anime

PASH!編集部が選ぶ! 年末年始に見たいおすすめのアニメをご紹介!!

2017.12.31 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 本格的に帰省ラッシュも始まり、いよいよ2018年が目の前に迫ってきました。みなさんは年末年始をどのようにお過ごしですか?

pash_ca

 忙しない年末を過ぎると思いのほか時間がゆっくりと流れだし、「やることがない!」と暇を持て余してしまうことも多いですよね。そんな時間にゆとりのある年末年始だからこそ、今まで見ていなかった、気になっていた…なんていうアニメをまとめてチェックしてみるのはいかがでしょうか?

 PASH!編集部でもどんなアニメが見たいかな、と盛り上がりましたので、編集部員&ライター・ちゃん子がおすすめのアニメをピックアップしてみました! 気になる作品がありましたら、ぜひチェックしてみてください♪

編集部のボス・二代目

■『けいおん!!』

 押しも押されもせぬ大ヒットアニメです。いわゆる日常系のアニメとして人気がありましたが、第2期になり、唯、澪、律、紬、梓、軽音部のメンバーは全員学年が上がります。

 そして迎える学園祭。梓以外はみんなこのライブを最後に卒業。来年には梓だけ残されてしまいます。ライブが終わってメンバー5人が部室の壁に寄りかかって座りながら語り合うシーンは、涙なくしては観られません。

■『Angel Beats!』

 死後の世界にある天上学園が舞台。生前、志半ばで死んだりして、まともに青春を過ごせなかった人たちがこの学園で生活し、人生の「満足」を得ることができると、その人はこの世界から消えてしまいます。

 「満足」を得ることの出来たメンバーが音もなく消えていくシーンは、生きとし生けるものすべてはやがて「無」に帰っていくことを表しているようで、涙を超えて、哲学的な真理さえ感じさせる作りとなっています。特に最終話の演出は珠玉の出来です。

■『スケットダンス』

 週刊少年ジャンプの連載漫画が原作です。主人公のボッスンは困っている人を助ける部活・生活支援部、通称「スケット団」を結成。ほとんど部室でダラダラしているのですが、ときにバカバカしく、ときに真面目に物事を解決していきます。

 スケット団のメンバーは、ボッスンと元ヤンキーのヒメコとノートパソコンの音声で喋るスイッチの3人。基本、ギャグ&ラブコメテイストなのですが、実は秘められた重い過去を持ったメンバーがいたり…。「あれ? ギャグアニメなのに、なんで感動しちゃうんだろう?」と、いい意味で裏切られる作品です。

『名探偵コナン』のぬい集めに夢中・O

■『名探偵コナン 純黒の悪夢』

 カーチェイス、観覧車の上の殴り合いなどカッコいいシーン満載で興奮すること間違いなし、劇場版コナンの名作のひとつ。ゲスト声優天海祐希さんの声もものすごくハマってて、ラストのラストまでしっかり観たら、主題歌『世界はあなたの色になる』の歌詞にグッと来てハンカチを手放せなくなるはず。

 2018年4月13日(金)には、本作で活躍した安室透/降谷零が活躍する新作『ゼロの執行人』の公開も決定済み。年末年始に予習しておいて損なしですよ!

■『雲のように風のように』

 庶民の少女・銀河が後宮に輿入れするところから始まる、恋あり友情あり陰謀あり戦いあり涙あり、のエンターテインメントの傑作。

 銀河の友達になる後宮の少女たちがかわいいしキャラが立ってて「好き…こんな友達欲しい…!」ってなるし、皇帝が麗しい・カッコいい・陰があるの設定てんこ盛りで「守りたい…!」とごろごろ身悶えます。『忍たま乱太郎』の六年生が好きな人には刺さるのでは…!? 酒見賢一のデビュー小説『後宮小説』が原作。

■『KING OF PRISM by PrettyRhythm』

 年末年始って実はけっこう心も体もくたびれることが多い時期。そんなときには、おいしいごはんと睡眠と『キンプリ』です。プリズムの煌めきに包まれれば、世界はたちまち輝き出します。映像はもちろん音楽もいいので未見の人にはぜひ観て・聴いて・浴びてほしいです。

 1月26日には続編となる『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』もBD・DVDが発売。この2作を特集したファンブック『KING OF PRISM公式ムック Ready Sparking!』も1月26日に同日発売するので、あわせてお楽しみいただけるとうれしいです!

