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青年と猫との暮らしを繊細に描く『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』 矢坂大翔役・堀江 瞬にインタビュー

2019.02.10 <PASH! PLUS>

 不器用な青年と一匹の猫の生活を描いたTVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』が、現在放送中!

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 極度の人見知りで、人とかかわり合うことを嫌っていた人気小説家の朏 素晴(みかづき・すばる)。両親を事故で亡くしたところに、ノラ猫のハルを拾ったことで、少しずつ日常に変化が。

 何気ない日々を、飼い主の素晴視点と猫のハル視点両方から描いていく今作で、主人公素晴の親友である矢坂大翔(やさか・ひろと)を演じる堀江 瞬さんに、作品やキャラクターへの想いをたっぷりおうかがいしました!

大翔は“めちゃくちゃいいやつ”で理想の友だち

――まず、出演が決まった時の感想を教えてください。

 以前から書店などで、目立つ場所に置かれているのを目にしていたので、この作品のオーディションを受けられるだけでも嬉しかったです。受かったと聞いたときはさらに嬉しくなりました。大翔みたいな役柄が初めてなので、なおさら喜びがありました。

――演じてきた役との違いを感じた部分はどこですか?

 これまでは幼くておバカなキャラという役を演じることが多かったんです。大翔はおバカキャラな一面もありますが年齢が高め。年齢をぐっとあげながら、おバカな感じやノリのよさをどう出すか、一言ひと言に緊張感を持って演じています。太陽のような明るいところを出してほしいというディレクションをよくいただくので、難しさ半分、楽しさ半分で演じています。

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――ほかにディレクションを受けたことがあれば教えてください。

 大翔の明るいテンションでいながら、メリハリをつけるということですね。何に対してもノリの良い雰囲気で、妹や素晴に対してもオープンなキャラですが、たまに真剣な台詞を素晴に投げかけるときがあるんです。その真剣さを際立たせるために、より普段をオープンに軽いノリでと言われるのでそれが難しいですね。

――そんな大翔のオープンさをどう表現されているんでしょうか。

 気持ちの面では聞こえたときにより楽しそうに、口角が上がっている感じという意識はしています。あとは、人の話を聞かないようにしていますね。特に素晴が内にこもるタイプなので、それを聞いてしまうとつられて落ち着いた口調になってしまうので、「いや、そうじゃない!」と。そういったところのバランスも難しいと思いながら演じています。

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――大翔のキャラをどう捉えていますか?

 めちゃくいちゃいいやつだなっていうのが第一印象です。実は積極的に来る感じが、もし自分が素晴だったら苦手かもって思っていたんです。でも、大翔を演じていくにつれて、ぐいぐいくるなかにも思いやりがあるのを感じて。

 両親が亡くなってふさぎこんでいく素晴をきちんと見ているので…。殻にこもる素晴をなんとか表に出したいと思っているんですよね。程よい距離感を保ちつつ幼馴染として見守っているというのがいいなって。自分の周りにはいない人だなって思います。

――じゃあ、堀江さん自身も友だちになりたいタイプですか?

そうですね。皆さんにもそう思ってもらえるように、好きになってもらえるように、演じています。

――大翔に共感できる部分はありますか?

 全くないです! というのは嫌な意味じゃなくて、本当に大翔って良い奴で、思いやりがあって。同性の友達に対して、そんなに思えるってすごいなって。僕自身はどちらかというと、素晴に共感することが多いです。

 この作品に限らず、いつも台本は視聴者の目線で読むのですが、この台本は素晴目線で読んでしまうことが多くて。大翔は友達として、理想の人物という感じがします。

――素晴のどういった部分に特に共感できますか?

 自分の世界に入りがちなところですね。学生時代の描写もありましたが、ずっと本を読んでいるような男の子ですよね。僕も本当に人といるより一人でいるほうが好きで。友だちとサッカーとか…。グラウンドでやっているのを見てもうらやましいと思わなくて。それよりも一人で本を読んで過ごして、自分の世界にいるほうが好きでした。この感じ僕だけじゃなかったんだ、と思いました。

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――ほかにお気に入りのキャラはいますか?

