますが、制作の際はどういったやりとりをされたのでしょうか?

ギター&ヴォーカル・大渡 亮さん(以下、大渡):これまでリリースした2作と今回の『化身の獣』の先にアルバムリリースを見据えていたので、アルバムにとって必要な楽曲制作をお願いしていました。具体的な曲のテンポや必要な曲数などを相談したなかで、アルバムの中でも攻撃的な楽曲となる『化身の獣』が生まれました。

 『化身の獣』のサウンドに関しては、『十二大戦』の作中で“戦い”や“殺し合い”が起きるということで、ダークかつ激しいロックチューンが合うと思い、ラウドになりすぎてもよいくらいの意識で作りました。こうした曲調の楽曲は、今後出す予定のアルバムにおいても欠かせない楽曲になっています。

――アニメで白熱した戦いからの流れでEDに入る時、緊張感が途切れないようなスリリングな楽曲だと思いました!

大渡:ありがとうございます。『化身の獣』を通して、最後まで作品のスリルを演出できていれば幸いです。

――作詞は伴さんが手掛けていますが、歌詞についてはどんなことを意識されましたか?

伴:自分の中で渦巻いていた、あまり美しくないような気持ちでもこの曲なら似合うんじゃないかなと思って。自分のなかにあるドロっとした感情を出せた歌詞だと思います。歌詞で「邪気足掻き(じゃきあがき)」という普段は聞かないような言葉も登場するのですが、よく聞く「悪足掻き」よりも禍々しい印象を伝えられると思うんです。そういった重さは意識しましたね。

――『化身の獣』は、歌詞は痛みや苦しみのような重さがありながらも、メロディは駆け抜けるような清々しさもあり、相乗効果でダイレクトに心に伝わってきます。

伴:澤野さんとのやり取りのなかでも、言葉の玉数の指示があったので、打ち抜くような感じはあるかもしれないですね。

――今回の楽曲のなかでギタリスト的な聴きどころは?

大渡:やはり原作の持つダークな質感を持ちつつも、激しさを持つロックチューンになっているとこですかね。ギタリスト的な聴きどころとしてはリードギターですね。リードの部分はアニメ版では流れませんが、CDでぜひ聴いていただきたいです。また違った刺激になると思います。

――Do As Infinityは今回の『化身の獣』以外でも、『犬夜叉』や『戦国BASARA』、『FAIRY TAIL』などのアニメ作品のタイアップを行っていますが、アニメの楽曲を制作する上で普段制作する楽曲との違いやこだわりはありますか?

大渡:今までタイアップをさせていただいた作品の多くは、曲ができてから「アニメのタイアップはどうですか?」というお話をいただくことが多かったのですが、近年はストーリーを先に見せていただいてから制作できることも多いので、今後もそういったお話をいただけるのであれば、原作のストーリーの雰囲気やキーワードを継承したものを提案したいですね。

 アニメと楽曲が切り離せないような関係になることは、作品にとっても僕たちとしても良いことだと思うんです。ただ雰囲気があうから選んでいただくよりも、一緒に作り上げていきたいです。なので、今回のお話をいただいたときはとっても嬉しかったですし、作品に合う良いものができたと思っています!

――『十二大戦』という作品を見たときの印象はどんなものでしたか?

伴:『十二大戦』の小説を読んだのですが、聞いたことがない言葉がたくさん出てくるので、作詞をする人間としては刺激を受け、勉強になりましたね。

 あと、キャラクターたちがもつ、願いを叶えるためには手段を選ばないという“えげつなさ”には、現実でも“願いを叶えられる”という状況になれば人間誰でもそうなるかなと思いましたし、自分だったらどうだろうという気持ちで全員を見ていました。

 “十二支”に例えて戦うストーリーも面白いですよね。それになぞらえて『化身の獣』のMVでは、十二支には出てこないネコに化ける設定で撮影しました。

――大渡さんは『十二大戦」という作品への印象はいかがでしょうか?