アニメもゲームも女子の話題作はお任せあれ・Y

■『TIGER & BUNNY』

 いまやバディものの殿堂入りとも言えるタイバニですが、私自身もオタクとして生まれ変わるきっかけとなった作品でした。元々アニメ作品はそれほど見ていなかった情弱系の人間だったのですが、アニメを普段見ない人が見ても面白い&新しい。

 年末年始、家族で集まってアニメを見る機会があるなら、これを推します。ヒーローものなのにお仕事ものという新しさ、ハラハラドキドキの展開、7年近く経ってもいまだ色あせない老若男女関わらず楽しめる王道!

 もちろん虎徹さん&バニーちゃんの信頼関係も燃える。ここからアニメにハマってもらって、家族と一緒にオタトークできるようになる…かも。

■『ユーリ!!! on ICE』

 またも言わずもがなといったアニメですが、これも家族や友達と見るのに推したい。競技期間も秋~冬で、季節感もピッタリ。笑えるシーンも泣けるシーンも、誰かと一緒に観ると楽しさ倍増ですよね。

 いままさに平昌オリンピックに向けて盛り上がっている真っ只中ですし、リアルフィギュアスケートと『ユーリ』の両方を観戦して、もっともっとオリンピックが楽しみになる…なんて素晴らしい相乗効果じゃないですか!?

 なお、私の担当した公式ファンブック『GO YURI GO!!!』も発売中なので、いっき見する際には本を片手に、解説を読みながらアニメを観るとさらに楽しめます(ダイマ)。

■『しろくまカフェ』

 年末年始のおやすみの間は、何のストレスからも解放されたい…。そんなあなた(そして私も)にぜひオススメしたいのが、『しろくまカフェ』。シロクマくんやペンギンさん、パンダくんたちをはじめ、動物たちが普通に楽しく、そしてのんきに暮らしている、可愛くてシュールな世界観がツボにハマるはず。

 あと、何と言ってもキャストがすっっごく豪華。動物なのに全員イケボ。『おそ松さん』のキャスト陣も多数出演してます。個人的推しは、イケボすぎるグリズリーさん(CV.中村悠一さん)。見た目はただのクマだというのに、だんだんイケメンに見えてくる現象を味わっていただきたい。

PASH!BOOKS作家陣に大人気“Yきゅん”こと山

■『プリティーリズム・レインボーライブ』

 『キンプリ』の1作目を予備知識ゼロで観に行って、その場でプリズムの煌めきを浴びて身悶え、結果バルト9に何度も足を運ぶことになったのですが…。当時は、ただただ『キンプリ』が面白いのだから、原点を知らずともそれでよい、と意味のない思い上がりがあって、あえて『レインボーライブ』は観ていませんでした(今はただただ深く反省しております)。

 しかし、『キンプラ』の公開も近づいたころ、たまたま時間があったのでなんとなしに本作を観てみたら、これがまた、まったく別のベクトルでもとても面白いアニメでした。

 綾瀬なるたちの群像劇として、メイン6人の女子誰もが主人公と言っても差し支えないほど丁寧なドラマが描かれ、さらに(後の)オバレ3人も、物語の本筋に関わりながらも、けっして前に出すぎることなく、かつドロドロな人間模様が繰り広げたれていく…。構成の妙に舌を巻くばかりでした。

 そしてそして、これだけ『プリティーリズム』でのバックボーンがあり、それを踏まえて作られている『キンプリ』が、予備知識ゼロの自分でもあそこまで楽しめた、という事実に、改めて製作陣への畏敬の念が湧きました。

 最近は1~2クールの作品が多く、4クール作品をゼロから観ようと思うと腰が重くなりがちですが、時間のある年末年始だからこそ、じっくりと観ていただきたいなあと思います。

■『THE ビッグオー』

 今期のアニメ第2シリーズも大好評だった『血界戦線』。あのアメコミ感のあるスタイリッシュな世界観にハマった!という方にぜひご紹介したいのが『THE ビッグオー』。カートゥーンコミックを思わせる独特の画風に、いい意味でハッタリやケレン味の効いた映像。さらにメガデウス(ロボット)のデザインもレトロでオシャレな抜群のバランス感&センス!

