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『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』サトゥー/鈴木一郎役・堀江 瞬インタビュー

2018.02.17 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

大天使・ホリエルが語る『異世界狂想曲』の魅力!

 1月より放送中の『デスマーチから始める異世界狂想曲』。原作は愛七ひろさんの同名ライトノベルで、ゲーム開発の下請け会社で激務に追われる主人公・鈴木一郎(29)が、突如として年齢が15歳に若返った状態で異世界に迷いこんでしまうファンタジー作品です。

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 今回は、そんな主人公・サトゥー/鈴木一郎を演じる堀江 瞬さんにインタビュー! 意外にもキャラクターに関する単独インタビューは初とのことで、「一人で喋るのはあんまり慣れていないんです!」と緊張の表情を浮かべていた堀江さんでしたが、インタビューが進むごとに作品への思いはもちろん、堀江さんのルーツも語ってくれました!

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憧れのラノベ主人公に抜擢! 子供のころの思い出も飛び出したインタビュー

――まずは『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』への出演が決まった時の感想を聞かせてください。

堀江:ライトノベル(ラノベ)の主人公を演じることは、たくさんあるやりたいことのうちの一つだったので嬉しかったです。自分自身、声優になる前からラノベを読んでいたので、ラノベの主人公というのは憧れの役でした。

――そんな主人公・サトゥー/鈴木一郎は、堀江さんから見てどんなキャラクターでしょうか?

堀江:現実世界ではごくごく普通の29歳の社畜ですが、異世界では15歳の体に若返って生活していくことになるキャラクターです。典型的なザ・ライトノベルの主人公というよりは、一般社会の29歳社会人として教養を身に着けているので、異世界でも冷静に、どこか俯瞰しながら立ち回っているのが、ほかの作品とは違った主人公なのかな、と原作を読んで思いました。

――現実世界でのサトゥーは29歳。堀江さんよりも年齢が上のキャラクターですが、演じる上で意識したことはありましたか?

堀江:現実の29歳像をしっかり守りながら、若返っている彼を演じさせていただいています。若返っているからといって若い演技をすると、中身は29歳の“鈴木一郎”のはずなのに違うキャラクターのようになってしまう。精神年齢は同じままということを意識して、29歳の“鈴木一郎”像を守りたいなと思っています。

――収録を見られた原作者の先生曰く、収録中は堀江さんが一番大変そうに見えたのだとか。

堀江:1つのシーンの中で、大人な鈴木一郎の声と子供なサトゥーの声を交互に出すような時、大人をやって子供をやって、大人、子供、大人、子供……と演じるのが大変でした。1人の役ではあるけどある意味2役というか、ここまで大人と子供を同時に演じ分けるのは初めてです。

 特に1話はセリフ量が膨大だったので、物理的に大変でしたね。でも話数が増えるごとにパーティメンバーが増えていっているので、「会話って楽しい!」って実感しています(笑)。

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▲29歳の鈴木一郎

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▲15歳のサトゥー

――サトゥーと鈴木一郎では声質が異なるので驚きました! 演じ分けの苦労はありますか?

堀江:周りの方からも「びっくりしたよ!」と言っていただけることが多くて、嬉しい気持ちもありますし、声優の醍醐味の一つを味わえたかなと思いました。それに、普段は可愛らしい声のキャラクターを演じさせていただく機会が多いので、がっつり大人のキャラクターを演じるのはあまりなかったんです。

 でも実は歌声は低めで、鈴木の声はちょうど同じくらいなので、大人だから声が出しにくいということはなかったです。29歳を演じる上で難しいと感じたのは、“デスマーチまっただ中で疲弊しきった雰囲気”を出すことですね。

――では、堀江さんが感じる『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の魅力について教えてください。

堀江:ただ異世界でバトルをするだけじゃない、というところに魅力を感じています。キャストのなかでも「このアニメはとことん観光してるよね!」って話題に上がるんですよ。異世界のグルメを楽しんだり突然食レポが始まったり、バトルファンタジーものにはなかなかないですよね(笑)。