大渡:アニメを拝見しましたが、思っていたよりもダークな世界観で、「これ子供見れるの……?」なんて思いました。でも大人向けの作品だと伺ってからは、こういう作品を求めている人が多いのだなとわかりましたし、戦闘シーンの凄さにとにかく驚きました。

 そして、登場キャラクターが多いことで、必ず視聴者の皆さんそれぞれの好みに合うキャラクターがいるのは良いなと思いましたね。昔の話ですが、『仮面ライダー』で本物の仮面ライダーにそっくりの偽ライダーが出てくる回があったんです。本物は赤いマフラーをしているのに、偽のライダーは黄色、紫、緑、銀、白、青とかカラフルなマフラーをして登場するんです。敵のライダーではあるんですけど、キャラクターが増えたことで夢中になって見た記憶があって……。

 この『十二大戦』も十二名のキャラクターが登場することで、自分の感性に近いキャラクターや気になるキャラクターが1名は居るから夢中になれるんじゃないかなと思いました。自分を投影したり、ひいき目に見てみたり、さまざまな楽しみ方ができますよね。

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▲キービジュアル。十二人の戦士たちが描かれている。

――グロテスクなシーンや衝撃的なシーンも魅力の作品ですよね。ちなみに、大渡さんの好きなアニメの系統はどういうジャンルのものでしょう?

大渡:僕はルパンが赤いジャケットを着ている頃の『ルパン三世』が好きで、子供の頃は彼の姿を見て育ちました。学校から帰ってくると『ルパン三世』の再放送がやっていたので、思い出深いですね。あとは……やっぱりルパンとか、ルパンとか、ルパンとか……。

――とてもルパンが好きなんですね(笑)。

大渡:そうですね(笑)。あとは、読者の方にはジェネレーションギャップを感じさせてしまうかもしれませんが、『タイガーマスク』とか『巨人の星』も夕方の鉄板でしたね。『ガンダム』も初期の作品が小学校3、4年生の頃にちょうど始まったので見ていましたし、当時人気だったガンダムのプラモデルには僕も夢中になっていました。

――どちらかというと男性同士の友情や根性ものが好きなのでしょうか?

大渡:「どっちが正しかったの?」ってもやもやするような作品よりは、“世直し系”みたいな最後は悪を一掃するような作品が好きで、分かりやすくハッピーエンドに落ち着いてほしいですね。変化球よりも直球すぎるストレートなものが好きなのかもしれません。あとは、ヒロインが可愛いといいなぁ(笑)。

――『ルパン三世』にも峰 不二子というヒロインがいますしね!

大渡:そうなんですよ! やっぱり不二子ちゃんが良い感じに裏切っていくところはたまらないですね。『十二大戦』も僕の世代でいうと不二子ちゃんが好きだった人とかは、裏切ってくる女性のキャラクターや魅力的な女性のキャラクターもいるので、世代を超えて好きになれる要素があると思います!

――伴さんは普段アニメをご覧になりますか?

伴:私は子供がいるので、子供と一緒にアニメを見ることがあります。キッズアニメを見ることが多いんですけど、私が子供のころに見ていた『Dr.スランプ アラレちゃん』や『忍者ハットリくん』といったアニメとは違うことも多いので、新鮮な気持ちで楽しめています。

――ありがとうございます。ちなみに今回の『十二大戦』では、キャラクターたちが様々な異能や武器を用いて戦いますが、お二人ならどんな方法で戦いますか?

伴:トラの子みたいに酔拳がいいです!

大渡:激しくいくんだったら、長刀で立ちふさがる敵をズバズバと一掃する、派手な戦いをしたいですね。

――『十二大戦』のなかで気になるキャラクターはいますか?

大渡:僕は異能肉が好きですね。セクシーな上に強いところがぐっときますね。

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伴:最初に見たときから、見た目の凄さとデータが不明なところが気になってたので憂城かなぁ。でも、こうやって見ていると自分の干支を探してしまいますよね。

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――確かに自分の干支はどんなキャラクターなのか気になりますよね! ところで『化身の獣』には、カップリングとして新規楽曲『Silver Moon』も収録されています。こちらはどのような楽曲に仕上がっていますか?

