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『君の名は。』などの新海 誠監督最新作『天気の子』はどんな内容? 新海監督作品の魅力を改めてチェック

2018.12.14 <PASH! PLUS>


PASH! PLUS

 大ヒット映画『君の名は。』を手がけた新海 誠監督が3年ぶりの新作を発表!

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 タイトルは『天気の子』となっており、離島から家出し東京にやってきた少年・帆高と、不思議な能力を持つ少女・陽菜を中心とした物語が描かれるとのこと。

 キャラクターデザインを『君の名は。』の田中将賀さんが担当し、醍醐虎汰朗さん、森七菜さんが声で出演することが明らかに。

 公開されたビジュアルは、陽菜と思われる少女が空に浮かんでいるようなイラスト。なにやら雲の島?のようなものが転々と描かれており、雲には緑も見られます。公式サイトで公開中のストーリーからは、陽菜が“祈るだけで、空を晴れに出来る力”を持っていることがわかります。

 陽菜と出会うことになる少年・帆高は、東京にやってきたものの、生活がすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事が“怪しげなオカルト雑誌のライター業”というなかなかにつらい状況。

 “彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨”の中陽菜と出会うようで、この出会いにより帆高の“これから”は、陽菜の“祈り”によって晴れる空のように、光を得ることはできるのでしょうか?

 監督は新作について「大いに笑って泣ける(はずの)ドエンタメ映画です」とコメントしています。まだまだ謎に包まれた本作…一体どのような内容になるのでしょうか? 新海監督作品の3つの見どころと、過去の作品を振り返り、どのようなストーリーになるのか今から想像を膨らませて続報を待ちましょう!

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新海誠監督作品の見どころ

■“ありふれた日常”がリアルに描かれている

 新海誠監督の作品にはスマートフォンやテレビ、風景など“どこかで見たことある”ものでありふれています。例えば新海誠監督の作品には“新宿”であろうと印象付ける建物が数多く登場しており、『君の名は』では新宿駅や新宿甲州街道沿いのコンビニが、『言の葉の庭』には雨の日の新宿御苑やNTTドコモタワーと思わしき建物が現れます。

 また、スマートフォンの通話履歴には友達の名前に交じって実家からの連絡が届いていたりと、日常がとてもリアルに描かれています。劇中に登場するこうした“見たことある”ものが日常とリンクすることで、アニメのなかの話なのに不思議と現実感が得られることで、現実と作品との境界線があやふやになり、自分さえもその風景にある1人だと思えてしまうのです。

■ノスタルジーかつ美麗なイラストが演出する“新海ワールド”

 なんといっても新海誠監督の作品は美しくスケールの大きなイラストが魅力です。新海誠監督の作品に登場する背景や実際にモデルとなった場所で撮影を行い、その写真をベースにデジタル技術で精巧に背景を描き出しているそうで、その背景はまさに“実在する”と思わされてしまうほどリアル。でありながらも監督が思う主観を反映させていることで、現実的ながらもどこか抽象的な背景や風景が描いているそうです。

 朝日の差し込み方の眩さや雨に濡れる草木の艶々しさなど、色彩のコントラストの美しさは一度見れば目に焼き付いてしまうほどで、新海誠監督の作品はストーリーはもちろんのこと、映像を眺めているだけでもその美しさで目から楽しむことができるのです。

■繊細かつ大切に紡がれる“少年と少女の恋物語”

 新海監督の作品のほとんどは少年と少女の恋を描いた純愛ラブストーリーものが多く見られます。いずれも思春期ならではの触れてしまったら壊れそうな繊細な恋頃と気持ちの変遷が描かれており、もどかしくも「同じ気持ちを味わったことがある」と共感できる要素も多いため感情移入してしまいます。

 しかも、言葉にせずとも背景や風景の描写で登場人物の思いが描かれることもあり、「ああどうなってしまったんだろう」「きっとここはそういうことだったんだろう」と考察できる楽しさもあるので、1度ならず2度、3度と見ることで作品を見た感想が異なるはず!

放送を前に5作品を秒速で振り返る

■『秒速5センチメートル』

 2007年に公開された新海誠監督3作品目となる『秒速5センチメートル』。桜の花びらが落ちる速度であるという“秒速5センチメートル”には、恋心を抱く男女の“距離”と“時間”が描かれています。「桜花抄」、「コスモナウト」、「秒速5センチメートル」という3話構成になっており、中学生、高校生、社会人へと時間が流れるように展開していることで、1人の人生を具現化したような作品です。

■『星を追う子ども』

 2011年に公開された新海誠監督4作品目となる『星を追う子ども』。地下世界「アガルタ」から来た少年との出会いをきっかけに少女が“生と死”を考えるファンタジー作品です。主人公・渡瀬明日菜役は金元寿子さん、少女と出会う少年シュン役は入野自由さん。そのほか、井上和彦さんや竹内順子さん、折笠富美子さんらが出演しています

■『雲のむこう、約束の場所』

 2004年に公開された新海誠監督2作品目となる『雲のむこう、約束の場所』。南北に分断された日本を舞台に、青森に住む少年と少女がエゾ(北海道)に建てられた純白の塔を目指すというSFストーリー。中学生3年生の藤沢浩紀と白川拓也が、沢渡佐由理という1人の少女を取り巻く物語であり、「戦争」と「宇宙」という壮大な背景があることで、少年と少女が離別してしまう切なさがあります。

■『言の葉の庭』

 2013年に公開された新海誠監督の5作品目となる『言の葉の庭』。靴職人を目指す職人のタカオと年上の女性・ユキノが雨の日の公園で出会い、惹かれあう歳の差の恋を描いた作品です。主人公タカオは入野自由さん、ヒロインであるユキノは花澤香菜さんが演じています。この作品に登場するとある人物が、次でご紹介する『君の名は』に登場しているため、よくよくチェックしておくと『君の名は』をもっと楽しめるはず!

■『君の名は。』

 2016年に公開された新海誠監督6作品目となる『君の名は』。東京で暮らす少年・瀧と山奥で暮らす少女・三葉の心が“入れ替わってしまう”ことからストーリーは動き出し、1200年ぶりに地球に接近する“彗星”が現れることで劇的な変化を遂げるため、物語の前半と後半ではテイストの異なる面白さがあります。

 新海誠監督曰く“0分に1回楽しめる”作品。瀧を演じるのは俳優の神木隆之介さん、ヒロイン・三葉を演じるのは女優の上白石萌音さん。瀧の友人役として島﨑信長さん、石川界人さん、瀧の父として井上和彦さんが出演しています。

DATA
■『天気の子』

公式サイト:https://www.tenkinoko.com/

©2016「君の名は。」製作委員会

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