 ストーリーは、初めて観たとき10歳ぐらいだった僕には難解な点はあったのですが、その独自の雰囲気とハードボイルドな物語ただただカッコよくてハマっていました。さらにさらに、主人公のロジャー・スミスを演じているのはなんど『血界戦線』スティーブン・A・スターフェイズの宮本 充さん!

 とにかくオシャレでカッコいい(かつアメリカンな)感じが好きな人、そして『血界戦線 & BEYOND』が終わって寂しい、いうなれば“血ロス”(貧血みたいですね)の人にはきっと楽しんでいただけるはずです。

■『るろうに剣心 追憶編』

 年末年始の特番といえば時代劇。ということで、アニメでありながら、ひとつの時代劇としてもぜひオススメしたい名作。本作はOVAなのですが、原作やTVアニメ版とは趣の異なる、シリアス寄りのキャラクターデザイン。京都の街並みや雪積もる山など、美麗かつ重厚なビジュアル。そしてベテラン揃いのキャストの名演などなど、物語に加え、映像としての完成度も、アニメ多しといえどひとつの最高峰なのではと思っています。

 もちろん、原作を読んだときからとても好きなエピソードだったのですが、映像化の仕方でこんなにも見え方が変わるものなんだ、と感動した意味でもとても印象的な作品でした。

※ハードな描写も多いので、その点はご注意ください。

2.5次元に心奪われたしんどい系女子・も

■『ハイキュー!!』シリーズ

 学生時代部活に打ち込んだ人もそうでない人も、きっと誰もが熱い気持ちにさせられる、そんな超青春バレーボール作品です。キャラクター1人ひとりの感情がリアルに描かれていて、個人的最も泣かされたスポーツ作品第1位。アニメでは、本当に目の前で試合を観ているかのようにハラハラ、ドキドキとする臨場感も見どころです。『ハイキュー!!』は原作漫画、アニメ、舞台とそれぞれ違った面白さがあるので、アニメだけでなく漫画と舞台もオススメですよ!

■『ばらかもん』

 観ていてまったくストレスがない、まさに平和な世界。イケメンだけどどこか残念な半田先生となるちゃんはじめ島の子供たちとのやり取りがとても可愛くて癒やされます。これまでイケメンキャラばかりを追いかけていた私ですが、『ばらかもん』においてはなるちゃんから目が離せません! もう本当に可愛くて、たまに劇画タッチになるなるちゃんもだいぶツボ。人のあたたかさが伝わってくるとても素敵な作品なので、何回でも観たいですね。

■映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』

 『ドラえもん』の映画はほとんどコンプリートしていますが、なかでも『魔界大冒険』は印象的な作品のひとつ。ストーリー自体は、お馴染みの「もしもボックス」を使って、「魔法が使える世界」で展開されていくのですが、これが今観てもなかなかパンチが強い。劇中で出てくるメドゥーサ、完全にトラウマです。とはいえ、この不気味な世界観が子供の頃からやみつきだったので、大人が観ても楽しめるはず! 未見の方はぜひ!

昼食と洋服が編集部イチお洒落(!?)・黒

■『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』シャドウ・ギャラクティカ編全28話

 25周年記念などで今再び人気の『セーラームーン』。まさに狙い撃ちされているアラサー女子の私たちがかつていたいけな女児だった頃、夢中になって観ていた作品。

 ただ、当時幼児だった私たちも小学生になり、なんとなく『セーラームーン』から離れてしまって、最終回まで観た人は少ないのでは。そこで今だからこそ私が推したいのは、第5シーズンにして最終シリーズ『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』!

