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『モブサイコ100』。モブ役・伊藤節生と霊幻役・櫻井孝宏、2人が考える超能力の使い道がむちゃくちゃ現実的!

2016.07.18 <PASH!2016年8月号>


PASH! PLUS

一見ギャグタッチだけど 意外に深い魅力がある

© ONE・小学館/「モブサイコ100」製作委員会

―『モブサイコ100』は、原作マンガがシュールな世界観で話題になっています。おふたりが、そんな作品と最初に出逢ったときの第一印象は?
伊藤 作者のONE先生のことは知っていましたが、『モブサイコ100』については、オーディションのお話をいただいて初めて知りました。独特な絵と、けっこうぐっとくるストーリーがいいですよね。一見ギャグテイストなんだけど、意外にギャグじゃないんです。
櫻井 とにかく、絵にインパクトがありますよね。あの、震えるようなタッチ! 簡略化された絵なのに表情豊かで。シュールで不条理なんだけど、ブラックユーモアともちょっと違う。いろんな要素が多重構造になっていて、大人っぽいマンガだなと思いました。
―櫻井さんがおっしゃったように『モブサイコ100』には、不思議な面白さがありますよね。
伊藤 そうですね、一見ギャグに見せかけているけど、実はしっかりモブの成長が描かれているところが魅力です。そして、胡散臭い詐欺師のはずの霊幻師匠が、モブに対しては人生の先輩としていろいろ教えてくれるところもいいですよね。
櫻井 僕は作品のなかに描かれている「ズレ」が面白いと思います。モブは超能力を持っている。普通なら使いたいと思いますよね。でも、モブはちっともそう思ってなくて、それよりも「普通」の人間として「できる」ようになりたい。そんなズレから始まる人間関係が面白いですね。超能力を持っているのにその力に興味がないモブと、それを利用しようとする霊幻の関係とか。
―アニメになったことで、新たに生まれた魅力はありますか?
櫻井 やっぱり「絵」だよね。
伊藤 そうですね! あまりアニメでは見ないような独特なタッチの絵が出てきます。とくに悪霊が特殊な描かれ方をしていることが多くて、アニメならではだなぁと思います。
櫻井 すごく個性的です。油絵のような水彩のような、絵画チックな描き方でおどろおどろしさを演出していたり。百聞は一見にしかずなので、ぜひ放送をお楽しみに。これまでのアニメではあんまり観たことがない表現です。
―おふたりがキャラクターを演じるとき、心がけていることはありますか?
伊藤 霊幻師匠は、ところどころにしっかりカッコいいシーンがありますよね。
櫻井 彼は詐欺師なんで、そのへんは見せ方というか、自己演出がうまいんですよ(笑)。でも、僕自身は、霊幻よりモブのほうがカッコいいと思います。表面的なものじゃなくて、彼の想いの強さがカッコいい。
伊藤 モブには、芯の通ったところがある。超能力を人に向けちゃいけないとか、曲げない意志の強さを感じます。
櫻井 モブは難しい役どころだと思います。彼はすごく抑えた淡い表現が多いので、そこをうまく見せないといけない。モノトーンなお芝居だよね。そして霊幻は詐欺師らしくオーバーでカラフル(笑)。そういう対比になっています。

(PASH!2016年8月号より一部抜粋)

DATA
ON AIR:
TOKYO MX/毎週月曜日24:00~
読売テレビ/毎週月曜日26:29~
BSフジ/毎週火曜日24:30~
テレ朝チャンネル1/7月20日より毎週水曜日24:30~

HP:http://mobpsycho100.com/ 
Twitter:@mobpsycho_anime

STAFF:
原作=ONE(小学館『マンガワン』連載中)
監督=立川 譲
シリーズ構成=瀬古浩司
キャラクターデザイン=亀田祥倫
美術監督=河野 羚
色彩設計=中山しほ子
撮影監督=古本真由子
編集=廣瀬清志
音響監督=若林和弘
音楽=川井憲次
アニメーション制作=ボンズ

CAST:
影山茂夫(モブ)=伊藤節生
霊幻新隆=櫻井孝宏
エクボ=大塚明夫
影山 律=入野自由
花沢輝気=松岡禎丞
鬼瓦天牙=細谷佳正
米里イチ=藤村 歩
暗田トメ=種﨑敦美
ツボミ=佐武宇綺 ほか

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