 あと、サトゥーは幼女よりも大人の女性が好きなんですけど、パーティーに加わるのは幼めの女の子ばかりなので、ハーレムのような恋愛展開になるというよりは、単なるパーティーの一員として接しているところも良いですよね。

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――迫力のある戦闘シーンだけでなくほのぼのとしたシーンもあるのですね。

堀江:もちろん戦闘シーンも魅力的なんです! 先行上映会をやらせていただいたときに第1話をスクリーンで見たんですけど、もう本当に迫力が凄くて! 音楽もケルトっぽいというかRPGらしいもので、それが異世界の雰囲気にマッチしているのも素晴らしいです。それにプラスして、観光シーンにも力が込められているので、一度に五度くらい美味しいアニメになっていると思います!

――堀江さん的にはどちらの側面が好きですか?

堀江:自分が異世界に迷い込んだら何がしたいかって考えたときに、冒険もしたいけれどグルメも堪能したいという気持ちもあって…。なので、どちらかというと食べているシーンがすごく好きです!

――本作は女の子のキャラクターが数多く登場しますよね。なかでも堀江さん的に気になるキャラクターは?

堀江:ルルが好きです。黒髪っていうのもぐっときますし、ルルは外見にコンプレックスがあるという設定なんですけど、「可愛いんだから自信持ってええんやで!」っていう気持ちになるというか、庇護欲を掻き立てられますね。守ってあげなきゃって思わされます。

――女性キャラクターを演じる女性声優さんが多いと現場が賑やかなイメージがありますが、アフレコ現場はどのような雰囲気なのでしょうか?

堀江:女性がたくさんいるから照れくさい部分もありますが、お姉さん気質の方が多いので安心して身を預けられる空気が出来上がっていますし、盛り上げようとしてくれる方も多いですね。なかでも、津田美波さんがとくにお姉さん的な立場で、キャストのみんなに声をかけてくれたりとか、差し入れを持ってきてくれたりするのが嬉しいななんて思いつつ、毎週楽しく演じさせていただいています。

 あとこの間、ポチ役の河野ひよりちゃんと、彼女が昔書いていたという小説の話で盛り上がったり…。アフレコって広いスタジオだと別々の話題で盛り上がることが多いんですけど、『デスマ』の現場は1つの話題を共有して笑いあうことが多い、暖かい現場ですね。

――今回、堀江さんは主人公を演じる座長という立場になるかと思いますが、現場ではリーダーシップを発揮することもあるのでしょうか?

堀江:今回に限っては、座長だからこうしなきゃというのを考えないようにしています。というのも、キャストさんも若い方が多いので、自分が楽しめばアフレコの雰囲気も自然と楽しいものになるのかなと思っていて。変に引っ張るというよりは、みんなで楽しみながら頑張りましょう、という感じですね。

――ちなみに、堀江さんは学生時代などにリーダーシップをとることはありましたか?

堀江:僕はどっちかというと日陰で生きてきたので、そんなことはなかったです! この間も一人で京都に行きましたし、遊園地も一人で行けるし、焼き肉も映画館もなんでも一人で行けるタイプ。だからこそ、座長らしく引っ張るというよりも、みんなでという雰囲気になっているのかもしれないです。

――なるほど。本作ではサトゥーが29歳から15歳に若返っていますが、もし堀江さんが今の年齢のまま体が少年時代に戻ったらやりなおしたいことはありますか?

堀江:中学生くらいだったら青春をきちんとやりなおしたいと思うんですけど、少年期だともう少し勉強をしておけばよかったなと思いますね。そのころから一人遊びが多くて…当時『ファイナルファンタジーIX』(スクウェア※現スクウェア・エニックス発売)が好きだったので、縄跳びを鞭に見立てて大好きなキスティス・トゥリープというキャラクターの真似をしながら一人で遊んでいました(笑)。なので、そういうことをせずに勉強をしておけばよかったと思う反面、あんなことできたのもあの頃だけなので悔いはないといえば悔いはないんですよね。

 あと、中学生のころにジ・エバーラスティングブルー(The Everlasting Blue)というバンドと女性シンガーソングライターのソラを脳内でプロデュースしていて、このバンドだったらこんな曲を描く、というのをまとめている自作の詩集『メメント・モリ』を書いていました。中学生時代に戻るなら「書くな! やめとけ!」って言いたい“黒歴史”ですね(笑)。

――FFをやられていたとのことですがゲームはお好きなんですか?