 全シリーズをとおして何度も窮地に陥る我らがヒロイン(!)まもちゃんこと地場 衛は、このシリーズにおいては開始早々、敵の手にかかってしまう。まもちゃん不在の中、タキシード仮面のフォローもなく、どう展開していくんだ!と思う視聴者とうさぎちゃんの前に、颯爽と現れるのが謎のイケメン男子高校生3人組! 『セーラースターズ』は、そんな彼らとセーラー戦士たちの日常と戦いの物語。

 中でもイケメンメンバーのうちのひとり、星夜 光とうさぎちゃんのやりとりには、忘れていた心のときめきが蘇ってくるはず。彼のキャラクターソング『銀河一身分違いな片想い』と一緒にぜひどうぞ。

 第5シーズンではあるものの、前のシーズンを観ていなくても、女児だった頃のうっすらとした記憶で予備知識は十分。なんとなく心に引っかかっていた『セーラームーン』の最終回を観ることで、私たちはもしかしたら本当の意味で大人になれるのかもしれない。2018年の幕開けのおともにぜひ。

■『プリパラ 2nd season』 シリーズ中第39〜88話

 2015年4月から1年間放送された、『プリパラ』のセカンドシーズン。できればファーストシーズンから観ていただきたいのだが、あまりに話数が多いので、長いお休みを利用して1stの1話と、2ndの関係ありそうな部分をかいつまんで観ていただき、ぜひ最後の盛り上がり、カタルシスを感じていただきたい。

 見所は、なんといっても南みれぃの苦悩っぷり。1st第1話で主人公の真中らぁらをプリパラの世界に誘ったみれぃは、メインキャラクターの中では「いちばん最初からプリパラにいた人物」。プリパラへの情熱と愛は誰にも負けず、またアイドルとして輝くため人一倍努力を惜しまない。年齢的にもらぁらよりお姉さんのみれぃが、よきお手本となり引っ張る場面も1stでは度々見られた。

 2ndシーズンでは、アイドルとしてのパフォーマンスが一定のレベルに達すると、翼を得て飛ぶことができる。らぁらをはじめ、みれぃより後発のアイドルたちが次々と翼を獲得していく中、どうしてもみれぃは翼を得ることができない。

 挙句、2ndから登場のまさに天才肌のアイドル・紫京院ひびきに、才能のないものにできるのは努力じゃない、天才の足を引っ張らないことだと言われ、ステージでの対決にも敗れたみれぃは自信喪失、アイドルをやめるまでに追い詰められる。

 物語の運びのうまさもさることながら、紫京院ひびき役の斎賀みつき氏のあまりに魅力的な歌声、群を抜いた3DCGのライブパートにより、圧倒的なステージ力を見せつけられたのは、視聴者も同じだ。

 結果、女児向けアニメとは思えないほどシビアに、視聴者に完膚なきまでに「天才を前に、努力など無駄」を見せつけた『プリパラ 2nd season』。物語がどう結末を迎えるのか、みれぃはアイドルに復帰できるのか。箱根駅伝を超えるアツい物語がそこにはある。ぜひ見届けて!

■『キルラキル』全25話

 現在絶賛上演中の舞台『髑髏城の七人』の作家としても有名な中島かずき氏が原作・シリーズ構成・脚本を手がけているこの作品。そう聞くだけで、ある程度面白さは担保されると思うが、本当にこの『キルラキル』は期待を裏切らない。

 舞台となる本能字学園に転校してきた主人公・纏 流子が、学園を恐怖政治によって支配する鬼龍院皐月と出会うところから物語は始まり、流子は喋るセーラー服(CV.関 俊彦)をまとい、皐月を始め学園の生徒たちは『極制服』という特殊繊維でできた制服を着て、両者は戦いの渦に巻き込まれていく。

 なぜ人間は服を着るのか、服とは一体なんなのか、そんなテーマがSFっぽい世界観で構築され、テンポの良いストーリーと激しくわかりやすいバトルで熱を持って迫ってくる(主人公がここまで容赦なくボコボコにされる作品は久しぶりに観た気がする)。

 中島作品の魅力として、脇役に至るまで全ての役が美味しい、という点が挙げられると思う。個性的なキャラクターたちが入り乱れて物語が進んでいく様は、花形スターがたくさん出る贅沢な舞台を観ている気分にさせられる。そう、まるで劇団☆新感線の舞台を前にしているときと同じ胸の高鳴りと興奮状態になれる。