大渡:これもアルバムを見据えて作った楽曲のうちのひとつで、“今までのDo As Infinityの質感に似ている曲”かなと思います。澤野さんに僕たちのほうから「Do As Infinityらしさを意識してほしい」とオーダーしたわけではありませんが、デモを聴かせてもらった時に“今までのDo As Infinity感”があって。澤野さんが僕らが今まで作ってきたものを感じて作ってくれたのかな、と思ったくらいです。

――素敵なお話です。『Silver Moon』は英詞の楽曲ですが、『化身の獣』のように日本語の歌詞の制作との違いや苦労されることもあるのでしょうか?

伴:英詞の場合はいつも使わない頭脳を使うので、時間を要しますね。澤野さんからはキーの設定と英詞でいきたいという案をいただいていましたし、私としても英語があう曲だと思ったので頑張りました。感情を乗せることは日本語のほうが直結にできるのですが、英詞だと1つフィルターを通している感覚があって、それを越えて感情を乗せるようにはしていますね。

――ありがとうございます。最後に読者の皆さんへメッセージをお願いします。

大渡:『化身の獣』は、原作に寄り添いつつも僕らの未来を予想させるような1枚に仕上がっていますので、鬱積しているときにこそ僕らのこのサウンドを聞いてみてください。鬱積です! 「も”お”お”お”」とか「あ”あ”あ”あ”あ”」ってなっているときにどうぞ!

――ありがとうございました!

サイン色紙プレゼント

 Do As Infinity伴 都美子さんと大渡 亮さんの寄せ書きサイン色紙を抽選で1名様にプレゼント! プレゼントへの応募は、下記の応募フォームから必要事項を記入するだけ。『十二大戦』やDo As Infinityへの応援メッセージも自由にご記入ください♪

※当選の発表は発送をもって替えさせていただきます。

★締め切りは2017年12月12日(火)の23:59。お早めにご応募ください!★

ご応募はこちらから!

DATA
31st Single『化身の獣』

Do As Infinity公式サイト:http://www.d-a-i.com/
Do As Infinity公式Twitter:@doasinfinity929

<通常盤>CD+DVD
価格:1,800円+税
[CD]
M1.化身の獣
M2.新曲
M3.化身の獣 -TV size ver.-
M3.化身の獣(Instrumental)
M4. 新曲(Instrumental)
[DVD]
化身の獣 -Music Video-

<初回生産限定盤>CD+DVD+GOODS
(FC・mu-mo ショップ限定)
価格:3,000円+税
[CD]
M1. 化身の獣
M2. 新曲
M3. 化身の獣 -TV size ver.-
M3. 化身の獣(Instrumental)
M4. 新曲(Instrumental)
[DVD]
化身の獣 -Music Video-

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<通常盤>CD only
1,200円+税
[CD]
M1. 化身の獣
M2. 新曲
M3. 化身の獣 -TV size ver.-
M4. 化身の獣(Instrumental) 
M5. 新曲(Instrumental)
M6. Bonus Track 収録予定

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TVアニメ『十二大戦』

公式サイト:http://12taisen.com/
公式Twitter:@12taisen

ON AIR:
AT-X/10月3日(火)23:30~
→リピート放送:毎週(木)5:30/毎週(日)7:00/毎週(月)7:30
MBS/10月3日(火)26:30~
TOKYO MX/10月5日(木)24:00~
BS11/10月5日(木)24:30~

STAFF:
原作=「十二大戦」小説:西尾維新/イラストレーション:中村 光(集英社刊)
監督=細田直人
シリーズ構成=村井さだゆき
キャラクターデザイン=嘉手苅睦
音楽=椎名豪
音楽制作=エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作=グラフィニカ
CAST:
“子”の戦士 寝住=堀江 瞬
“丑”の戦士 失井=梅原裕一郎
“寅”の戦士 妬良=五十嵐裕美
“卯”の戦士 憂城=岡本信彦
“辰”の戦士 断罪兄弟・兄=江口拓也
“巳”の戦士 断罪兄弟・弟=鳥海浩輔
“午”の戦士 迂々真=緑川 光
“未”の戦士 必爺=チョー
“申”の戦士 砂粒=早見沙織
“酉”の戦士 庭取=佐倉綾音
“戌”の戦士 怒突=西村朋紘
“亥”の戦士 異能肉=日笠陽子
ドゥデキャプル=安元洋貴

©西尾維新・中村 光/集英社・十二大戦製作委員会

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