堀江:ゲームは高校生のころに1日18時間くらいやっていたことがありました! これは本当に気を付けてほしいんですけど、ここまでやると光と闇の判別ができなくなってきて、コンビニ行こうと思って外に出ると、夜のはずなのに昼間みたいに見えてくるというか、闇が眩しく見えるんですよね。その時にふらついて車に轢かれかけたことがあったので、そこから反省して抑えるようにはなりました(笑)。

――“闇が眩しく見える”いいワードです(笑)。ゲームで好きなジャンルはありますか?

堀江:RPGも好きなんですが、家やテーマパークを作れるような経営・建築シミュレーション的なゲームも好きです。『シムシティ(SimCity)』シリーズ(マクシス、エレクトロニック・アーツほか発売)や『マイホームドリーム』(マーベラスインタラクティブ発売)とか。広い家に住みたいっていう願望を叶えてみたり、こんな町があったらいいなっていう願望を叶えたりしています。

――異世界と言えば勇者や魔法使い、賢者など様々なジョブになることができますが、もし堀江さんが異世界に迷い込んだら希望するジョブは?

堀江:ええ~悩みますね! 僕、小学生の頃の自分に大天使というジョブを課していたんです(笑)。“大天使・ホリエル”って名乗っていて、聖なる力で敵を打ち滅ぼす感じなんですけど…。

 でも、実際になれるとしたら魔法使いですかね。魔法に対する憧れが昔から強くて、『カードキャプターさくら』(1998年4月~TVアニメ放送)を見て「フライ!」って言っていたこともありますし、ホウキにまたがって飛ぶ真似をしていた時期もありました。

――使いたい魔法はありますか?

堀江:ファイヤーボールとか攻撃魔法が使ってみたいですね。RPGの世界にいるっている実感を得られると楽しいです。

――ちなみに、大天使・ホリエルということは光属性なんでしょうか。

堀江:そうですね、今は光属性っていうことにしておいてください(笑)。

――(笑)。『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の今後の展開についてもお聞かせください。

堀江:収録は先まで進んでいるんですけど、まだまだたくさんのキャラクターが登場するので楽しみにしてほしいですね。

――あっという間にインタビュー終了の時間ですがいかがでしたか?

堀江:緊張しましたし、まさかここまで黒歴史を暴露するとは思わなかったです(笑)。

――最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!

堀江:今の段階でもキャラクターが登場して賑やかになっているんですけど、ここからどんどんパーティーが増えて賑やかになっていきますし、いろいろなことをやっていきます。バトルもしますし観光もしますしグルメも堪能して……と、誰しもが幼少期に描いた“異世界”に対する妄想が詰め込まれた、夢のような物語がまっていますので、最終回までお見逃しなく楽しんでいただければなと思います!

――ありがとうございました!

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サイン色紙プレゼント

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※当選者の方にメールにてご連絡させていただきます。

★締め切りは2018年2月23日(金)の23:59。お早めにご応募ください!★

ご応募はこちらから!

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DATA
■『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』
公式サイト:http://deathma-anime.com/
公式Twitter:@deathma_anime

STAFF:
原作=愛七ひろ(株式会社 KADOKAWA/カドカワ BOOKS 刊)
キャラクター原案=shri
監督=大沼 心
シリーズ構成・脚本=下山健人
キャラクターデザイン=滝本祥子
音楽=高橋邦幸 MONACA
音楽制作=DIVEIIentertainment
アニメーション制作=SILVER LINK.×CONNECT

CAST:
サトゥー=堀江 瞬
ゼナ=高橋李依
ポチ=河野ひより
タマ=奥野香耶
リザ=津田美波
アリサ=悠木 碧
ルル=早瀬莉花
ミーア=永野愛理
ナナ=安野希世乃

文:河内香奈子
©愛七ひろ・shri・KADOKAWA カドカワBOOKS刊/デスマ製作委員会

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