 はちがもう、本当にかわいいなって。大翔以外にもはち役のオーディションも受けていて、自分なりに演じてみたのですが、1話で村瀬(歩)さんのお芝居を聞いた時に、「あ!これだ」って! ぴたっとハマるのを感じて、声を聴くことで「今後はちちゃんはどうなっていくんやろう」ってはちのことをもっと好きになりました。

 村瀬さんのお芝居がすごいって話なんですけどね(笑)。「おねえちゃん、おねえちゃん」って来ると「か、かわいい~」って。本当に母性本能くすぐられます。

アフレコ現場はまるで「猫カフェ」。作品同様ほのぼのとしています

――作品の魅力はどこでしょうか。

 人とのつながりがなかった素晴が、大翔だけじゃなくて河瀬さんとか、大翔の妹に振り回されながらも、どんどん日向に出ていく感じが見ていて応援したくなるんです。視聴者の方もきっとそこに共感していくんじゃないかなって。

 素晴が報われていく様子を観ていると、僕たちもきっと明日いいことがあるんじゃないかって思えるんです。小さなことほどより丁寧に描かれているのがほかの作品にないところですね。ささいな幸せに気づくきっかけをくれます。

――これまでで好きなシーンを教えてください。

 4話のハルの首輪の鈴にまつわるシーンは、これこそ猫と人間のいじらしい心のすれ違いだなって思わせられましたね。ハルはちゃんと気に入っていたけど、それを見て人間である素晴は勘違いして鈴をつけられたくなかったんだって思うところとか。縮まりそうで縮まらない心の距離が絶妙に描かれていて、そうそうって。猫を飼ったことがある人だったら共感できるんじゃないかなと思います。

 大翔はこれまでのところ、勝手に魚肉ソーセージをもぐもぐしている印象が強いかもしれませんが、大翔が今後、どういうシチュエーションで出てくるのか楽しみにしていただきたいですね。ちゃんと見せ場があるんです!。勝手に友達の家に入って魚肉ソーセージ食べているだけのキャラじゃないんだよって(笑)。

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――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

 この作品に関して言うと「猫カフェ」という言葉がぴったりですね。まったりした空気が流れていて静かで…。でも、その静けさに変な緊張感があるわけではなく、安らぎの間に感じます。座長として小野(賢章)さんが現場を、静かに盛り上げてくださっていて、小野さんが声をかけてくださると「話しかけられた!」って嬉しくなります(笑)。

 下野(紘)さんもすごく現場を見て回って話しかけてくださったりするので、良い現場だなと思います。

――どんな話をするんですか?

 本当にとりとめのない話をしていますね。猫の話がわかるといいよねって話から、猫の言葉がわかるアプリがあるという話題になって、全員でダウンロードするとか。ほのぼのしていいなって思います。

――堀江さんは、猫は好きですか?

 猫は大好きです! ツイッターのお気に入り欄を見て頂ければわかると思うんですが、そこが全部猫か犬の写真ばかりで…本当に癒されますね。実際に自分も猫を飼っていたので、ハルのツンデレなところを見ながら「こんなだったな」って思い出します。

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――最後に読者へメッセージをお願いします。

 両親を亡くし、内気な性格もあってふさぎこんで、日陰の世界にいた素晴の日常にどんどん光がさしていって、人もふえて賑やかになって…。その過程を見ていて心があたたかくなります。両親が亡くなる前の話も度々出てくるのですが、素晴が「もっとこうしていれば」と反芻する様子を見ると、胸がしめつけられ家族のありがたさも感じられます。

 猫が好きな人だけじゃなくて、どこか閉塞した日々を過ごしている人も生活のヒントになることがあるんじゃないでしょうか。心がじんわりとする作品になっていますので、観ていただければと思います!

DATA
■『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』

公式サイト:https://hizaue.com/
公式Twitter:@hizaue_pr

放送:
AT-X……毎週水曜 23:30~24:00
【リピート放送】毎週金曜 15:30~16:00
毎週日曜8:30~9:00
毎週火曜7:30~8:00
ABCテレビ……毎週水曜26:20~26:50
TOKYO MX……毎週木曜24:00~24:30
BS11……毎週木曜24:30~25:00
※放送日時は予告無く変更になる可能性がある。

STAFF:
原作=みなつき 漫画:二ツ家あす(COMICポラリス連載)
監督=鈴木 薫
シリーズ構成=赤尾でこ
キャラクターデザイン・総作画監督=北尾 勝
総作画監督=中原清隆
サブキャラクターデザイン・プロップデザイン=西野美沙樹
美術監督=合六 弘
色彩設計=辻田邦夫
カラーディレクター=古川篤史
撮影監督=國重元宏
編集=宇都宮正記
音響監督=納谷僚介
音響制作=スタジオマウス
音楽=コトリンゴ
音楽制作=エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作=ゼロジー
製作=ひざうえ製作委員会
オープニング=Schrödinger’s Cat adding コトリンゴ『アンノウンワールド』
エンディング=南條愛乃『君のとなり わたしの場所』

CAST:
朏 素晴=小野賢章
陽=山崎はるか
河瀬 篤=下野 紘
矢坂大翔=堀江瞬
押守なな=安済知佳
押守優伍=中島ヨシキ
はち=村瀬 歩
ろく=津田健次郎
トラ姉さん=豊口めぐみ
タロウ=杉田智和
クロ=小野大輔
矢坂 渚=東城日沙子
秋元 春=南條愛乃

©みなつき・二ツ家あす・COMICポラリス/ひざうえ製作委員会