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『あずきちゃん』90年代のアニメは凄かった!1995年4月スタート

2018.02.18 <PASH! PLUS>

秋元康原作コミックをアニメ化!「AKB」ならぬ「KTK」とは?

『あずきちゃん』  1995年4月4日スタート

『あずきちゃん』 
1995年4月4日からNHK-BSで放映

あずきちゃん DVD-BOX(復刻版-初回限定生産版-)

※Amazonより
 
 1992年から『なかよし』(講談社)で連載されていた、原作・秋元康、作画・木村千歌によるマンガが原作です。1993年、1994年にも4月からスタートし、いずれも39話で合計117話放映された人気シリーズでした。秋元康にとっては初めての少女マンガの原作で、第2期、第3期のエンディングテーマや挿入歌などの作詞も担当しています。あずきちゃんが友だちと結成する「片思い友の会」が「KTK」と縮めるなど、AKB48を先取りしたような用語も散見されます。本放送では視聴者のイラスト紹介コーナーなどもあり、ファンとの距離が近いアニメでした。

 野山あずさ(声/ゆかな・当時は野上ゆかな)は小学5年生。両親と弟の4人家族で、ごくごくフツーの女の子です。1年生のときに「あずさ」を「あずき」と読み間違えられたことをきっかけに、友だちからは「あずきちゃん」で定着してしまいました。5年2組のクラス全員(男子も含めて)が「あずき」と呼んでいます。そんなあずきちゃんが恋をしました。相手は転校生の小笠原勇之助(声/宮崎一成)で、始業式の朝、登校中に出会って一目惚れしてしまいます。勇之助は人当たりのよいスポーツマンで、誰からも好かれるタイプの少年でした。そんな人気者の彼に、あずきちゃんは積極的にアタックをしようとしては尻込みしてしまいます。一方、クラスの中ですこし派手なお嬢様タイプの女の子、榊原ヨーコ(声/佐久間レイ)は勇之助にどんどんアプローチします。そんなヨーコと競うように、あずきちゃんも少しずつ彼との距離を縮めていきます。勇之助もあずきちゃんのことを思っていて、2人は相思相愛の関係になり、やがて絆を深めていき……。なお、1年めで相思相愛になり、3年めに勇之助が渡米するまで描かれますが、進級はせずに毎年4月を迎えても5年生です。

 そんな主人公のあずきちゃんですが、やや妄想が過ぎるところがあります。自分に都合のいいことを妄想してハイになるかと思うと、翌日にはネガティブに妄想して落ち込んでしまったりします。ただ、そこが同世代のファンの共感を呼んでいたようです。

 素朴でシンプルなタッチの作品ですが、携わったスタッフはたいへん豪華でした。監督は先頃『メイド・イン・アビス』を手がけた小島正幸、キャラクターデザインはシリアスなタッチで『妖獣都市』などを手がけた川尻善昭、絵コンテには『この世界の片隅に』の片渕須直、『カードキャプターさくら』や『ちはやふる』などの浅香守生といった錚々たる名前が並びました。脚本は第11話を除く116話が『サザエさん』で知られる大御所・雪室俊一によるものです。あずきちゃんと勇之助の関係に絞った内容だった原作に、家族や友人のキャラクター性をしっかりと加えてファミリー向けとしてアニメ版を成立させたのは雪室氏の功績でしょう。

 ちなみに、秋元康といえばアイドルのプロデュースや作詞家として知られていますが、アニメとの関係はかなり深いようです。作詞家としてのデビュー曲は『とんでも戦士ムテキング』(1981年)の挿入歌「タコローダンシング」でした。マンガの原作者としては『OH! MY コンブ』(1991年)でデビュー。アニメ化第1弾となるのも、この作品でした。

1995年4月スタートのアニメはこんな作品もありました。
『恐竜冒険記ジュラトリッパー』
『天地無用!』
『あずきちゃん(第1期)』
『獣戦士ガルキーバ サンライズ』
『愛天使伝説ウェディングピーチ』
『アリス探偵局(第1期)』
『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』
『行け!稲中卓球部』
『ふしぎ遊戯』
『世界名作童話シリーズ ワ〜ォ!メルヘン王国』
『十二戦支 爆烈エトレンジャー』
『新機動戦記ガンダムW』
『スレイヤーズ』
『飛べ!イサミ』
『ストリートファイターII V』
『ビット・ザ・キューピッド』
『ぼのぼの(第1作)』
『クマのプー太郎』