 『キルラキル』を観て面白いと感じたら、ぜひ舞台『髑髏城の七人』もチェックして。今だからこそ、おうちでゆっくり中島かずきの魅力に目覚めていただきたい。

『FGO』の課金戦士・K

■『Fate/Zero』

 大人気アプリ『Fate/Grand Order(FGO)』で最近『Fate』シリーズに初めて触れた、という方も多いのでは? 10月には全3部作となる劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel] I.presage flower』が公開されるなど、『Fate』はアニメもたくさん制作されています。中でも個人的にオススメしたいのは、『stay night』シリーズの10年前を描いた『Fate/Zero』。

 本作には、士郎を養子として引き取った衛宮切嗣、彼の伴侶でありイリヤスフィールの母親・アイリスフィール、遠坂 凛の父親の時臣、凛や妹の桜とかかわりのある間桐雁夜といった、『stay night』のキャラクターたちに縁のあるキャラが登場します。また、最近新たな動きを見せ話題の言峰綺礼も登場。彼がどういったキャラクターなのか知りたい方には、ぜひ『Zero』は見ていただきたいです。

 ちなみに一番好きなキャラクターは雨生龍之介。ウェイバーも捨てがたいのですが、殺伐とした戦いの中で龍之介が見せたキラキラとした笑顔と名言は忘れられません。

■『ファンタジックチルドレン』

 マイナー作品のようで、誰に話しても「知らない」と言われてしまう本作。絵柄は世界名作劇場のような温かなタッチなのに、ストーリーはかなりシリアスで重厚。個人的に見ないと損する作品ベスト3に入っています。

 SF要素が満載の本作は、輪廻転生をテーマとしています。11歳の少女・ヘルガを中心に、少年・トーマやある人物を追い求める“べフォールの子供たち”。彼らがそれぞれ求める答えは中盤になると一気に1つの点に向かって収束します。

 ヘルガの過去のとあるシーンで、彼女の恋人が「迷子になったんだな…」と言いながら手を差し伸べるシーンには、もう涙が止まりません。…このテキストを書きながらまた目頭が熱くなってきました。また、随所に散りばめられた“ミスリード”によって視聴者は、とあるキャラクターの過去が発覚する第24話で衝撃を受けたことでしょう。過去を思い出したときの叫び声、その子の懺悔には、今でも胸が痛くなります。

 ぜひ見てみてください。

■『夏目友人帳』シリーズ

 2018年に10周年を迎えるTVアニメ『夏目友人帳』シリーズ。第6期までが放送され、ついに劇場版の公開も決定した本作は、言わずと知れた名作です。

 妖怪が見え、幼いころから周囲の人々に気味が悪い子と言われてきた夏目。そんな彼を温かく迎え入れた藤原夫妻、彼の理解者となる田沼 や多軌、妖怪は見えないけれどよき友達の北本や西村etc…。そして友人帳を手にした夏目を助けるニャンコ先生や友である妖怪。

 ときどき過去を思い出してブルーになることもありつつも、夏目がたくさんの温かい気持ちに触れて、大切なものを守るために奮闘する姿には心打たれます。

 また長生きである妖怪がテーマということで、時には切ない別れの物語が描かれることも。第1期2話“露神の祠”を見たときに「こんなに尊い作品がほかにあるだろうか…」と思いました。そこからずっとファンです。

 寒い年末年始だからこそ、心温まる本作に触れてほしいです。

PASH!PLUSライター・ちゃん子

■『おおきく振りかぶって』

 2018年でアニメ化から10周年を迎える『おおきく振りかぶって(おお振り)』。埼玉県にある西浦高校という公立高校を舞台に、発足して1年の弱小野球部が甲子園を目指す青春ストーリーです。

 野球漫画と言えば「汗と涙を無しには語れないスポ根もの」というイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、『おお振り』は従来の野球作品とは異なり、「気弱で卑屈な性格」の投手であり主人公・三橋 廉(CV.代永 翼)が「物事に動じない性格」の捕手である阿部隆也(CV.中村悠一)とバッテリーを組み、仲間たちと一緒に成長していく物語です。

 そのため、心理描写が細かく描かれており、登場人物たちが等身大の少年なりの悩みや思いを抱えながら時に傷つき、時に思いを1つにしながら歩む姿にきっとあなたも心打たれるはず! 「野球のルールが分からない!」という方でも楽しめますし、むしろ野球をよく分からない人だからこそ読んで欲しい“野球の面白さ”が分かる作品です。

 2018年1月24日には『おおきく振りかぶってCOMPLETE Blu-ray Disc BOX』の発売も決定しており、そちらには新規制作DJCD「西浦高校放送室」も収録予定なので、年末年始で『おお振り』をチェックして気になった方は合わせてチェックしてみてくださいね!

■『イナズマイレブン』

 続いてご紹介するのは2018年で同じく10周年を迎える『イナズマイレブン(イナイレ)』です。TVアニメの次回予告にて主人公である円堂守(CV:竹内順子)が「これが超次元サッカーだ!」と決め台詞を言うのですが、その言葉通り通常のサッカーでは“ありえない超常現象的な必殺技”が飛び交うことでも有名な超次元サッカーアニメです。

 『イナイレ』内では3人のキッカーが竜巻を起こしその竜巻がペガサスとなりシュートを決める“トライペガサス”や使用すれば二度とサッカーが出来なくなると言われる禁断の技“皇帝ペンギン1号”などのクールな技から、4つに分裂したボールがラジコンカーに変身しリモコンで操縦しながらゴールを目指す“RCシュート”やものすごい勢いでゴールをずらして敵のシュートを阻止する“ゴールずらし”など反則スレスレとも思える奇想天外な技までが登場します。

 このように通常のサッカーとはルールが異なるので、サッカーを知らなくとも絶対に楽しめる作品になっていますし、見たら最後、必殺技を真似したくなります。現に自分は弟とよく“皇帝ペンギン1号”を掛け合っていました。禁断の技なんですけどね。

 もちろん『イナイレ』の魅力は必殺技だけではありません。イナイレは超弱小サッカー部が仲間と出会い、数多のライバルとの激闘を繰り返し中学サッカーの全国大会である“フットボールフロンティア”への出場を目指すという青春スポーツ作品の王道を行くストーリーとなっており、前述した必殺技もライバルたちと必死に戦うなかで繰り出されるもので、技だけを見ると「ええええ!」となってしまうものも、彼らの背景をしると「なるほど」と納得できてしまうはずです!

 2018年春からはTVアニメ新シリーズ『イナズマイレブン アレスの天秤』が放送開始予定ですので、まずはこれまでのシリーズを振り返ってみてはいかがでしょうか?

■『ゲゲゲの鬼太郎』

 最後にご紹介するのは妖怪アニメの金字塔『ゲゲゲの鬼太郎』です。『ゲゲゲの鬼太郎』は1968年に初めてアニメ化されて以来これまでに5回のアニメ化がされており、原点となる『墓場鬼太郎』を含めると計6回もアニメ化されている国民的アニメです。親から孫までのおおよそ全世帯が知っているといっても過言ではない『ゲゲゲの鬼太郎』は、漫画家・水木しげる先生の漫画が原作です。

 水木先生は古今東西の妖怪に関する書物を徹底して調べて『ゲゲゲの鬼太郎』を書き上げたそうで、その徹底した妖怪に関する意識とおどろおどろしい画力が合わさると、妖怪と言う「この世にいないはずの存在」であるはずなのに、私たちの日常に潜んでいるような「リアルな質感」が宿っているのが特徴です。

 そんな妖怪のおどろおどろしさが顕著に描かれているのが1968年に放送された第1シリーズの『ゲゲゲの鬼太郎』です。この時代は今のようにカラーではないモノクロ作品がために、より得体の知れない怖さを楽しむことができるはず。あまり怖いのが得意ではないという方は2007年から2009年までに放送された第5シリーズの『ゲゲゲの鬼太郎』がおすすめ。第5シリーズは現段階で最新シリーズであり、絵柄が現代テイストになっているのでちょっぴり可愛らしいのが特徴。

 『ゲゲゲの鬼太郎』は長きにわたって放送されているからこそ、その時代の特徴を楽しめるのも特徴かもしれません。第1シリーズと第5シリーズを見比べてみると時代背景や風景が異なるので、比べて観て観るのもおすすめですよ。

タグ

オススメ
あわせて読みたい